湯之谷温泉 (愛媛県)
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湯之谷温泉 | |
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温泉情報 | |
所在地 | 愛媛県西条市洲之内1193 |
座標 | 北緯33度53分34.5秒 東経133度09分50.5秒 / 北緯33.892917度 東経133.164028度座標: 北緯33度53分34.5秒 東経133度09分50.5秒 / 北緯33.892917度 東経133.164028度 |
交通 | 鉄道:予讃線伊予西条駅よりせとうちバスで約8分 |
泉質 | ナトリウム・塩化物・炭酸水素塩冷鉱泉(低張性弱アルカリ性冷鉱泉) |
泉温(摂氏) | 18 °C |
湧出量 | 毎分36リットル |
宿泊施設数 | 1 |
総収容人員数 | 30 人/日 |
外部リンク | 湯之谷温泉 |
湯之谷温泉(ゆのたにおんせん)は、愛媛県西条市洲之内(旧国伊予国)にある温泉である。
概要
[編集]愛媛県西条市の国道11号線から200メートルに位置する。山裾の閑静な場所にある温泉旅館で、カフェと食事処を併設しており、温泉のみの利用や食事のみの利用もできる。四国霊場八十八箇所の遍路道(讃岐街道)が敷地内に通り、約300メートル範囲内に第64番札所・前神寺があることから、昔からお遍路さんの利用が多い。
2015年(平成27年)3月11日、愛媛県地域産業資源に登録された(分類:観光資源)。
歴史
[編集]開湯伝説によれば、斉明天皇[1]が661年に百済へ向かった際に入湯したとされ、約1400年の歴史を持つとされる[2][3]。史料に「湯之谷温泉」の名が最初に登場するのは江戸時代で、西条藩が天保13年(1842年)に編集した『西条誌』である。これによると、安永年間(1772年~1781年)に西条藩奉行・竹内立左衛門が『湯之谷と称する処に自噴する泉水を霊泉水として加温し、湯治に利用した』とあり、また文化年間(1804年~1818年)に『西泉村の医師・徳永禎助が屋舎を建て、病客を引き治療に用いた』と記載されている。江戸時代以来、西条藩御用達の湯治場として利用されてきた、歴史ある霊泉である。
温泉街
[編集]- 愛媛県西条市洲之内1193。一軒宿の「湯之谷温泉」が存在する。
施設
[編集]- 温泉:大浴場(男女各1)。
- 営業時間:8時30分~22時。定休日無し(※温泉設備メンテナンスのため年数回休業)。
- 宿泊:定員40名。
- 和室・洋室(露天風呂付)・ゲストルーム(相部屋を前提とした部屋)。
- 営業時間:15時~22時。定休日無し。
- 食事処:座席数8席(宿泊限定)
- 駐車場:50台(無料駐車場)
沿革
[編集]- 1912年(大正元年)
- 創業。公衆浴場を開く。
- 1914年(大正3年)
- 1925年(大正14年)
- 現在のような形態になり湯治客で賑わう。
- 1960年(昭和35年)
- 9月12日:設立。
- 1964年(昭和39年)
- 2012年(平成24年)
- 3月9日:湯治客の遍路宿から新しく観光客も視野に入れ、露付客室・足湯・カフェを新設してリニューアルオープン。
- 2015年(平成27年)
- 3月11日:愛媛県地域産業資源の促進に関する地域産業資源に追加登録(分類:観光資源)[5]。
泉質
[編集]伝説・伝承
[編集]- 斉明天皇が訪れた際、湯を石で囲い入湯したという伝説が残っている。また、橘新宮神社[8]の資料には『日本紀斉明天皇7年、鎮西征伐の勅を下し給ひ大伯海時を船将として、太田姫と共に御船にあらせしが、月満時至るとも安産の様なく、此の石湯行宮に詣で、安産の祈り有りけるに、一人の霜姫を生み給ふ、号して大伯皇女と云ふ』との古記も残っている。このことにより、後に祠を建て石湯八幡宮と名付け、病傷の治癒に用いられ霊泉として崇め奉られ現在に至っている。
アクセス
[編集]- 鉄道:予讃線伊予西条駅よりせとうちバスで湯之谷停下車徒歩約3分。
- 鉄道:予讃線石鎚山駅より徒歩約10分。
- バス:せとうちバスで湯之谷停より下車徒歩約3分。
- タクシー:予讃線伊予西条駅よりタクシーで約7分。
その他
[編集]同名の温泉が、鹿児島県霧島市(湯之谷温泉 (鹿児島県))にもある。また新潟県魚沼市には湯之谷温泉郷がある。
脚注
[編集]- ^ 飛鳥時代の女性天皇(第35代・37代)。天智天皇の生母。
- ^ 湯之谷温泉HP
- ^ 西条市ホームページ
- ^ 湯之谷温泉HP
- ^ “地域産業資源活用事業の促進に関する地域産業資源の内容の指定” (PDF). 愛媛県. p. 7 (2020年10月5日). 2024年12月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年12月26日閲覧。
- ^ 国造り、農業、商業、医療、温泉、縁結びなどの神として信仰される。「人間関係の縁のみならず、この世のいっさいの縁を統率している」として、男女の縁はもちろん、広く人と人との根本的な縁を結ぶ神。
- ^ 国造りの協力神、医療・温泉などの神。
- ^ 湯之谷温泉の東約1キロメートルにある神社。祭神3座の木体(中央は白色の衣の天子像、左は春宮とのこと。尊号はないが、斉明天皇と二人の皇子かと察せられる)、並びに公卿神像24体(元は32体か33体あったが一部が焼けた)という木像があり、こちらは斉明天皇近侍の像と考えられ、そのうち旧い神像1体の時代は特定できていないが、その内部に「熟田津村橘」及び、経文の墨書が認められる。