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杉原誠人

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
杉原誠人
さくらんぼ特別優勝時
(2024年6月30日)
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 埼玉県
生年月日 (1992-10-31) 1992年10月31日(32歳)
身長 164.5cm
体重 51.0kg
血液型 B型
騎手情報
所属団体 日本中央競馬会
所属厩舎 藤沢和雄美浦)→フリー
初免許年 2011年
免許区分 平地障害[1]
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杉原 誠人(すぎはら まこと、1992年10月31日 - )は、日本中央競馬会 (JRA) の騎手美浦トレーニングセンター所属。埼玉県出身。

経歴

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実家が所沢で小さい頃から父に連れられ東京競馬場に行き、ダイワメジャーが勝った天皇賞(秋)をゴール板の目の前のスタンドで見て騎手を志した[2]。中学時代は野球部に所属した。

2011年に美浦・藤沢和雄厩舎からデビュー。競馬学校27期生で、同期に横山和生嶋田純次森一馬藤懸貴志らがいる。

初騎乗に際し、不運が重なり他の同期よりデビューが遅れ、2011年3月26日の小倉競馬第8競走のクルタナ(藤沢和雄厩舎管理馬)でようやくデビューした。これは、本来デビュー予定の3月5日・6日に騎乗予定だった馬が除外となり、更に翌週は出走が決まったものの、3月11日に発生した東日本大震災で中央競馬が中止になったことによるものである[3]。 初勝利は同年5月14日、新潟競馬第6競走(芝1000m)でクリノトルネードに騎乗し23戦目で挙げた。インタビューで「素直に嬉しいです。1000m直線コースは自信を持って乗れました。あっと言う間の1000mで楽しかったです」とコメントした。同年9月11日、京成杯オータムハンデで重賞初騎乗(フライングアップルで12着)。

2013年1月21日、高知競馬場で行われた第27回全日本新人王争覇戦で優勝。11月16日の福島競馬7R・8Rで勝利、翌17日は4R・6R・7Rで勝利し、年間21勝のうち5勝を2日で挙げる活躍を見せた。

8度目の重賞挑戦となった2014年のフローラステークスではマジックタイムに騎乗(当初は後藤浩輝騎手が騎乗予定だったが、直前のレースで落馬負傷し騎乗不可能となり、急遽の騎乗となった)し、平場でもほとんどない1番人気に推されたが6着に敗れた。

2017年6月30日に一般女性と結婚[4]。2018年7月23日に第1子となる男の子が誕生した[5]

2019年4月21日、福島9Rをコンダクトレスで制し、JRA通算100勝を達成した[6]

2022年2月28日をもって藤沢和雄厩舎が定年により解散するため、翌3月1日付けでフリーとなる[7]。7月31日に新潟競馬場で行われたアイビスサマーダッシュビリーバーに騎乗して勝利し、デビュー12年目にして自身初の重賞制覇となった[8]

2023年1月9日に中山競馬場で行われたフェアリーステークスキタウイングで勝利した。

2024年2月18日に小倉競馬場で行われた小倉大賞典エピファニーで勝利した。

2025年小倉競馬場で行われた同年新設重賞である小倉牝馬ステークスシンティレーションで勝利。丹内祐次騎乗のフェアエールング同着での勝利となった。

エピソード

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調教で騎乗した馬で最も印象に残っているのはコディーノ。初めて芝で追い切った時に、ストライドが大きく馬体が前後にちぎれるんじゃないかと驚いたほどで、クラシックの頃に主戦の横山典弘から「すごく乗りやすくなった。お前のおかげだな」と言われたのが嬉しかったという[9]

普段調教をつけているグランアレグリアが2020年に池添謙一の騎乗で安田記念を制した際には、池添から「いい状態に仕上げてくれたことに感謝したい」「コロナが落ち着いたら約束通り、たらふくごちそうしてあげます」という言葉を贈られた[10][11]

ハロウィン当日が誕生日であり、2016年には初めて渋谷でヴァンパイアの仮装に挑戦した[12]

好きな芸能人は乃木坂46で、推しメンバーは白石麻衣をあげている[12]

主な騎乗馬

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騎乗成績

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日付 競馬場・開催 競走名 馬名 頭数 人気 着順
初騎乗 2011年3月26日 2回小倉5日8R 4歳上500万円下 クルタナ 16頭 6 5着
初勝利 2011年5月14日 1回新潟7日6R 3歳未勝利 クリノトルネード 16頭 2 1着
重賞初騎乗 2011年9月11日 4回中山2日11R 京成杯AH フライングアップル 14頭 14 12着
重賞初勝利 2022年7月31日 2回新潟2日11R アイビスSD ビリーバー 18頭 7 1着
GI初騎乗 2016年11月13日 5回京都4日11R エリザベス女王杯 プロレタリアト 15頭 15 14着
年度 1着 2着 3着 騎乗数 勝率 連対率 複勝率
2011年 7 8 8 237 .030 .063 .097
2012年 22 16 19 552 .040 .069 .103
2013年 21 27 22 459 .046 .105 .153
2014年 11 21 11 312 .035 .103 .138
2015年 9 10 12 243 .037 .078 .128
2016年 8 15 7 217 .037 .0106 .138
2017年 8 9 13 249 .032 .068 .120
2018年 12 8 7 269 .045 .074 .100
2019年 6 4 7 202 .030 .050 .084
2020年 14 6 18 284 .049 .070 .134
2021年 9 15 19 348 .026 .069 .124
2022年 12 15 15 348 .034 .078 .121
2023年 13 14 18 420 .031 .064 .107
2024年 17 17 28 395 .043 .086 .157
中央 169 185 204 4535 .037 .078 .123
地方 1 1 1 15 .067 .133 .200

関連項目

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注釈

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  1. ^ 平成28年度 騎手免許試験合格者” (PDF). 日本中央競馬会 (2016年2月11日). 2016年4月7日閲覧。
  2. ^ うまスクエア > 第11回 杉原誠人騎手
  3. ^ 杉原誠人騎手が待望のデビュー”. netkeiba.com (2011年3月27日). 2011年9月11日閲覧。
  4. ^ 杉原誠人騎手、北乃きい似一般女性と結婚へ
  5. ^ 【アイビスSD】パパ杉原×レジーナ=初タイトル!
  6. ^ 杉原誠人騎手、JRA通算100勝達成
  7. ^ 木幡 育也騎手、杉原 誠人騎手が所属変更”. 日本中央競馬会 (2022年2月23日). 2022年2月24日閲覧。
  8. ^ 【アイビスSD結果】ビリーバーが差し切り2年ぶりのV 杉原誠人騎手と人馬共に重賞初制覇”. netkeiba.com (2022年7月31日). 2022年7月31日閲覧。
  9. ^ 【GI初騎乗】杉原誠人騎手(3)『師匠の藤沢和雄調教師と兄弟子の北村宏司騎手』
  10. ^ 【リレーコラム】東京サンスポ~安田記念“勝者”と“敗者”の振る舞いに感心
  11. ^ 【安田記念 池添謙一騎手独占手記】グランアレグリア、アーモンドアイねじ伏せてG1・2勝目!芝の塊が顔面直撃するアクシデントも「『よく頑張ってくれた』のひと言です」
  12. ^ a b 【エリザベス女王杯】杉原誠人騎手、プロレタリアトで6年目のG1初挑戦!意気込み語った”. スポーツ報知. 2016年11月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年7月31日閲覧。
  13. ^ ビリーバー|JBISサーチ(JBIS-Search)”. www.jbis.or.jp. 2022年7月31日閲覧。
  14. ^ キタウイング|JBISサーチ(JBIS-Search)”. www.jbis.or.jp. 2023年1月10日閲覧。

外部リンク

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