河村勇輝
横浜ビー・コルセアーズでの河村 (2021年) | |
メンフィス・グリズリーズ No.17 | |
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ポジション | PG |
所属リーグ | NBA |
基本情報 | |
国籍 | 日本 |
生年月日 | 2001年5月2日(23歳) |
出身地 | 山口県柳井市 |
身長 | 172cm (5 ft 8 in)[1] |
体重 | 72kg (159 lb)[1] |
キャリア情報 | |
高校 | 福岡第一高等学校 |
大学 | 東海大学 |
プロ選手期間 | 2020–現在 |
経歴 | |
2020 | ※三遠ネオフェニックス |
2020-2022 | ※横浜ビー・コルセアーズ |
2022-2024 | 横浜ビー・コルセアーズ |
2024- | メンフィス・グリズリーズ |
2024- | →メンフィス・ハッスル |
※特別指定選手での在籍 | |
受賞歴 | |
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選手情報 B.LEAGUE.jp | |
Stats Basketball-Reference.com | |
河村 勇輝(かわむら ゆうき、2001年〈平成13年〉5月2日 - )は、日本のプロバスケットボール選手。山口県柳井市出身。ポジションはポイントガード。18歳でBリーグ三遠ネオフェニックスと特別指定選手として契約し、当時最年少記録だった[2]。メンフィス・グリズリーズとツーウェイ契約を結び日本人4人目のNBA選手となった。
来歴
[編集]山口県柳井市出身。柳井市立新庄小学校、柳井中学校卒業[3]。同校では全中ベスト16を経験。福岡第一高等学校では全国大会でタイトルを4回獲得し、ウィンターカップでは2連覇を達成しベストファイブにも選ばれた[1]。第95回天皇杯では千葉ジェッツふなばしと対戦し、同じポジションで日本代表の富樫勇樹とも多く対峙した[4]。
2020年1月20日、三遠ネオフェニックスに特別指定選手として加入[1]。1月25日の千葉ジェッツ戦でデビューを果たし、18歳8ヶ月23日でB1史上最年少出場及び史上最年少得点の記録を更新した[5]。2019-20シーズンは11試合に出場(7先発)、平均22.2分出場、12.6得点、2.0リバウンド、3.1アシストを記録した[6]。
2020年4月、東海大学に進学した[7]。11月27日、楽天とマネジメント契約締結[8]。2020年11月、フォーブスジャパンによる「Forbes 30 UNDER 30 JAPAN 2020」に選出された[9]。
大学1年では関東大学リーグ戦は中止、インカレでは東海大学のメンバーとして優勝。また3ポイント王を受賞した[10]。
2020年12月19日、横浜ビー・コルセアーズ に特別指定選手としての入団が発表された[11]。2021年2月28日の川崎戦で横浜での特別指定選手としての活動を終了した[12]。2020-21シーズンは16試合に出場(1先発)、平均21.2分出場、6.0得点、2.3リバウンド、3.4アシストを記録し、2020-21シーズン新人賞ベストファイブに選出された[13]。
大学2年の関東大学リーグ戦では優秀選手賞とアシスト王を受賞[14]。インカレでは東海大学のメンバーとして準優勝。またアシスト王を受賞した[15]。
2021年12月20日、前年に続き横浜ビー・コルセアーズに特別指定選手としての入団が発表された[16]。2022年2月7日に第19回アジア競技大会の男子日本代表候補選手に招集された[17]。2022年3月3日には、東海大学の中退、横浜ビー・コルセアーズと特別指定選手契約の2021-22シーズン終了までの延長と2022-23シーズンのプロ契約締結を発表した[18]
2021-22シーズンは32試合に出場(6先発)、平均23.6分出場、10.0得点、2.9リバウンド、7.5アシストを記録した[19]。
2022-23シーズンはBリーグMVP、ベストファイブ、新人賞などを受賞した[20]。
2024年8月23日、Forbes JAPAN 30 UNDER 30 2024 Audi特別賞を受賞した[21]。
NBA
[編集]メンフィス・グリズリーズ
[編集]2024年9月6日にNBAのメンフィス・グリズリーズとのエグジビット10契約に合意し[22]、プレシーズンに出場後の10月19日にツーウェイ契約に合意した[23]。その後開幕ロースターに残り、10月26日のヒューストン・ロケッツ戦で出場し、田臥勇太、渡邊雄太、八村塁に続く日本人4人目のNBAデビューを果たした[24]。
人物
[編集]- 6歳でバスケを始め、小学2年生で地元のミニバスケットボールチームに加入。4年生から先発出場するが、敗北をきっかけに「毎日600本イン」が日課となった。6年生の頃、一点差で全国優勝を果たした。
- 田臥勇太のファンである父の影響から、小学校6年間、田臥勇太をはじめとするNBA選手のプレーのビデオを観て育つ。
- NBAで1番尊敬する選手はマイケル・ジョーダンで、好きなガードとしてはジョン・ストックトンやジェイソン・キッドなどのアシストが上手な選手で、同世代ではトレイ・ヤングを挙げている[25][26]。中学生の時の文集には将来「プロの選手になって富樫勇樹選手のようになりたい」と記していた。
- もともと両親と同じ教師になるのが夢だったが、今は日本代表のポイントガードとして日本を背負うことが目標となっている。
- 姉が二人いる。好きな食べ物は肉全般、エビフライ、アボカド、試合前にはうどんを食べるのがルーティーン。嫌いな食べ物はマシュマロ、トマト。
- 着用しているバスケットボールシューズは、ASICS UNPRE ARS LOW 2 PARIS というモデル。
日本代表歴
[編集]ユース時代に年代別日本代表に選出され、2017年のFIBA U16アジア選手権と、2018年のFIBA U18アジア選手権に出場した。
2022年7月、ワールドカップアジア予選、Window3の台湾戦でA代表デビューを果たした[27]。同月、2022年FIBA男子アジアカップ日本代表に選出。初戦のカザフスタン戦はベンチスタートから13分間の出場で、8アシスト、2スティールを記録し、前半ビハインドの流れを変えるプレーを見せたことについて、渡邊雄太から「MVPは彼だった」と賞賛された[28]。大会を通しては全5試合出場で、1試合平均出場時間11.7分、4.4得点、4.4アシスト、2.2スティールを記録した[29]。
個人成績
[編集]略称説明 | |||||
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GP | 出場試合数 | GS | 先発出場試合数 | MPG | 平均出場時間 |
FG% | フィールドゴール成功率 | 3P% | スリーポイント成功率 | FT% | フリースロー成功率 |
RPG | 平均リバウンド数 | APG | 平均アシスト数 | SPG | 平均スティール数 |
BPG | 平均ブロック数 | TO | 平均ターンオーバー数 | PPG | 平均得点 |
太字 | キャリアハイ | * | リーグリーダー | † | 優勝シーズン |
B.LEAGUE
[編集]レギュラーシーズン
[編集]シーズン | チーム | GP | GS | MPG | FG% | 3P% | FT% | RPG | APG | SPG | BPG | TO | PPG |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2019-20 | 三遠 | 11 | 7 | 22.2 | .389 | .373 | .767 | 2.0 | 3.1 | 1.5 | .0 | 2.9 | 12.6 |
2020-21 | 横浜 | 16 | 1 | 21.3 | .277 | .205 | .714 | 2.3 | 3.4 | 1.6 | .0 | 1.7 | 6.0 |
2021-22 | 32 | 6 | 23.6 | .418 | .318 | .736 | 2.9 | 7.5 | 1.3 | .0 | 2.1 | 10.0 | |
52 | 50 | 28.2 | .423 | .344 | .808 | 3.4 | 8.5* | 1.5 | .1 | 3.1 | 19.5 | ||
2023-24 | 56 | 56 | 30.4 | .416 | .318 | .865 | 3.0 | 8.1 | 1.1 | .1 | 3.3 | 20.9 | |
通算:5年 | 167 | 120 | 25.1 | .385 | .312 | .778 | 2.7 | 6.1 | 1.4 | .0 | 2.6 | 13.8 |
Bリーグチャンピオンシップ
[編集]シーズン | チーム | GP | GS | MPG | FG% | 3P% | FT% | RPG | APG | SPG | BPG | TO | PPG |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2022-23 | 横浜 | 4 | 1 | 18.6 | .362 | .343 | 1.000 | 1.3 | 4.0 | 0.5 | .0 | 2.0 | 13.8 |
ギャラリー
[編集]-
2021-01-03
出演
[編集]CM
[編集]その他
[編集]2022年12月に国際バスケットボール連盟(FIBA)が映画『THE FIRST SLAM DUNK』の公開に合わせて、そのメインキャラクター5人を実在するアジアのバスケットボール選手と比較する記事を公開した際、河村は宮城リョータと比較され、文中では「これ以上ぴったりなものがあろうだろうか」と評された[34][35]。
2023年FIBAバスケットボール・ワールドカップのグループリーグにおける河村の活躍に対して、『SLAM DUNK』のファンが多くいる中国では、「河村は『リアル宮城リョータ』だ」といった報道をするメディアもあった[36]。
河村自身は2021年の『Hanako』のインタビューで「(引用者注:『SLAM DUNK』の)登場人物の中では宮城リョータが好きで。ポイントガードというポジションも一緒だし、小柄でスピードが武器というのもちょっと似ていて。宮城リョータの存在が自分のモチベーションにもなっていました」とコメントしている[37]。
脚注
[編集]- ^ a b c d 『特別指定選手契約合意 および 入団会見実施のお知らせ』(プレスリリース)株式会社フェニックス、2020年1月20日 。2020年2月2日閲覧。
- ^ “福岡第一高校3年の河村勇輝が18歳8カ月23日でB1最年少デビュー、千葉ジェッツを相手に鮮烈パフォーマンス”. BASKET COUNT (2020年1月25日). 2022年12月22日閲覧。
- ^ “河村勇輝選手を応援しよう - 柳井市ホームページ”. www.city-yanai.jp. 2024年11月9日閲覧。
- ^ “富樫勇樹と河村勇輝…和歌山の地で実現した夢のような司令塔対決”. バスケットボールキング (2019年11月30日). 2021年3月12日閲覧。
- ^ “河村勇輝がB1デビュー戦で存在感を発揮。富樫勇樹はチーム掌握力に舌を巻いた”. バスケットボールキング. (2020年1月26日) 2020年2月2日閲覧。
- ^ “河村勇輝”. 三遠ネオフェニックス. 2023年2月7日閲覧。
- ^ “プロの中でも際立つ才能、河村勇輝の“スケール感”は国内の大学で収まるのか?”. AERA dot.. (2020年2月11日) 2020年2月28日閲覧。
- ^ “東海大の河村勇輝が楽天とマネジメント契約を締結「社会を元気づけられるよう全力で頑張ります」”. バスケット・カウント. (2020年11月27日) 2020年11月29日閲覧。
- ^ “日本代表としてオリンピックの舞台に。19歳、河村勇輝の夢 #30UNDER30”. フォーブス (2020年11月18日). 2021年3月12日閲覧。
- ^ “第72回全日本大学バスケットボール選手権大会 試合結果”. 一般財団法人全日本大学バスケットボール連盟オフィシャルサイト (2020年12月13日). 2023年2月7日閲覧。
- ^ “河村勇輝選手 2020-21シーズン 特別指定選手登録 および 入団会見実施のお知らせ” (2020年12月25日). 2020年12月21日閲覧。
- ^ “河村勇輝選手 特別指定選手としての活動期間についてのお知らせ”. 横浜ビー・コルセアーズ (2021年2月18日). 2021年2月20日閲覧。
- ^ “スーパー高校生としてBリーグを席巻した河村勇輝が『新人賞ベスト5』を受賞「チームの勝利が一番大事」”. 横浜ビー・コルセアーズ. 2022年1月2日閲覧。
- ^ “東海大が日本大との優勝決定戦を制す! 3年ぶり6回目となる関東リーグ制覇”. バスケットボールキング. (2021年11月9日) 2023年2月7日閲覧。
- ^ “東海大を破り初の日本一に辿り着いた白鷗大…インカレで見せた不屈のチーム力は後輩たちへ”. バスケットボールキング. (2021年12月13日) 2023年2月7日閲覧。
- ^ “河村勇輝選手 B.LEAGUE 2021-22シーズン 特別指定選手登録 および 入団会見実施のお知らせ” (2021年12月20日). 2021年12月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年12月20日閲覧。
- ^ “河村勇輝選手「第19回アジア競技大会(2022/杭州)」男子日本代表候補選手 強化合宿参加メンバー選出のお知らせ” (2022年2月8日). 2022年2月8日閲覧。
- ^ 『河村勇輝選手 B.LEAGUE 2022-23シーズン 選手契約締結(新規)のお知らせ』(プレスリリース)横浜ビー・コルセアーズ、2022年3月3日 。
- ^ “河村勇輝”. B.LEAGUE(Bリーグ)公式サイト. 2023年2月7日閲覧。
- ^ 「[https://www.bleague.jp/news_detail/id=326679 「B.LEAGUE AWARD SHOW 2022-23」の表彰結果 ~横浜ビー・コルセアーズ 河村勇輝選手がB.LEAGUE史上初・MVPと新人賞をダブル受賞!~]」『B.LEAGUE公式サイト』2023年6月2日 。2023年6月2日閲覧。
- ^ “FORBES JAPAN 30 UNDER 30 2024「世界を変える30歳未満」30人”. Forbes JAPAN 30 UNDER 30 2024 特設サイト. Forbes JAPAN. 2024年8月26日閲覧。
- ^ “Grizzlies sign Armando Bacot, Yuki Kawamura, Miye Oni and Maozinha Pereira”. NBA.com (September 6, 2024). September 6, 2024閲覧。
- ^ “Grizzlies promote Yuki Kawamura to two-way contract” (英語). NBA.com (October 19, 2024). October 19, 2024閲覧。
- ^ “河村勇輝、門限過ぎに寮を抜け出し「体育館開けてください」 福岡第一高バスケ部の恩師が素顔語る”. スポーツ報知 (2024年10月27日). 2024年10月27日閲覧。
- ^ “「90年代NBAにすごい刺激を受けていた」18歳の神童・河村勇輝インタビュー(前編)”. NBA Rakuten (2020年3月31日). 2021年3月12日閲覧。
- ^ “「馬場さんの道をすごく意識している」18歳の神童・河村勇輝インタビュー(後編)”. NBA Rakuten (2020年3月31日). 2021年3月12日閲覧。
- ^ 【バスケ】河村勇輝が代表デビュー「やるべきことにフォーカス」14分間で8アシスト5スチール日刊スポーツ2022年7月3日
- ^ 富樫勇樹28歳167cmと河村勇輝21歳172cm。バスケ日本代表「ふたりのユーキ」の正ポイントガード争いスポルティーバ2022年7月26日
- ^ アジアカップで輝いた河村勇輝&富永啓生…特別な才能を証明した“21歳コンビ”バスケットボールキング2022年7月22日
- ^ 『日本を代表するアスリートとアシックスから応援メッセージ スポーツを通じて成長する部活生の心を映したノンフィクションムービーWEB-CM「三年間じゃない、一生だ。」 公開』(プレスリリース)アシックスジャパン、2023年11月7日 。2023年11月8日閲覧。
- ^ 『全国地上波でのCM出演は初!河村勇輝選手のアジリティを活かした華麗なドリブルに注目 「ザバス」新TV-CM『Be A Challenger』篇』(プレスリリース)株式会社明治、2024年3月25日 。2024年3月25日閲覧。
- ^ 『「ジョージア」ブランドセレブリティに向井理さん、浜辺美波さん、河村勇輝さんを起用で新広告ビジュアルを公開 米津玄師さん書き下ろし新楽曲『毎日』をCMソングに起用』(プレスリリース)日本コカ・コーラ株式会社、2024年5月13日 。2024年5月13日閲覧。
- ^ a b c "日本コカ・コーラ株式会社|秋の「ジョージア」は、「ひと息ついたら、一歩踏み出したくなった。毎日って、けっこうドラマだ。」向井理さん、浜辺美波さん、河村勇輝さん出演新CM『ちょうどいいラテ。』篇『香りひろがる、心地よいコク。』篇" (Press release). PR TIMES. 2 September 2024. 2024年9月22日閲覧。
- ^ “FIBAがアジア選手で『SLAM DUNK』の先発を再現…渡邊雄太が桜木花道、河村勇輝が宮城リョータと比較”. BASKETBALLKING. (2022年12月18日) 2023年2月26日閲覧。
- ^ The First Slam Dunk (played by Asia basketball's current stars) - FIBA(2022年12月14日、英語)2023年2月26日閲覧。
- ^ “スラムダンク人気爆発の中国紙、W杯劇勝の日本バスケを絶賛 河村は「リアル宮城リョータだ」”. THE ANSWER. (2023年8月29日) 2023年9月2日閲覧。
- ^ 向原康太 (2022年11月11日). “『SLAM DUNK』宮城リョータは、映画版でどんな夢を見せてくれるか 日本人選手たちの活躍に寄せて”. Real Sound ブック. 2023年8月23日閲覧。
関連項目
[編集]- 日本のバスケットボール選手一覧
- 山口県出身の人物一覧
- 第71回全国高等学校バスケットボール選手権大会 (2018年)
- 第72回全国高等学校バスケットボール選手権大会 (2019年)
- 平下愛佳 - 河村と同じ2019年度に高校三冠の女子キャプテン(桜花学園)
外部リンク
[編集]- 河村勇輝 (@KawamuraYuki) - X(旧Twitter)
- 河村勇輝 (@kawamurayuki_8) - Instagram
- B.LEAGUE公式サイト