楊貴妃 (能)
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楊貴妃 | |
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![]() 月岡耕漁作 | |
脚本 | 金春禅竹 |
登場人物 | 楊貴妃の霊 方士 常世国の人々(間狂言) |
オリジナル言語 | 日本語と漢文 |
ジャンル | 能 |
舞台設定 | 中国の唐王朝 あの世の宮殿、蓬莱宮 |
楊貴妃(ようきひ)とは、日本の能の1つであり、金春禅竹によって作られた。
本作は、中国唐代の詩人・白居易の『長恨歌』を基にしつつ、日本の『源氏物語・桐壺』の描写も取り入れて成立した[1]。構成は一場物であり、能の分類では三番目物(鬘物)に属する。
あらすじ
[編集]唐玄宗に仕える道教の方士が、玄宗の命を受けて楊貴妃の霊を探し求め、常世国の蓬莱宮へと赴く。彼はそこで楊貴妃の居所、太真殿の所在を聞き出し、訪れるとともに来意を伝える。やがて、九華帳の奥から、華やかな漢服をまとった楊貴妃が姿を現し、玄宗の深い思慕の情を知って感涙する。方士の願いに応じ、楊貴妃は自身の簪を形見として託し、玄宗に届けるよう告げる。そして、かつて驪山宮で舞った『霓裳羽衣曲』舞い、涙ながらに方士を見送りながら、この世の無常を嘆くのだった[1]。
出典
[編集]- ^ a b “中文版伝統芸能「楊貴妃」” (中文). 2018年10月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年8月16日閲覧。
- 王向遠 (2007年10月) (中文). 《中国題材日本文学史》. 寧夏人民出版社. ISBN 9787227035480
外部リンク
[編集]- “楊貴妃:演目のご紹介:ようこそ能の世界へ|白翔会”. 2018年9月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年8月13日閲覧。
- “楊貴妃(ようきひ)演目の紹介”. 2018年10月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年8月13日閲覧。