沼島汽船
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「しまちどり」と淡路島側の起点である土生港 | |
種類 | 株式会社 |
---|---|
市場情報 | 非上場 |
本社所在地 |
日本 〒656-0961 兵庫県南あわじ市沼島2410 |
設立 | 1969年 |
業種 | 海運業 |
法人番号 | 5140001085716 |
事業内容 | 一般定期旅客航路事業 |
代表者 | 松本 |
沼島汽船株式会社(ぬしまきせん)は、兵庫県南あわじ市の海運会社。淡路島と沼島を結ぶ航路を運航している。
概要
[編集]1969年に福良港、土生港(灘漁港)、洲本港の各港と沼島を結ぶ定期船を運航していた3社が合併、3航路を運航する新会社して発足した[1]。
その後、旅客減少により、福良線は1997年3月31日、洲本線は2016年3月31日[2]に運航を終了した[1]。その後は土生港と沼島を結ぶ灘線のみを運航している。
航路
[編集]運航中の航路
[編集]- 土生港(灘漁港) - 沼島(灘線)
- 所要時間10分、1日10往復を運航する。
過去の航路
[編集]- 洲本港 - 沼島(洲本線)
- 1946年12月に開設され、軍払い下げの木造貨客船「原田丸」(21総トン)が就航、1日1往復していた[1]。末期の2006年10月以降は週3往復の運航となり、2016年3月31日に航路休止となった。洲本 - 土生間は洲本市コミュニティバス「上灘沼島線」による代替となっている。
- 福良港 - 沼島(福良線)
船舶
[編集]就航中の船舶
[編集]- しまかぜ (2代)
- 2004年3月竣工、増井造船所建造、鉄道建設・運輸施設整備支援機構共有[3]
- 49総トン、航海速力18.0ノット、ヤンマー×2基、機関出力1,170kW、旅客定員63名
- しまちどり (3代)
- 2013年4月1日就航、瀬戸内クラフト建造、限定沿海、先代の「しまちどり」を代替
- 56総トン、全長25.90m、登録長23.21m、幅4.90m、深さ2.15m、ヤンマー6HYP-WET×2基、最大速力22.44ノット、旅客定員82名、乗組員4名
過去の船舶
[編集]- 第六千鳥丸[4]
- 1954年4月進水、個人船主所有、木造
- 26.2総トン、ディーゼル1基、機関出力50ps、航海速力8ノット、旅客定員42名
- 福良航路に就航。貨客船
- 若島丸 (初代)[4]
- 1960年11月進水、個人船主所有、木造
- 4.5総トン、ディーゼル1基、機関出力35ps、航海速力7.5ノット、旅客定員28名
- 灘航路に就航。客船
- 第三はらだ丸[4]
上記3隻は会社発足時に従来の事業者から継承、用船の上運航された。
- 若島丸 (2代)[5]
- 1975年10月進水、個人船主所有、木造
- 6.85総トン、ディーゼル1基、機関出力39ps、航海速力9.00ノット、旅客定員51名
- 灘航路に就航。客船
- しまちどり (初代)[6]
- 1982年4月8日竣工、寺岡造船建造、船舶整備公団共有
- 48.67総トン、全長20.60m、型幅4.5m、型深さ1.9m、ディーゼル1基、機関出力400ps、航海速力12.5ノット、旅客定員47名
- 福良航路に就航。貨客船
- しまかぜ (初代)[7]
- 1988年4月18日竣工、増井造船所建造、運輸施設整備事業団共有
- 46総トン、登録長23.49m、型幅5.11m、型深さ2.30m、ディーゼル2基2軸、機関出力2,700ps、航海速力17.8ノット、旅客定員66名[8]
- しまちどり (2代)[7]
脚注
[編集]- ^ a b c 登口修 (2016年4月1日). “沼島汽船 洲本航路休止 69年の歴史に幕 利用者減、最終便でセレモニー/兵庫”. 毎日新聞 (毎日新聞社) 2017年7月5日閲覧。
- ^ 2016年3月31日航路休止、2016年9月30日航路廃止
- ^ “JRTTの船舶共有建造制度と離島航路旅客船への⽀援について”. 鉄道建設・運輸施設整備支援機構. 2023年6月17日閲覧。
- ^ a b c 『旅客定期・不定期自動車航送貨物定期航路事業現況表』昭和47年4月1日現在,運輸省海運局定期船課,[1973]. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/12065577 (参照 2023-04-01)
- ^ a b 『旅客定期・不定期自動車航送貨物定期航路事業現況表』昭和57年4月1日現在,運輸省海運局定期船課,[1982]. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/12121864 (参照 2023-04-01)
- ^ 船の科学 1982年9月号 P.15 (船舶技術協会)
- ^ a b 日本船舶明細書 1999Ⅱ (日本海運集会所 1998)
- ^ 世界の艦船 第396集 1988年8月号 P.39 (海人社)
- ^ フェリー・旅客船ガイド 2006年春季号 (日刊海事通信社 2006)