殿様ホテル
表示
殿様ホテル | |
---|---|
監督 | クラタ・フミンド |
脚本 | クラタ・フミンド |
製作 | 井上正之 |
出演者 |
河津清三郎 真山くみ子 |
音楽 | 飯田信夫 |
撮影 | 会田吉男 |
製作会社 | 藝研 |
配給 | 東宝 |
公開 | 1949年3月1日 |
上映時間 | 93分 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
『殿様ホテル』(とのさまホテル)は、1949年(昭和24年)に製作・公開された日本の長篇劇映画である[1][2][3][4]。映画芸術研究所(藝研)の設立第1回作品である[1][3]。
略歴・概要
[編集]1949年(昭和24年)に設立、熊谷久虎を代表に、俳優ブローカーの星野和平、映画監督の倉田文人、森永健次郎、俳優の佐分利信らが取締役に就任して結成された映画芸術研究所(登記上の正式社名は藝研株式会社)の第1回作品として、倉田が「クラタ・フミンド」名義で脚本を執筆し監督した作品である[3][5]。本作にも出演している原節子、彼女を映画界入りさせるきっかけとなった実兄の会田吉男は、本作で撮影技師としてデビューしている[3][6]。
『古川ロッパ昭和日記 戦後篇』によれば、倉田の執筆した本脚本は、小国英雄、古川ロッパが東横映画で撮影すべく検討した経緯があるという。
キネマ旬報映画データベースおよび文化庁「日本映画情報システム」の本項によれば、「製作会社:芸研、配給:藝研プロ」と記述されているが[3]、映連データベース (日本映画製作者連盟)、日本映画データベース、および東宝による資料『直営洋画劇場上映作品 1934–1954』によれば、製作は「芸研」、配給は「東宝」とされている[2][4][7]。東宝の同資料によれば、公開日は、他のどの資料とも異なり、同年2月22日に日劇で上映されていると記録されている[7]。
2012年(平成24年)4月現在、東京国立近代美術館フィルムセンターには、本作のプリント等は所蔵されていない[1][8]。
スタッフ・作品データ
[編集]- 上映時間(巻数 / メートル) : 93分(10巻 / 2,542メートル)
- フォーマット : 白黒映画 - スタンダードサイズ(1.37:1) - モノラル録音
- 映倫番号 : 不明[1]
- 製作 : 芸研
- 配給 : 東宝
キャスト
[編集]- 河津清三郎 - 花小路安直
- 真山くみ子 - 朝子
- 藤原釜足 - 早川
- 吉川満子 - やよい
- 清水元 - 来宮
- 河野秋武 - 田子
- 飯田蝶子 - てる
- 初音麗子 - とみ
- 広瀬嘉子 - よし
- 鏑木ハル子 - さだ
- 徳大寺伸 - 三島唯司
- 井川邦子 - 千代
- 小林十九二 - 猫越
- 谷間小百合 - かつ代
- 小杉義男 - 赤沢
- 高野由美 - ひろ子
- 尾上栄二郎 - 大場
- 原節子 - 長岡アキ
- 林寛 - 宇佐美
- 坂田栄三郎 - 司法主任
- 本郷秀雄 - 巡査部長
- 西条悦朗 - 巡査
- 津田光男 - 銀行員
- 高木清彦 - 小店員
- 内海突破 - 酒をのむ客
- 並木一郎 - ねられぬ客
脚注
[編集]- ^ a b c d 殿様ホテル、日本映画情報システム、文化庁、2012年4月24日閲覧。
- ^ a b 殿様ホテル、日本映画データベース、2012年4月24日閲覧。
- ^ a b c d e 殿様ホテル、キネマ旬報映画データベース、2012年4月24日閲覧。
- ^ a b 殿様ホテル、映連データベース、日本映画製作者連盟、2012年4月24日閲覧。
- ^ 講演「佐分利信を再見する 第3回アナクロニズムの会」、木全公彦、2009年10月10日、アテネフランセ文化センター、2012年4月24日閲覧。
- ^ 会田吉男、キネマ旬報映画データベース、2012年4月24日閲覧。
- ^ a b 直営洋画劇場上映作品 1934–1954、東宝、2012年4月24日閲覧。
- ^ 所蔵映画フィルム検索システム、東京国立近代美術館フィルムセンター、2012年4月24日閲覧。
参考文献
[編集]- 『日本映画発達史 III 戦後映画の解放』、田中純一郎、中公文庫、1976年2月10日 ISBN 4122003059
- 『古川ロッパ昭和日記 戦後篇』、古川ロッパ、晶文社、1988年12月15日 ISBN 4794930631