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武田郁夫

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武田 郁夫(たけだ いくお、1923年4月6日[1] - 2012年7月4日[2])は、日本の製造技術者、実業家。タケダ理研工業(現在のアドバンテスト)創業者[2]

経歴

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愛知県出身[1]。1943年4月に日本大学旧工学部電気科に入学した[3]。1944年に学徒動員により逓信省電気試験所(現在の産業技術総合研究所)の神代分室に勤務した[4][5]

1945年日本大学電気工学科卒[1]。戦後の1945年11月に電気試験所に正式に採用された[4]

1950年11月にレッドパージにより電気試験所を退職し、千野製作所(現在のチノー)を退職した3人の技術者とともに八島製作所を創業した[6]

その後、1954年6月に愛知県豊橋市でタケダ理研工業株式会社を設立した[7]

寄付活動など

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2001年4月に財団法人武田計測先端地財団を設立した[8](2023年1月31日に解散)。同財団は工学知の創造とその活用に対して武田賞を授与していた。

2003年に東京大学の浅野キャンパスに建設された武田先端知ビルは、武田郁夫の寄付により建設された建物である[9]

出典

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参考文献

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  • 武田郁夫、今井哲二高橋得雄 編『日本のエレクトロニクスの源流 : 電気試験所神代分室の記録. 下』工業調査会、2001年。ISBN 4-7693-1200-8