根本良輔
ねもと りょうすけ 根本良輔 | |
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生誕 |
1994年6月21日(30歳)[1] 日本 東京都練馬区[1] |
別名 |
中星一番[2] 椎名孝将[3] |
出身校 |
芝浦工業大学 東京大学大学院(中退)[1] |
職業 |
実業家、元AV男優[2] つばさの党幹事長 |
配偶者 | 斉藤ゆり(内縁)[4] |
子供 | 1人 |
根本 良輔(ねもと りょうすけ、1994年〈平成6年〉6月21日 - )は、日本の会社経営者、政治活動家、つばさの党幹事長。元AV男優。東京都練馬区出身。内縁の妻は元政治家女子48党党員の斉藤ゆり。
来歴
[編集]東京都練馬区生まれ[1]。芝浦工業大学を卒業後、東京大学大学院へ進学し(のち中退)[5]、電気工学の研究に従事する。その後つばさの党の黒川敦彦代表の知遇を得て、IT会社経営の傍ら[5]、政治活動に参加する。
2021年東京都議会議員選挙と同年の葛飾区議会議員選挙に出馬したが[5][6]、落選した。区議会議員選挙においては、115票差での次点だった[7]。選挙運動では、コロナワクチンの危険性に警鐘を鳴らし、AV産業への規制を訴え、医療政策として筋トレで免疫力を上げることなどを訴えた[8][9][5][6]。立花孝志が反社と繋がっていると根拠なく街頭で以前話したことに対し、刑事告訴された。
2024年4月には衆議院東京15区補欠選挙に出馬し[10]、消費税、相続税の減額、緊急事態条項反対を訴えるも最下位で落選[10]。供託金300万円も没収という結果となった[11][12]。つばさの党は法律上の政党要件を満たしておらず、あくまで「政治団体」であるため、選挙期間中は地上波メディアからは、日本保守党の飯山陽らと共に十把一絡げに「諸派」として扱われ、政治的な主張がメディアを通して報道される機会は限られた。一方、他陣営に対して大音量で音声を被せる、電話ボックスの屋根に乗る、他の候補者の選挙カーを長時間追い回すなどの「選挙妨害」に当たる可能性がある行為を繰り返し、これらの行為を行っている様子ををインターネット上に投稿した[13]ことで、結局悪目立ちする形となった。この手法に対しては、主にツイッターにおいて賛否の物議を醸した[14][15]。2013年にネット選挙が解禁され、10年がたち、他の候補者に身の危険を感じさせる程の過剰な行為や過激な発言など、強めの言葉を使って動画に撮って拡散させるスタイルや、ツイッターで、他の候補の住所情報を募って自宅前に押しかける住所特定の問題など、現在のインターネットにおける問題点も同時にあぶり出された[16][17]。上記の行為が悪質性が高く、選挙の自由妨害を禁じた公職選挙法に抵触するとして、警視庁は5月13日、同団体の性質も考慮して機動隊も動員し、団体本部および根本と黒川の自宅を同法違反で家宅捜索した。また与党や野党を問わずに各党から被害届が出された[18][19]。同年5月17日午前、根本は公職選挙法の自由妨害容疑で代表の黒川敦彦らとともに警視庁に逮捕された[20][21]。
警察がこのような行き過ぎともとれる選挙運動に対し対応が難しい背景として以下のような解釈が提示されている。2019年の参院選で当時内閣総理大臣だった安倍晋三が札幌市内で演説中、選挙妨害として北海道警察に野次を阻止、会場から排除された聴衆の市民が「警察官に排除され、憲法が保障する表現の自由を侵害された」として北海道に対し訴訟を起こし、2023年6月に札幌高裁で「急を要する場合に関係者を避難させたり、制止したりできると定める警察官職務執行法の適用要件を満たしていない」とし、警察官の行為は違法だと認定した総理大臣演説での北海道警察野次排除訴訟[22]があるとされる[23][24]。
2024年6月7日、複数の政党の候補から被害の訴えがあり、悪質な方法で選挙運動を妨害したとして、公職選挙法違反の疑いで再逮捕された。同日、1回目の逮捕容疑について東京地検から公職選挙法違反の罪で起訴された[25]。同月9日、公職選挙法違反の疑いで送検された[26]。同月28日、参政党と立憲民主党の陣営に対し選挙カーを追尾しスピーカーで一方的な質問や罵声を浴びせるなどして妨害したとして再逮捕された。同日、東京地検から2回目の逮捕容疑について追起訴された[27]。同年7月7日投開票の東京都知事選挙についても黒川と共に出馬の意向を示していたが、準備が難しいとの理由で取りやめ、党公認候補を黒川に一本化した[28]。7月19日、3回目の逮捕容疑についてを追起訴された[29]。
人物
[編集]- 東京大学大学院工学研究科で半導体の研究に従事し、こののちIT企業を起業し経営する一方、週に5回ジムに通いボディビルや格闘技(クラヴ・マガ)で汗を流す肉体派でもある。語学力は日英のバイリンガルと自称する[30]。自らと同じく工学の研究職に従事し、起業経験を持つ黒川敦彦(大阪大学工学部卒で国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構研究員)[31]と出会い、黒川の掲げる理想と政治理念に共鳴し、「つばさの党」に参加し、幹事長に抜擢されている。
- 男は結婚したら家族(配偶者や子供)に対する責任を果たすべきという一家言を持ち、子供を守る法律を整備するように主張している。その観点から対立候補である乙武洋匡の不倫問題を厳しく追及したとしている[32]。
- 元AV男優としての自身の経験から業界の内情にも詳しく、AVの弊害を社会に対し告発している。AVに対する規制を強化するように主張している[33]。
脚注
[編集]- ^ a b c d 「衆院東京15区補欠選挙に立候補 根本 良輔(ねもと・りょうすけ)氏の経歴・政策まとめ」『選挙ドットコム』
- ^ a b nemoto_ryosuke2のツイート(1781350530620756226)
- ^ nakaboshisamaのツイート(1162570223603478528)
- ^ 「選挙妨害騒動 内縁の妻が被害に激怒の区議に「まだ騒ぎ立ててるんですか」」『日刊スポーツ』2024年4月23日。2024年4月30日閲覧。
- ^ a b c d “根本良輔(ねもと・りょうすけ)”. 読売新聞オンライン. 東京都議選2021. 2024年4月30日閲覧。
- ^ a b “葛飾区議会議員選挙 - 2021年11月07日投票 | 東京都葛飾区”. 選挙ドットコム. 2024年4月30日閲覧。
- ^ “都議選2021”. 東京新聞. 2023年1月27日閲覧。
- ^ “葛飾に独立系候補の「レジェンド」ら集結 4年前の「あの人」にあこがれて?<東京都議選>”. 東京新聞 (2021年6月30日). 2023年1月27日閲覧。
- ^ “東京都 根本良輔(2021年6月)”. マニフェストスイッチ. 2023年1月27日閲覧。
- ^ a b “衆議院議員補欠選挙(衆院補選)開票速報|2024年4月”. 朝日新聞デジタル. 2024年4月30日閲覧。
- ^ “【魚拓】衆議院東京15区補欠選挙2024年 開票結果や投票率は 投開票4月28日 | NHK”. ウェブ魚拓. 2024年6月10日閲覧。
- ^ “総務省|立候補を目指す方へ”. 総務省. 2024年6月10日閲覧。
- ^ “つばさの党事務所など捜索 衆院東京15区補選 演説妨害など疑い”. 2024年5月13日閲覧。
- ^ 「「選挙妨害か?」「言論の自由か?」大音量のヤジで演説中止も 東京15区補選「つばさの党」の行為に波紋 「大人として恥ずかしくないのかよ」通りがかりの子供も…【news23】」『TBS News DIG Powered by JNN』 - YouTube
- ^ 「【東京15区ネット演説】根本良輔候補/応援者:黒川敦彦氏、杉田勇人氏(衆議院補欠選挙2024)」『ニコニコニュース』 - YouTube
- ^ 「“選挙妨害”か?表現の自由か?東京15区 広がる波紋 専門家は」『NHK』2024-4-30
- ^ 「維新、選挙妨害巡り改正案東京15区補選受け規制強化」『福井新聞』2024-5-7
- ^ 【速報】政治団体「つばさの党」党本部に家宅捜索…機動隊も出動 衆院・東京15区補選で他候補の演説を妨害した疑い 警視庁FNN
- ^ つばさの党事務所など捜索 衆院東京15区補選 演説妨害など疑いNHK
- ^ “政治団体つばさの党黒川敦彦代表と根本良輔幹事長ら3人を逮捕 公職選挙法の自由妨害容疑 警視庁”. FNNプライムオンライン (2024年5月17日). 2024年5月17日閲覧。
- ^ “「つばさの党」の代表ら3人を逮捕 選挙活動を妨害した疑い”. NHK (2024年5月17日). 2024年5月17日閲覧。
- ^ 「ヤジ排除訴訟、二審も北海道に賠償命令 原告1人の請求は棄却」『朝日新聞』2023-6-22
- ^ YouTube2017年の「アベヤメロ」コールを賛美した左派メディアが、つばさの党の暴走を誘発したのです」『三枝玄太郎チャンネル』(元・産経新聞記者)2024-5-14
- ^ 「【なぜ強気!?】つばさの党に家宅捜索!演説妨害の地獄絵図にも黒川代表は「適法だ」その強気のワケと犯罪の成否は?元テレ朝法務部長が徹底解説」『西脇亨輔チャンネル』(元・テレビ朝日記者)2024-5-14 - YouTube
- ^ “【魚拓】つばさの党 代表ら3人再逮捕 選挙カー追い回すなど選挙運動を妨害の疑い | NHK | 事件”. ウェブ魚拓. 2024年6月10日閲覧。
- ^ “【魚拓】「つばさの党」めぐる公選法違反事件 立憲民主党陣営を同じ日に3回交通妨害か 直後に演説妨害の疑い 今年4月の衆院東京15区補選で | TBS NEWS DIG (1ページ)”. ウェブ魚拓. 2024年6月10日閲覧。
- ^ “つばさの党代表ら3回目逮捕 立民・酒井菜摘氏陣営の選挙カー追尾、妨害などの疑い”. 産経新聞. (2024年6月28日) 2024年7月19日閲覧。
- ^ “「凸はするかも」つばさの党代表が都知事選に出馬へ 勾留中の黒川敦彦被告の声明文を党関係者が発表”. 東京新聞. (2024年6月13日) 2024年6月21日閲覧。
- ^ “「つばさの党」代表ら3人を追起訴 複数陣営の選挙妨害罪で東京地検”. 産経新聞. (2024年7月19日) 2024年7月19日閲覧。
- ^ 「葛飾に独立系候補の「レジェンド」ら集結 4年前の「あの人」にあこがれて?<東京都議選>」『東京新聞』2021-6-30
- ^ “ベンチャー設立の門をたたけ! -バイオ系ベンチャー サインポストの事例-”. 産官学の道しるべ (2005年7月3日). 2018年4月16日閲覧。
- ^ 「つばさの党が、なぜ暴れているか、お話しします。表現の自由とは何か。根本りょうすけ、東京15区衆議院補選。黒川あつひこ・同行」『チャンネルつばさ黒川あつひこ』2024-4-23 - YouTube
- ^ 「東京都・根本良輔」『都道府県議会議員マニフェスト』