樹下節
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樹下 節(じゅげ たかし、1911年5月28日 - 1990年[1])は日本のロシア文学翻訳家、左翼活動家。 本名・松本傑。
人物・来歴
[編集]熊本市生まれ。ギリシャ正教の神父であった高橋長七にロシア語を学ぶ。 1931年日本共産党の雑誌『農民闘争』で埴谷雄高と組む。 1958年北御門二郎と同人誌『座標』を創刊[2]。
翻訳
[編集]- 『パン』(アレクセイ・ニコラエヴィッチ・トルストイ、上脇進共訳、三一書房) 1951
- 『静かなるドン 全訳』(ショーロホフ、三笠文庫) 1952、のち江川卓共訳、角川文庫 全8巻
- 『山椒魚戦争』(カレル・チャペック、世界文化社) 1953、のち角川文庫
- 『ロシヤの音楽』(アサフィエフ、音楽之友社) 1954
- 『近代ロシヤ詩集』(編訳、三笠新書) 1955
- 『開かれた処女地』(ショーロホフ、青木文庫) 1956
- 『映画シナリオ論』(編訳、理論社) 1957
- 『くり色の犬 チェホフの本』(日本児童文庫刊行会、アルス日本児童文庫) 1958
- 『天山紀行』(ペ・ペ・セミョーノフ=チャンシャンスキイ、ベースボール・マガジン社、スポーツ新書) 1958。秘境探検双書 1971
- 『スポーツマンの心理学』(オ・ア・チェルニコワ、ベースボールマガジン社) 1960
- 『近代ロシア詩集』(訳編、角川文庫) 1961
- 「征服者」(ヴィタリー・ヤン、平凡社) 1966
- 『人間のあゆみ』全3巻(M.イリイン, Ye.セガール、理論社) 1974
- 『青春への誘い』(アナトーリー・アレークシン、理論社、アレークシン中編作品集) 1975
- 『おじさんの思い出』(ユーリー・コリネツ、理論社) 1976
- 『迷子のカシタンカ』(アントン・チェーホフ、理論社) 1976
- 『王女と七人の勇士』(A・プーシキン、理論社) 1977
- 『サルタン王のものがたり』(A・プーシキン、理論社) 1977
- 『天山紀行』(ピョートル・セミョーノフ、河出書房新社、世界探検全集7) 1977、新版2023
- 『人生のとびら』(アナトーリー・アレークシン、理論社、アレークシン中編作品集) 1979
- 『家族のゆくえ』(アナトーリー・G・アレークシン、理論社) 1984
「ビアンキ動物記」
[編集]- 『ビアンキ動物記 1 みなし子のムルズク』(ヴィタリー・ビアンキ、理論社) 1968
- 『ビアンキ動物記 2 孤独な森の巨人』(ヴィタリー・ビアンキ、理論社) 1968
- 『ビアンキ動物記 3 オオカミおじさん』(ヴィタリー・ビアンキ、理論社) 1968
- 『ビアンキ動物記 6 水の新聞・春と夏』(ヴィタリー・ビアンキ、スラトコフ編、理論社) 1968
- 『ビアンキ動物記 7 水の新聞・秋と冬』(ヴィタリー・ビアンキ、スラトコフ編、理論社) 1968
- 『絵本 = ビアンキ動物記』(ヴィタリー・ビアンキ、田中かな子,内田莉莎子共訳、理論社) 1973
- 『ビアンキ動物記 4 ちびっこりょうし』(ヴィタリー・ビアンキ、理論社) 1981
- 『ビアンキ動物記 6 ひばりのおしらせ』(ヴィタリー・ビアンキ、理論社) 1981
- 『ビアンキ動物記 8 オオヤマネコ物語』(ヴィタリー・ビアンキ、理論社) 1981
- 『ビアンキ動物記 9 密林のクロテン』(ヴィタリー・ビアンキ、理論社) 1981
- 『ビアンキ動物記 10 ガンのぼうけん』(ヴィタリー・ビアンキ、理論社) 1981
- 『ビアンキ動物記 11 森の巨人ヘラジカ』(ヴィタリー・ビアンキ、理論社) 1981
- 『ビアンキ動物記 12 大草原の野鳥たち』(ヴィタリー・ビアンキ、理論社) 1981
- 『ビアンキ動物記 14 物知りウサギ』(ヴィタリー・ビアンキ、理論社) 1981
- 『ビアンキ動物記 15 なぎさのカモメ』(ヴィタリー・ビアンキ、理論社) 1981
- 『ビアンキ動物記 16 ガンの知恵』(ヴィタリー・ビアンキ、理論社) 1981
コルネイ・チュコフスキー
[編集]- 『銀いろの記章 わたしの少年時代』(コルネイ・チュコフスキー、理論社) 1969
- 『2歳から5歳まで』(コルネイ・チュコフスキー、理論社) 1970
- 『ごきぶりゴン チュコおじさんの本 1』(コルネイ・チュコフスキー、理論社) 1976
- 『アいたた先生』(コルネイ・チュコフスキー、理論社) 1977
レフ・トルストイ
[編集]- 『こどものための本 6』(トルストイ、理論社) 1972
- 『フィリップぼうず』(レフ・N・トルストイ、理論社) 1973
- 『イワンのばか』(レフ・N・トルストイ、理論社、フォア文庫) 1983
- 『愛についての10話』(レフ・N・トルストイ、理論社) 1984