松田修
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松田 修(まつだ おさむ、1927年10月1日 - 2004年2月6日)は、日本の国文学者、文芸評論家。国文学研究資料館名誉教授。近世文学専攻。
経歴
[編集]京都大学卒業、同大学院に学ぶ。福岡女子大学助教授を経て、国文学研究資料館教授、法政大学教授を務めた。井原西鶴の研究から始まり、芸能史、民俗学の知見を踏まえ、近世文化における闇の部分を評論家的な筆致で論じ、広末保とともに影響を与えた。映画論も書いた。著作集全8巻がある。
2004年2月6日、午後0時20分、死去[1]。
教え子
[編集]- 中込重明 (元法政大学講師、国文学)
著書
[編集]- 『日本近世文学の成立 異端の系譜』(法政大学出版局、1963年)
- 『靠身文書 歌集』(でん書房、1966年)
- 『装飾古墳 歌集』(私家版、1967年)
- 『刺青・性・死 逆光の日本美』(平凡社、1972年)
- 『日本の旅人10 十返舎一九 東海道中膝栗毛』(淡交社、1973年)
- 『日本芸能史論考』(法政大学出版局、1974年)
- 『闇のユートピア』(新潮社、1975年)
- 『蔭の文化史』(集英社、1976年)
- 『映像の無頼たち 映画論集』(劇書房、1977年)
- 『日本逃亡幻譚 補陀落世界への旅』(朝日新聞社、1978年)
- 『非在への架橋 文芸評論集』(講談社、1978年)
- 『闇をうつす映画館 松田修の銀幕評論』(ブロンズ社、1979年)
- 『日本芸文の光と闇 対談集』(第三文明社、1980年)
- 『日本の異端文学』(講談社、1980年)
- 『「方丈記」を読む』馬場あき子 (講談社、1980年/のち講談社学術文庫)
- 『複眼の視座 日本近世史の虚と実』(角川選書、1981年)
- 『闇のユートピア』(新版)(白水社、1982年)
- 『日本刺青論』(青弓社、1989年)
- 『日本的聖性の機械学』(思潮社、1989年)
- 『江戸異端文学ノート』(青土社、1993年)
- 『異形者の力』(青玄社、1994年)
- 『松田修著作集』全8巻 (右文書院、2002年 - 2003年)
編著
[編集]校注等
[編集]- 『上方洒落本集』(西日本国語国文学会翻刻双書刊行会、1963年)
- 『井原西鶴集 2』(宗政五十緒、暉峻康隆共校注・訳 小学館(日本古典文学全集)、1973年)
- 『陰徳太平記』(香川正矩、下房俊一共訳 教育社新書、1980年)
- 『好色一代男』井原西鶴 (新潮社(新潮日本古典集成)、1982年)
- 『新日本古典文学大系 75 伽婢子』浅井了意 (渡辺守邦、花田富二夫共校注 岩波書店、2001年)
脚注
[編集]- ^ “松田修氏死去/法政大名誉教授”. 四国新聞社. (2004年2月6日) 2020年1月24日閲覧。