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木谷寿巳

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
木谷 寿巳
楽天選手時代
(2009年8月26日、ロッテ浦和球場にて)
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 滋賀県伊香郡西浅井町(現:長浜市
生年月日 (1980-10-15) 1980年10月15日(44歳)
身長
体重
180 cm
78 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 2005年 大学生・社会人ドラフト6巡目
初出場 2008年7月8日
最終出場 2010年9月28日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
選手歴
コーチ歴
  • TFUクラブ

木谷 寿巳(きたに ひさし、1980年10月15日 - )は、滋賀県出身の元プロ野球選手投手)、野球解説者。右投右打。

経歴

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プロ入り前

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近江高では、3年次に春のセンバツ夏の選手権に連続出場するが、どちらも初戦敗退に終わる。

高校卒業後は、東北福祉大に進学し仙台六大学野球連盟に加盟している硬式野球部に入部。4年次にリーグ春のMVP、また春秋連続でベストナインに選ばれた。同年の大学選手権では初戦で先発勝利投手、明治神宮野球大会では全試合に先発し準優勝となる。同期の投手に橋本健太郎がいた。

大学卒業後は、社会人野球王子製紙に入団。2004年都市対抗野球で3度先発して初優勝に貢献、優秀選手に選ばれる。

2005年プロ野球ドラフト会議で、東北楽天ゴールデンイーグルスから大学生・社会人ドラフト6巡目で指名され入団。同ドラフト1巡目指名の松崎伸吾、7巡目指名の井野卓は大学の後輩にあたる。

プロ入り後

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1年目の2006年は1月から右肩痛のためリハビリにつとめた為、一・二軍ともに登板機会はなし。10月12日フェニックスリーグでプロ初登板。2007年は春季キャンプで右肘を痛める。シーズン後半に二軍で好投し、10月5日に一軍へ初昇格(登板機会はなし)。

2008年7月8日、対オリックス戦で一軍初登板。1回を無失点に抑える。8月10日、対ソフトバンク戦で初セーブを記録。8月28日、対西武戦で一軍初先発。計22試合に登板し、中継ぎとして好結果を残すも、先発としては5回の壁に阻まれ崩れる事が多く、未勝利のままに終わった。しかし二軍では先発ローテーションを守って8勝を挙げ、イースタン・リーグ最多勝のタイトルを獲得した。

2009年は開幕一軍入りを果たし、中継ぎの一員として登板するも結果を残せずに5月に二軍降格。8月に一軍に再昇格すると、8月15日の対ロッテ戦で先発。6回1失点と好投し、プロ初勝利をあげた。

2010年5月8日イースタン・リーグで1イニング5奪三振のプロ野球新記録を達成した[1]

2011年は一軍登板なしに終わり、二軍でも6試合の登板に終わった。同年10月9日に戦力外通告を受け[2]、病気療養のため現役を引退した[3]

引退後

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球団職員として楽天に留まり、同チームのジュニアコーチとして子供たちを相手に野球指導を行っていた[4]が、2013年3月末をもって卒業[5]。なお、ジュニアコーチ卒業後も球団職員として楽天に留まっている[6]

2015年からは、かつての同僚の有銘兼久塩川達也と共に社会人野球・クラブチームTFUクラブに加入してプレーしている。2020年時点ではチームのサイトにメンバーとして掲載されていたが[7]、実際に登板を確認できたのは2017年が最後である。

2017年7月27日、楽天OBによる試合「滝風イオンメディック presents 楽天イーグルスレジェンドマッチ」にレジェンドイーグルスのメンバーとして参加[8][注 1]。本職ではない捕手として出場した[注 2]。最終回の5回表[注 3]には投手としても登板。ダブルプレーで試合が終了してしまうことで最後に登板予定だった福盛和男が登板できない可能性が出たとき、ダブルプレーが起き得ないようにわざとボークを取られる一幕を見せた。

2020年は前年に一度ゲスト解説を務めたRakuten.FM TOHOKUにて、野球解説者として活動している。

詳細情報

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年度別投手成績

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W
H
I
P
2008 楽天 22 5 0 0 0 0 3 1 3 .000 174 39.1 40 5 13 0 5 24 1 0 18 18 4.12 1.35
2009 11 1 0 0 0 1 0 0 0 1.000 89 20.0 23 3 5 0 1 17 0 0 11 9 4.05 1.40
2010 7 0 0 0 0 1 0 0 0 1.000 65 15.2 10 2 8 0 0 11 0 0 6 6 3.45 1.15
通算:3年 40 6 0 0 0 2 3 1 3 .400 328 75.0 73 10 26 0 6 52 1 0 35 33 3.96 1.32

記録

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背番号

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  • 54 (2006年 - 2011年)

脚注

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注釈

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  1. ^ 対戦相手のTFUクラブにも所属していたが、楽天OBとして出場。なお、同じく楽天OBかつTFUクラブ所属の木村謙吾はTFUクラブとして出場した。
  2. ^ スコアボードには実際の投手と名前が併記され、打順には木谷が並ばず、指名打者が2人いるような打順となっており、打席には立たなかった。
  3. ^ 当OB戦は最大5イニング、試合時間制限1時間30分という制約で行われた。

出典

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  1. ^ 楽天木谷が1イニング5奪三振の新記録 日刊スポーツ2010年5月8日
  2. ^ 来季の選手契約に関して”. 東北楽天ゴールデンイーグルス (2011年10月9日). 2011年10月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年10月9日閲覧。
  3. ^ 『スポーツ報知』2011年10月10日付野球面「木谷まず健康」
  4. ^ 【事務局】新コーチのご紹介!”. ベースボールスクールブログ. 東北楽天ゴールデンイーグルス (2012年1月19日). 2020年2月11日閲覧。
  5. ^ 【事務局よりお知らせ】木谷寿巳コーチ卒業について”. ベースボールスクールブログ. 東北楽天ゴールデンイーグルス (2013年2月18日). 2020年2月11日閲覧。
  6. ^ Rakuten.FM TOHOKU [@rakutenfmtohoku] (2019年9月24日). "EAGLES BASEBALL GAMESHOW! 本日のゲスト解説は 楽天イーグルスOB、現球団職員の 木谷寿巳さんです🔥🔥". X(旧Twitter)より2020年2月11日閲覧
  7. ^ メンバー詳細 3 木谷 寿巳”. TFUクラブ. 2020年9月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年10月16日閲覧。
  8. ^ 【情報更新】7/27(木)は「滝風イオンメディック presents 楽天イーグルスレジェンドマッチ」を開催!”. 東北楽天ゴールデンイーグルス (2017年7月26日). 2017年8月28日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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