清流みはらし駅
清流みはらし駅 | |
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ホーム(2023年9月) | |
せいりゅうみはらし Seiryu-Miharashi | |
◄南桑 (1.7 km) (1.0 km) 根笠► | |
山口県岩国市美川町根笠字イモヶ迫[1] | |
所属事業者 | 錦川鉄道 |
所属路線 | ■錦川清流線 |
キロ程 | 22.5 km(川西起点) |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 1面1線 |
開業年月日 | 2019年(平成31年)3月19日 |
備考 | 臨時駅 |
清流みはらし駅(せいりゅうみはらしえき)は、山口県岩国市美川町根笠にある、錦川鉄道錦川清流線の駅(臨時駅)である[2][3]。
概要
[編集]当駅は南桑駅 - 根笠駅間にある、錦川の清流を絶景ポイントから眺望できるように展望区画を設けた駅であり、イベント列車のみが停車する[1][4]。また、当駅へ通じる道が存在しないため、列車のみでしか行けない秘境駅とされている[1][4]。
この駅の建設費は1億円強で、岩国基地へのアメリカ海軍艦載機移駐に伴う県への交付金から観光振興名目で支出された。
当初は2018年(平成30年)9月の開業を予定していたが、平成30年7月豪雨により不通となった錦川清流線の復旧作業を優先したため建設工事が遅れ、同年10月1日には当駅の開業が翌2019年(平成31年)3月下旬に延期されることが発表された[5]。2019年(平成31年)3月19日に開業記念式典を実施した[6]。
なお、開業記念式典実施日の客扱いは式典関係者のみとなり、一般客の乗降可能な予約プランの初日は、3月30日に行われた「利き酒列車」からとなった[7]。
駅構造
[編集]地上駅で、展望区画(延長9メートル、幅員3メートル)を含む単式ホーム1面1線を有する[1]。また、プラットホームの乗降口には錦帯橋と白蛇をイメージした5連のアーチ型の上屋が付く[8][1]。
前述の通り当駅へ通じる道や橋が存在しないため、列車でしか辿り着けず、駅の外へ出ることもできない[8]。そのため、駅建設の際も資材などを近くの駅構内に集めておき、列車の運行が終わった深夜、保守用車両で搬入する作業を繰り返し行った[8]。
駅周辺
[編集]当駅北東側の真下に錦川が流れており、その反対側は山林である。
当駅には通じていないが錦川の対岸を国道187号が通っており、国道から当駅を望むことができる。
隣の駅
[編集]脚注
[編集]- ^ a b c d e “駅名募集について”. SEIRYU通信. 錦川鉄道 (2017年9月1日). 2018年7月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年11月18日閲覧。
- ^ 二宮俊彦「山口)新駅の名「清流みはらし駅」に 錦川鉄道清流線」『朝日新聞デジタル』2017年11月7日。オリジナルの2017年11月8日時点におけるアーカイブ。2023年11月18日閲覧。
- ^ “錦川鉄道新駅名「清流みはらし駅」”. 中国新聞. (2017年11月3日). オリジナルの2017年12月1日時点におけるアーカイブ。 2018年7月15日閲覧。
- ^ a b 二宮俊彦「山口)秘境の新駅の名付け親になって 錦川鉄道が募集中」『朝日新聞デジタル』2017年9月12日。オリジナルの2017年9月13日時点におけるアーカイブ。2018年7月15日閲覧。
- ^ 「清流みはらし駅の開業延期 岩国」『中国新聞デジタル』2018年10月2日。オリジナルの2018年10月3日時点におけるアーカイブ。
- ^ “錦川清流線「清流みはらし駅」開業記念式典”. ふれあいeタウンいわくに. 岩国市 (2023年11月18日). 2023年9月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年3月6日閲覧。
- ^ “利き酒列車(春)”. 錦川鉄道. 2019年3月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年11月18日閲覧。
- ^ a b c 「停車は月1回!…「景観を楽しむため」だけに生まれた秘境駅」『読売新聞オンライン』読売新聞社、2021年10月1日。オリジナルの2021年10月17日時点におけるアーカイブ。2021年10月17日閲覧。
関連項目
[編集]- 日本の鉄道駅一覧
- フォトデッキ駅 - かつて小海線に存在した駅。当駅同様、プラットホームに降りて風景を眺めたり、写真を撮影するための駅。
- 天ノ川駅 - かつて江差線に存在した、乗降を目的としない施設。ただし、正式な駅ではなく駅を模したモニュメントとされていた。
- 尾盛駅 - 通年営業の旅客駅ながら、当駅同様に駅へ通じる道や橋がなく、列車のみでしか行けない事例。
外部リンク
[編集]- 錦川清流線各駅紹介・清流みはらし駅 - 錦川鉄道