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深尾葉子

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

深尾 葉子(ふかお ようこ、1963年[1]- )は、日本の歴史学者社会学者東洋史学、人類学を経て、社会生態学、社会生態史、中国社会研究、越境マネジメント論などを手掛ける。魂の脱植民地化研究の提唱者。大阪大学教授。

大阪府高槻市生まれ。

1985年大阪外国語大学中国語科卒業[1]

1987年大阪市立大学大学院前期博士課程東洋史専攻修了。大阪外国語大学中国語科助手、91年講師、96年助教授。

2007年統合により大阪大学大学院経済学研究科准教授、2018年より同大学院言語文化研究科准教授。2019年同教授。

両親が毛沢東主義者だったため、文化大革命礼讃の教育を受けた。大学教師だった父は1970年に死ぬが、母の再婚相手も毛主義者だったためそれが続いた[2]

名前の由来は、葉挺の名前に由来する。

小学校の頃は、中国革命演劇紅色娘子軍に熱中し、地元の駅前で行われていた「中国物産展」にも売り子として参加していた。中学生の頃は中国とは距離を置いていたが、1979年に日中友好協会が組織した訪中団に参加し、はじめて訪中した。

近年は「タガメ女」「カエル男」などのキーワードで日本社会を論じ、アメリカ的価値観を批判している。

著書

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  • 『黄砂の越境マネジメントー黄土・植林・援助を問いなおす』大阪大学出版会 2018
  • 『魂の脱植民地化とは何か』青灯社 叢書魂の脱植民地化 2012
  • 『日本の男を喰い尽くすタガメ女の正体』講談社+α新書 2013
  • 『日本の社会を埋め尽くすカエル男の末路』講談社+α新書 2013

共著書

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  • 『香港バリケードー若者はなぜ立ち上がったのか』遠藤誉,安冨歩共著 明石書店 2015
  • 『革命の実践と表象』風響社 2009

共編著

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  • 『黄土高原の村 音・空間・社会』井口淳子,栗原伸治共著 古今書院 2000
  • 『「満洲」の成立 森林の消尽と近代空間の形成』安冨歩共編 名古屋大学出版会 2009
  • 『黄土高原・緑を紡ぎだす人々 「緑聖」朱序弼をめぐる動きと語り』安冨歩共編 風響社 東洋文化研究所叢刊 2010

翻訳

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  • 『現代中国の底流 痛みの中の近代化』橋本満共編訳 行路社 中国の底流シリーズ 1990
  • ロイド・E.イーストマン『中国の社会』上田信共訳 平凡社 1994
  • ヴァーツラフ・スミル『蝕まれた大地 中国の環境問題』神前進一共訳 行路社 中国の底流シリーズ 1996

論文

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  1. ^ a b 深尾 葉子 - 株式会社 明石書店”. www.akashi.co.jp. 2021年11月18日閲覧。
  2. ^ 『魂の脱植民地化とは何か』

外部リンク

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