松浦啓一 (魚類学者)
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松浦 啓一(まつうら けいいち、1948年8月- )は、日本の魚類学者、国立科学博物館名誉研究員。第18代・第20代日本魚類学会会長[1]。
略歴
[編集]東京都生まれ。1971年東京水産大学増殖学卒、1978年北海道大学大学院水産学研究科博士課程修了[2]、水産学博士 「Phylogenetic studies of the superfamily Balistoidea, with the taxonomy of the species found around Japan and its adjacent waters(モンガラカワハギ上科魚類の系統類および日本近海の本上科魚類の分類に関する研究) 」。[3] 国立科学博物館研究員、動物研究部長、2003年東京大学大学院理学系研究科教授を兼任。2013年定年退官。昭和記念筑波研究資料館長[4]。研究分野は、真骨魚類の系統や分類、分布など[5]。
モンガラカワハギ科とカワハギ科の2科からなるモンガラカワハギ上科の系統類縁関係について詳しく調べている[6]。
日本魚類学会長在任中に、鈴木俊一環境大臣へユニマット不動産による西表島の浦内川河口付近でのリゾート開発の中断と環境影響評価の実施を求める要望書を提出している[7]。
著書
[編集]共編著・監修
[編集]- 『魚の自然史 水中の進化学』宮正樹共編著 北海道大学図書刊行会 1999
- 『虫の名、貝の名、魚の名 和名にまつわる話題』青木淳一,奥谷喬司共編著 東海大学出版会 2002
- 『小学館の図鑑・魚』井田齊共監修・執筆,藍澤正宏[ほか]指導・執筆 小学館 2003
- 『魚の形を考える』編著 東海大学出版会 2005
- 『図解雑学魚の不思議 オールカラー』監修 ナツメ社 2006
- 『標本の世界』編著 東海大学出版会 2010
- 『黒潮の魚たち』編著 東海大学出版会 叢書・イクチオロギア 2012
- 『大都会に息づく照葉樹の森 自然教育園の生物多様性と環境』濱尾章二共編 東海大学出版会 国立科学博物館叢書 2013
- 『標本学 自然史標本の収集と管理』編著 東海大学出版会 (国立科学博物館叢書 2014
- 『毒魚の自然史 毒の謎を追う』長島裕二共編著 北海道大学出版会 2015
- 『世界の美しい魚』監修 パイインターナショナル 2013
- 『回転寿司になれる魚図鑑』監修 主婦の友社 2018
翻訳
[編集]- Andrew Campbell, John Dawes編『シリーズ<海の動物百科> 魚類』監訳 朝倉書店 200
- 『知られざる動物の世界 12 ナマズのなかま』朝倉書店 2013
脚注
[編集]- ^ “歴代会長”. 日本魚類学会の概要. 日本魚類学会. 2021年5月13日閲覧。
- ^ researchmap
- ^ 博士論文書誌データベース
- ^ 研究者紹介 - 国立科学博物館
- ^ “スタッフと研究紹介”. 国立科学博物館. 2013年2月11日閲覧。
- ^ “モンガラカワハギ上科魚類の繁殖行動とその進化に関する研究”. 千葉県立中央博物館. 2013年2月11日閲覧。
- ^ “ユニマット不動産による西表リゾート開発の中断と環境影響評価の実施を求める要望書”. 日本魚類学会自然保護委員会. 2013年2月11日閲覧。