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減速機

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
遊星ギヤ減速機の内部

減速機(げんそくき)とは歯車等で動力の回転速度を減じて出力する機械装置である。出力として、減速比(歯数比プーリー比)に比例したトルクを得ることができる。

例えば、入力側の歯数が15枚、出力側の歯数が30枚という2枚の歯車からなる減速機があるとする。それぞれの歯数が1:2なので、入力側の回転速度(回転数)が出力側では2分の1となり、得られるトルクは2倍になる。この場合の減速比は2。

概要

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主に原動機の出力軸に用いられるが、自動車最終減速機のように、変速機の後段に用いる場合もある[1]産業用、鉄道車両[2]などでは電動機との組み合わせも多い。ほかには船舶スクリュープロペラ航空機プロペラ駆動にも減速機が用いられている。

種類

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歯車減速機

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平行軸

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  • 平行軸歯車減速機
    歯車及び軸受、筐体、潤滑機構で構成される。高精度に製造された平歯車は、一段あたり98%程度の伝達効率を確保できる。はすば歯車を使用する場合もある。
  • ヘリカル減速機

直交軸

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同芯軸

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トラクションドライブ型

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  • ローラ減速機

その他

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他にもベルトやチェーンを使用して減速するものがある。

適用例

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ロボット・産業用

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減速機と一体となった電動モーターをギアモーター(ギヤモーター)もしくはギアードモーターという。減速機単体はギヤボックスと呼ぶことが多い。サーボモーター(ロボットの関節や工作機械の駆動部などの制御用モーター)には歯車の隙間を詰めてバックラッシュを減らした、精密かつ特殊な減速機が使われる。

主な低バックラッシュ減速機

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脚注

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  1. ^ オートバイ機械式と液体式のディーゼル機関車や気動車も同様。
  2. ^ 蓄電池式やシリーズハイブリッド方式を含む電気機関車電車電気式のディーゼル機関車や気動車など、電動機で走行する車両。

関連項目

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これらには出力側が等速(1:1)や増速(オーバードライブ)となるものがある。