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澤田惣八

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

澤田 惣八(さわだ そうはち、1850年嘉永3年)[1] - 没年不明)は、日本実業家静岡屠場社長[1][2]精肉卸小売製氷問屋業[1]

経歴

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江戸(現・東京)に生まれる[1]。父・惣七を幼時に失い、早くより世の辛酸を嘗める[2]。幼時に静岡に来て販売に従事した[1]。成長して札の辻に玉寿司を開業、1893年静岡市両替町に店舗を移し、豚獣肉製氷の卸小売を行う[1]。場所が良かったことと、品質が確実なため顧客が日に賑わう[1]

静岡屠場の社長に就任する[1]1916年に陸軍御用達となり、一手にその納入をなす[2]朝鮮牛、青島牛を輸入する[2]

人物

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『静岡県紳士録』によると「静岡市両替町四丁目角澤田と云えば、誰も知らない人はいない斯界の権威であった」という[1]。同書によると澤田惣八の人柄は「性質は勤勉で見栄を張らず、あくまで商人気質を失わない」という[1]

澤田惣八について『大日本商工録 昭和6年版 全国 13版』には「牛豚精肉卸小売氷卸、創明治二十一年、静岡市両替町、支店市内鷹匠町」とある[3]

『大日本商工録 昭和7年版』には「精豚肉卸小売製氷問屋、陸軍御用達、静岡市両替町四丁目」とある[4]

脚注

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  1. ^ a b c d e f g h i j 『静岡県紳士録』316 - 317頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2023年10月20日閲覧。
  2. ^ a b c d 『静岡県職業名鑑 御成婚紀念』475頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2023年10月26日閲覧。
  3. ^ 『大日本商工録 昭和6年版 全国 13版』静岡県84頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2023年10月20日閲覧。
  4. ^ 『大日本商工録 昭和7年版』静岡県87頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2023年10月20日閲覧。

参考文献

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  • 中尾栄次郎『静岡県紳士録』静岡栄一社、1916年。
  • 久保田甚作『静岡県職業名鑑 御成婚紀念』久保田政春、1926年。
  • 大日本商工会編『大日本商工録 昭和6年版 全国 13版』大日本商工会、1931年。
  • 大日本商工会編『大日本商工録 昭和7年版』大日本商工会、1932年。