杉野幸夫
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杉野 幸夫(すぎの ゆきお、1928年7月 - 2017年10月)は、愛知県出身の日本の生化学、分子生物学者。京都大学ウイルス研究所・教授[1][2]、武田薬品工業株式会社・生物工学研究所・所長[3][4]、武田薬品工業株式会社・取締役・中央研究所・所長[5][6]などを務める。
経歴
[編集]- 1952年、名古屋大学理学部化学科(江上不二夫・研究室)卒業[7]
- 武田薬品工業化株式会社勤務。緒方浩一・大村栄之助とともに、うま味を感じさせる呈味性ヌクレオチド(ていみせいヌクレオチド)のひとつであるグアニル酸を発見。[8]
- 1959年、京都大学医学部医化学科(早石修・研究室)助手(1959年-1960年・米国ミシガン大学[9]医学部研究員兼任)[10][11]
- 1960年、京都大学医学部医化学科助教授[10][11]
- 1964年、京都大学ウイルス研究所教授(1969年-1970米国年・米国ジョンズホプキンス大学医学部[12]客員教授兼任)[10][11][13]
- 1971年 武田薬品工業株式会社・生物研究所・所長
- 1981年 武田薬品工業株式会社・生物工学研究所・所長[3][4]
- 1986年、武田薬品工業株式会社取締役・中央研究所・所長[5][6][14]
- 1994年、武田薬品工業株式会社顧問
- 1998年、武田薬品工業株式会社顧問退任
- 1999年、WHO(世界保健機構)顧問 JPMW・JCC所長[15]
- 2003年、公益財団法人発酵研究所・理事[16][17]
- 2003年1月、株式会社バイオマーカーサイエンス・社長
- 2003年3月、株式会社バイオマーカーサイエンス・会長
賞歴
[編集]- 1960年 日本生化学会奨励賞[18]
- 1993年 大阪府薬事奨励賞
主要著書
[編集]- 『細胞社会学』 杉野幸夫 1974年
- 『がん細胞と免疫細胞』杉野幸夫、山村雄一 1978年
- 『細胞培養技術』杉野幸夫、福井三郎 1985年
- 『モノクローナル抗体』 杉野幸夫、福井三郎 1986年
脚注
[編集]- ^ “ウイルス粒子およびウイルス核酸の感染動力学”. KAKEN. 2020年2月22日閲覧。
- ^ “【研究者データ】杉野幸夫”. 日本の研究.com. 2020年2月22日閲覧。
- ^ a b バイオテクノロジーシリーズ・細胞培養技術. 講談社. (1991年8月1日第5版)
- ^ a b 『バイオテクノロジーシリーズ・モノクローナル抗体』講談社、1991年8月10日第5版。
- ^ a b “List of Investigators (Japanese)”. www.kanehisa.jp. 2020年2月22日閲覧。
- ^ a b “CiNii Articles 著者検索 - 杉野 幸夫”. ci.nii.ac.jp. 2020年2月22日閲覧。
- ^ 細胞社会学. 講談社. (1976年3月10日)
- ^ 「呈味性ヌクレオチド」『Wikipedia』2014年3月15日。
- ^ “University of Michigan”. 2022年1月2日閲覧。
- ^ a b c 『蛋白質 核酸 酵素 特集:日本の生化学研究者の系譜 失敗は成功のもと 早石修とその門下生たち』共立出版社、1997年12月号。
- ^ a b c 山本, 尚三 (1997-09). “失敗は成功のもと--早石修とその門下生たち”. 蛋白質核酸酵素 / 共立出版株式会社 [編] 12: 1937~1940 .
- ^ “JOHNS HOPKINS School of Medicine”. 2021年3月4日閲覧。
- ^ “『いまだ熱ショック応答を追い続ける日々』由良 隆”. サイエンティスト・ライブラリー | JT生命誌研究館. 2020年2月23日閲覧。
- ^ 田原総一朗 編『プレジデント:「新創薬」時代⑦武田薬品工業 田原総一朗』株式会社プレジデント社、1986年11月1日、386-391頁。
- ^ 杉野, 幸夫、大村, 智「日本からの新規抗マラリア剤の開発をめざして: Jpmwプロジェクト成立の経緯, 現状, 将来」『ファルマシア』第36巻第12号、2000年、1054–1058頁、doi:10.14894/faruawpsj.36.12_1054。
- ^ 公益財団法人発酵研究所・助成研究・2018年 32号 p7
- ^ “財団法人発酵研究所助成研究報告集”. 2007年2月28日閲覧。
- ^ “公益社団法人 日本生化学会 » 奨励賞(1955-1974)”. 2020年2月23日閲覧。