浦田周社
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浦田 周社(うらた かねたか、1939年[1] - )は、日本の版画家。江戸寛政年間から続く浮世絵木版画の伝統的技術を継承。
人物・略歴
[編集]浮世絵は、安藤広重や葛飾北斎に代表される「絵師」だけでなく、「彫師」、「摺師」の三者の共同作業によるが、絵師、彫師、摺師の三つの作業を一人でこなす。創作版画家として、郷土静岡の風景や東大寺お水取りのシリーズなど日本を題材に描く。
静岡市昭和町に江戸時代から続く浮世絵処「版隈」五代目儀一の長男として誕生。1958年、静岡県立静岡高等学校[2]卒業。高校卒業後、家業を継ぎ、浮世絵処「版隈」六世。1976年、文化庁認定重要民俗文化財[3]選定保存技術[4]保持者に認定。浮世絵木版画彫摺技術保存協会会員となる。1989年、静岡の美「谷田の春」制作(静岡県依頼 )[5]。白日会会員となる[5]。1992年、「USジャパンエキスポ」に派遣(静岡県依頼)[5]。2000年、「アジア美術展」に派遣。作品5点出品/済州島(静岡県依頼)。2000年、静岡まつりポスター「桜花の瀛」採用(以後5年連続制作)[5]。2006年、「さやけき日の宮」、「お伊勢参り好日」を伊勢神宮へ奉納。2009年、静岡県版画協会会長、2011年、同顧問。2016年、静岡産業大学情報学部客員教授。国際浮世絵学会会員、東京伝統木版画工芸協会会員。
受賞歴
[編集]- 1975年 日本版画協会展入選[6]
- 1987年 第62回白日賞受賞[6]
- 1988年 第4回浜松美術館版画大賞展大賞[6]
- 1991年 第25回日展初入選[5]
- 1994年 静岡市芸術文化奨励賞[5]
- 1999年 静岡県文化奨励賞[6]
- 2016年 静岡県知事表彰[6]
- 2019年 令和元年度地域文化功労者表彰[6]
著書
[編集]主な作品所属先
[編集]脚注
[編集]- ^ “浦田 周社 - Webcat Plus”. webcatplus.nii.ac.jp. 2022年9月28日閲覧。
- ^ 『静中・静高同窓会会員名簿』平成15年度(125周年)版 144頁。木版画家の牧野宗則と同期。
- ^ 民俗文化財 文化庁
- ^ 選定保存技術 文化庁
- ^ a b c d e f SACULA懇話会 浦田周社
- ^ a b c d e f g h 浦田周社木版画美術館 > プロフィール
- ^ 静岡産業大学が「浦田周社 木版画美術館」を開設 -- 江戸時代から続く伝統技法で描かれた木版画を公開 静岡産業大学プレスセンター 2016.06.17