沼津御用邸記念公園
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沼津御用邸記念公園 Numazu Goyotei Memorial Park | |
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西附属邸正門 (2008年6月17日撮影) | |
分類 | 都市公園、日本の歴史公園100選 |
所在地 | |
座標 | 北緯35度4分22.27秒 東経138度52分17.43秒 / 北緯35.0728528度 東経138.8715083度座標: 北緯35度4分22.27秒 東経138度52分17.43秒 / 北緯35.0728528度 東経138.8715083度 |
運営者 | 沼津市都市計画部緑地公園課 |
事務所 | 沼津御用邸記念公園管理事務所 |
事務所所在地 | 静岡県沼津市下香貫島郷2802番地1 |
公式サイト | http://www.numazu-goyotei.com/ |
沼津御用邸記念公園(ぬまづごようていきねんこうえん、英称:Numazu Goyotei Memorial Park)は、静岡県沼津市下香貫島郷にある公園。
概要
[編集]1893年(明治26年)7月、大正天皇(当時は皇太子)の静養のためにと御用邸(別荘)を、静岡県駿東郡楊原村(現・沼津市)の島郷御料林内に造営した[1]。1969年(昭和44年)、御用邸が廃止され、沼津市へ移管され、翌年の1970年(昭和45年)に、沼津御用邸記念公園となった。
敷地面積は約15万平方メートルに及び、千本松原に連なる広大な松林と駿河湾に面した砂浜の中にある。明治時代、周辺には大山巌、川村純義、大木喬任、西郷従道など元勲の別荘も存在していた。北北西の方向に富士山が見える風光明媚、かつ温暖な地である[1]。
沿革
[編集]- 1889年(明治22年) - 東海道線が開通した
- 1892年(明治25年) - 和風建築の本邸の造営が開始された
- 1893年(明治26年)7月 - 大正天皇の静養(別邸)のための本邸(木造平屋建1,200㎡)が竣工した
- 1895年(明治28年) - 本邸が増築され、新旧二つの御殿となる
- 1900年(明治33年)1月 - 洋館の本邸が増築される
- 1903年(明治36年)4月 - 赤坂離宮東宮大夫官舎を移築、学問所とした(現・東附属邸)
- 1905年(明治38年)8月 - 川村純義伯爵の別荘を買上、御用邸とした(現・西附属邸)
- 1906年(明治39年)6月 - 皇居内の附属建物を西附属邸に移築
- 1908年(明治41年)7月 - 車寄、浴室などを増築
- 1922年(大正11年) - 玉突所を増築
- 1945年(昭和20年)7月 - 沼津大空襲で本邸を焼失する(現在・本邸跡地には沼津市歴史民俗資料館が建っている)
- 1969年(昭和44年) - 御用邸が廃止され、沼津市へ移管された
- 1970年(昭和45年) - 東附属邸は皇孫の学問所、西附属邸は建物を復元、沼津市歴史民俗資料館は漁具類や地場産業の資料展示し、沼津御用邸記念公園として開設した[1]
- 2006年(平成18年)10月 - 都市公園法施行50周年記念事業において、「日本の歴史公園100選」に選[2]
- 2016年(平成28年)10月 - 「旧沼津御用邸苑地」の名称で国の名勝に指定[3]
施設情報
[編集]- 西付属邸正門(出入口)
- 管理事務所
- 西附属邸(西庭(苔庭))
- 御文庫
- お休み処(主馬)
- 旧官舎
- 皇太子殿下御成婚記念梅園
- 記念の森(クロマツ林)
- 駐車場(第1、第2、第3)
- 本邸正門
- 歴史民俗資料館
- 本邸御湯殿跡
- 防空壕跡
- 馬場跡
- 駐車場(第4)
- 東附属邸正門
- 東附属邸(東庭、茶室)
- 東附属邸園路
- 東附属邸駐車場[4]
利用情報
[編集]- 開園日 - 年末年始を除き「年中無休」、歴史民俗資料館(月曜休館)、東附属邸(庭園のみ見学可)
- 開園時間 - 午前9時~午後4時30分
- 入園・観覧料 - 大人400円、小・中学生200円、団体(30名以上)大人260円、小・中学生130円
- 駐車料金(2時間) - 自家用車無料、バス・マイクロバス1,020円
交通アクセス
[編集]- 鉄道
- 路線バス
- 高速道路
- 東名高速道路 - 沼津インターチェンジより車で20~30分
ギャラリー
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本邸の正門(2008年6月17日撮影)
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西附属邸の車寄(2008年6月17日撮影)
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お休み処(主馬)(2008年6月17日撮影)
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御座所(2008年6月17日撮影)
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謁見所(公式な部屋)(2008年6月17日撮影)
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御食堂(2008年6月17日撮影)
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御玉突所(2008年6月17日撮影)
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自転車(複製)(2008年6月17日撮影)
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廊下(2008年6月17日撮影)
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中庭(2008年6月17日撮影)
脚注
[編集]- ^ a b c “沼津御用邸の沿革”. 沼津市ホームページ. 2024年8月8日閲覧。
- ^ 日本の歴史公園100選の実施 - 国土交通省
- ^ 平成28年10月3日文部科学省告示第141号
- ^ 沼津御用邸記念公園全体案内図 - 静岡県沼津市
参考文献
[編集]- 建築思潮研究所編『住宅建築 沼津御用邸記念公園茶室』 - 国立国会図書館デジタルコレクション - 「特集 茶室のあり方を求めて - 中村昌生 京都伝統建築技術協会・伝統建築研究所3題」、P122-131、1975年(昭和50年)
- 沼津市著『沼津御用邸記念公園西附属邸』 - 国立国会図書館デジタルコレクション - 共同刊行 沼津市振興公社、1995年(平成7年)
- 関口巌著『Building maintenance & management』 - 国立国会図書館デジタルコレクション - 東京 建築保全センター、「特集 長寿建築の歩み 沼津御用邸記念公園東附属邸改修工事」、P39-44、1996年(平成8年)
- 沼津市著、工藤圭章監修『沼津御用邸記念公園西附属邸改修工事記録報告書』 - 国立国会図書館デジタルコレクション - 沼津市都市計画部緑地公園課、1996年(平成8年)10月