江口一久
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江口 一久(えぐち かずひさ、1942年1月15日[1] - 2008年6月13日)は、日本の民族学者・言語学者。専攻は言語民族学。国立民族学博物館名誉教授。総合研究大学院大学名誉教授。
来歴・人物
[編集]京都府京都市出身。1965年京都大学文学部言語学科卒業。 1967年京都大学大学院文学研究科修士課程修了。1971年京都大学大学院文学研究科博士課程中退。1974年より国立民族学博物館に勤務し始める。同助手、同助教授、同教授を務め、西アフリカ(主にカメルーン)やフルベ族を中心に研究活動を進めるかたわら、江口自らが村長務める「地球おはなし村」という朗読・音楽活動も行った。2005年3月末をもって国立民族学博物館を定年退職し、同名誉教授。
2008年6月13日転倒し、脳挫傷により66歳で死去。
主な著作
[編集]単著(再話も含む)
[編集]- 『フルベ族とわたし ― 西アフリカ民話の世界』(NHKジュニアブックス・日本放送出版協会)1975
- 『アフリカ最後の裸族 ― ヒデ族と暮らした100日』(大日本図書)1978
- 『きのどくなハイエナ アフリカ<トーゴ>の昔ばなし』(田主誠画・小峰書店)1984
- 『おはなし村―西アフリカから―』(田主誠画・保育社)1996
- 『北部カメルーン・フルベ族の民間説話集I〜V』(松香堂書店)1996-2000
- 『西アフリカおはなし村』(梨の木舎)2003
- 『ぼくの村、カメルーンの人びと「ひとつよろしく。」』(梨の木舎・遺稿集)2009
編著
[編集]- 『ことば遊びの民族誌』(大修館書店)1990
- 『儀礼と口頭伝承』(風響社・八木祐子と手塚惠子による編集)2021
翻訳
[編集]- ジャン・ロード『黒人アフリカの美術』白水社 1986
脚注
[編集]- ^ 『現代物故者事典2006~2008』(日外アソシエーツ、2009年)p.105