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水酸化イットリウム(III)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
水酸化イットリウム(III)
識別情報
CAS登録番号 16469-22-0 チェック
PubChem 85438
ChemSpider 77052
EC番号 240-520-7
特性
化学式 Y(OH)3
外観 白色固体
関連する物質
その他の陰イオン 酸化イットリウム(III)
その他の陽イオン 水酸化スカンジウム(III)
水酸化ルテチウム(III)
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

水酸化イットリウム(III)(Yttrium(III) hydroxide)は、化学式Y(OH)3無機化合物である。

合成

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水溶液中で硝酸イットリウム(III)水酸化ナトリウムを反応させることにより合成できる。

Y(NO3)3 + 3 NaOH → Y(OH)3↓ + 3 NaNO3

これにより白いゼラチン状の水酸化イットリウム(III)の沈殿が生じ、それを乾燥させることで白色の粉末となる[1]

化学的性質

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水酸化イットリウム(III)はアルカリであり、そのためと反応する。

Y(OH)3 + 3 HNO3 → Y(NO3)3 + 3 H2O
2 Y(OH)3 + 3 H2SO4 → Y2(SO4)3 + 3 H2O

この化合物は、空気中の二酸化炭素を吸収する[1]

加熱すると、熱分解される。

2 Y(OH)3 → Y2O3 + 3 H2O↑

出典

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  1. ^ a b Perry, Dale L. (2011). Handbook of Inorganic Compounds. CRC Press. pp. 460–461. ISBN 978-1-4398-1461-1