池袋本町電車の見える公園
池袋本町電車の見える公園 | |
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奥の塀のすぐ裏側が下板橋駅ホーム。2015年に画面中央の遊具付近で高放射線量のカプセルが発見された。 | |
分類 | 区立公園 |
所在地 |
東京都豊島区池袋本町四丁目41番 |
座標 | 北緯35度44分40.3秒 東経139度42分56.8秒 / 北緯35.744528度 東経139.715778度座標: 北緯35度44分40.3秒 東経139度42分56.8秒 / 北緯35.744528度 東経139.715778度 |
面積 | 4,178.31m2 |
開園 | 2013年(平成25年)3月20日 |
運営者 | 豊島区[1] |
設備・遊具 | 草地(多目的)広場、健康遊具、遊歩道、こどもひろば(電車の見える遊具設置)、キャッチボール場、防災ひろば(かまどベンチ設置) |
公式サイト | 池袋本町電車の見える公園 - 豊島区 |
池袋本町電車の見える公園(いけぶくろほんちょうでんしゃのみえるこうえん)は、東京都豊島区池袋本町四丁目にある豊島区立の公園。緑を通じた地域の交流・防災拠点として、豊島区が東武東上線下板橋駅近くの清掃車庫跡地を整備し開園した[2][3]。
2013年3月20日の開園式では、横浜国立大学名誉教授宮脇昭の指導のもと、『いのちの森』植樹祭が開催され、地域住民を中心とした約500人が集まり、同公園内にて約1,700本の植樹が行われた[1][3]。
沿革
[編集]- 2006年 - 清掃事業移管により車庫跡地となる
- 2009年 - 東京都が跡地を解体・更地化
- 2011年1月 - 豊島区が東京都から土地を購入
- 2012年8月 - 西武造園の請負により着工
- 2013年3月 - 竣工・開園
アクセス
[編集]- 鉄道:東武東上線下板橋駅下車、徒歩1分
周辺
[編集]高放射線量検出
[編集]2015年4月23日、同公園内に設置された遊具付近の地表から、「毎時480マイクロシーベルトの放射線量が測定された」と豊島区により発表があった[7]。この発表がマスコミ各社に報じられる中、同4月24日に放射性物質を含む土壌は除去され、除却後は放射線量が平常値に戻ったため、同4月25日午後には区長により安全宣言が出されている[8]。
経緯
[編集]2015年4月20日、同区へ区民から「同公園内の放射線量が高い」との情報提供があり、事前準備を経て同4月22日に同区が測定してみたところ、毎時2.53マイクロシーベルトの放射線量を検出。国が定めた除染の基準値を超えていたため、同区は周辺を立ち入り禁止とし、文部科学省へ通報した。同4月23日、原子力規制委員会の職員立会いのもと、同区が遊具付近の地表を再測定した結果、基準値の約2,000倍にあたる前述の高放射線量を測定。地域住民などへの混乱を避けるため、公園全域を封鎖する事態となった[6][9][10]。
同4月24日、同区は日本アイソトープ協会の協力により、測定地点の土の塊を回収。土の塊の表面からは、最大500マイクロシーベルトの放射線量が検出された。原因物質はラジウムとみられており、回収後は同協会の保管庫へ運ばれた。これにより測定地点の放射線量は、基準値内の毎時0.06マイクロシーベルトまで下がった。同区によると土地を購入した際に土の入れ替えは行なわれておらず、同公園は福島第一原子力発電所事故後の開園であるため、これまで放射線量の測定も実施されてなかったという[5][10][11]。
その後、同公園内では、同4月25日に同区と同協会により放射線量の綿密な測定が行われ、同日中に区長は同4月26日の利用再開に向けた安全宣言を行った[8][10][12]。
同4月28日、同区は日本アイソトープ協会による調査結果を発表した。区の発表や報道によると、回収された土の塊からは直径3ミリ、高さ3ミリの円筒形のステンレス製カプセルが発見され、原因物質はラジウム226と同定されたという。中からは37メガベクレル相当の放射能が測定されたが、完全に密閉された状態であり、外部には一切漏れ出していないのを再確認したと強調した。なお、現時点では「用途や埋まっていた経緯は不明」とされた[13][14][15]。
脚注
[編集]- ^ a b “緑豊かな豊島区へ 公園に約1,700本の苗木を植樹しました”. 豊島区 (2013年3月20日). 2015年4月24日閲覧。
- ^ “8 都市再生” (PDF). 豊島区. 2015年4月24日閲覧。
- ^ a b “電車の見える公園オープン 「いのちの森」植樹祭も”. 豊島新聞. (2013年3月27日) 2015年4月24日閲覧。
- ^ “平成25年度 工事監査結果報告書” (PDF). 豊島区 (2014年1月30日). 2015年4月27日閲覧。
- ^ a b “公園の土から高放射線量の塊 ラジウムか”. NHK. (2015年4月24日) 2015年4月27日閲覧。
- ^ a b “東京新聞:豊島の公園で高放射線量 2時間で年間限度”. 東京新聞. (2015年4月24日) 2015年4月27日閲覧。
- ^ “公園で基準値超える放射線量測定 東京・豊島、地中に物質か”. 共同通信社. (2015年4月23日) 2015年4月27日閲覧。
- ^ a b “池袋本町電車の見える公園の安全が確認されました(速報)(4月25日発表)”. 豊島区 (2015年4月25日). 2015年4月27日閲覧。
- ^ “公園で高放射線量=480マイクロシーベルト、立ち入り禁止に-東京・豊島”. 時事通信社. (2015年4月23日) 2015年4月27日閲覧。
- ^ a b c “「池袋本町電車の見える公園」の利用を再開しました(4月26日発表)”. 豊島区 (2015年4月26日). 2015年4月27日閲覧。
- ^ “池袋放射線:高線量の土の塊回収 公園再調査し開放へ”. 毎日新聞. (2015年4月24日) 2015年4月27日閲覧。
- ^ “豊島の公園 区が安全宣言”. 読売新聞. (2015年4月26日) 2015年4月27日閲覧。
- ^ “「池袋本町電車の見える公園」の放射性物質が判明しました(4月28日発表)”. 豊島区 (2015年4月28日). 2015年5月2日閲覧。
- ^ “公園の放射線源は「ラジウムカプセル」 用途は不明”. 朝日新聞. (2015年4月29日) 2015年5月2日閲覧。
- ^ “土中カプセルからラジウム検出 東京、高放射線量測定の公園”. 日本経済新聞. (2015年4月29日) 2015年5月2日閲覧。