比治山スカイウォーク
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比治山スカイウォーク | |
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段原側。左が広島イースト 比治山側。 | |
基本情報 | |
所在地 | 広島県広島市 |
交差物件 | 広島市道比治山東雲線 |
建設 | 1998年 |
座標 |
南区段原南1丁目(比治山) 北緯34度23分9秒 東経132度28分30秒 / 北緯34.38583度 東経132.47500度 |
構造諸元 | |
材料 | 上部工:鋼橋;下部工:鋼構造 |
全長 | 207.4m |
幅 | 7.08m |
関連項目 | |
橋の一覧 - 各国の橋 - 橋の形式 |
比治山スカイウォーク(ひじやまスカイウォーク)は、広島県広島市南区段原にある、歩道橋(動く歩道)。
概要
[編集]比治山の登山道の一つであり、段原地区の比治山トンネル東側坑口上空を通る、屋根付きの歩道橋。延長約80mの動く歩道、透明な屋根に車椅子も乗車可能なエスカレーターを備える。広島イースト商業棟(広島段原ショッピングセンター、旧・広島サティ)の建物と連結する。
春先には桜の名所である比治山に、ここを通って多くの見物客が訪れる。
1980年代、比治山に博物館建設構想が挙がり、その中で駐車場不足を解消するため、広島イーストの駐車場を利用する案が考えられた。1998年(平成10年)3月、段原地区開発および比治山公園や広島市現代美術館・広島市立まんが図書館への観光客の利便性向上のため、広島市により開通。総工事費17億6千万円、うち5億3千万円は国の補助金で賄われた[1][2]。
ただ、場所と比治山の施設の関係から平日は特に利用者が少なく、毎年約2千万円かかる維持管理費に対する費用対効果が悪いため、建設当初からその存在意義をめぐって批判された。2000年代初頭には市に対し行政訴訟が行われた[3]。
2010年(平成22年)8月、市における事業仕分け「事務事業見直し等検討委員会」が行われ、出席した委員の満場一致で廃止の意見でまとまった[2]。その後撤去費用をめぐって廃止と存続でゆれ、同年10月の全体会議で7人の有識者のうち5人が存続する方に賛成したため、2011年以降も存続が決定した[4]。
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下部は動く歩道になっている
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上部はエスカレーターになっている
諸元
[編集]- 総延長:207.4m(うち動く歩道:77m)
- 高低差:37.5m
- 全幅:7.08m
- 標準断面:4.00-5.88m(有効幅員)×3.39m(屋根全高)
- 設計:八千代エンジニヤリング広島支店
- 施工:砂原組・錦建設JV
脚注
[編集]- ^ “「動く歩道」が仕分けで議論”. 中国放送ニュース (2010年8月20日). 2010年8月22日閲覧。
- ^ a b “比治山スカイウォーク廃止を”. 中国新聞 (2010年8月21日). 2010年8月22日閲覧。
- ^ 市の主張はことごとく退けられた 比治山スカイウォーク行政訴訟 日本共産党広島市議団(2002年12月). 2010年8月23日閲覧
- ^ “比治山スカイウオークは「実施」”. 中国放送 (2010年10月31日). 2010年11月1日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 比治山スカイウォーク - アルミニウム建築構造協議会
- 納入実績 - 日立
- みなみ区回遊ルートMAP - 広島市