時の流れに (ポール・サイモンのアルバム)
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『時の流れに』 | ||||
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ポール・サイモン の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 | 1975年 | |||
ジャンル | ロック | |||
時間 | ||||
レーベル |
コロムビア(オリジナル盤) ワーナー・ブラザース・レコード(リイシュー盤) | |||
プロデュース |
ポール・サイモン フィル・ラモーン | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
チャート最高順位 | ||||
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ポール・サイモン アルバム 年表 | ||||
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『時の流れに』(原題: Still Crazy After All These Years)は、ポール・サイモンが1975年に発表したアルバム。
解説
[編集]多くのフュージョン・ミュージシャンを起用してレコーディングされた。「マイ・リトル・タウン」はアート・ガーファンクルとのデュエットで、2人が共にレコーディングしたのは、サイモン&ガーファンクル解散後としては初。同曲は、9月に先行シングルとしてリリースされて全米9位に達し、アートのソロ・アルバム『愛への旅立ち』(1975年)にも収録された。柴門ふみの漫画作品『my little town』のタイトルは、同曲が由来[2]。
「恋人と別れる50の方法」は、スティーヴ・ガッドがリハーサルで叩いていたリズム・パターンをそのまま使用した[2]。同曲はシングル・カットされ、1976年2月に全米1位を獲得。
本作は、グラミー賞の最優秀アルバム賞と男性ポップ・ボーカル部門の2部門を受賞。サイモン&ガーファンクル解散後としては初のグラミー受賞となった。
「もの言わぬ目」の別バージョン(ボーカルはハミングが中心)がアルバムの発売にさきがけて、ウォーレン・ベイティ主演の映画『シャンプー』に使用された[3]。
収録曲
[編集]全曲ポール・サイモン作。
- Side 1
- 時の流れに - Still Crazy After All These Years - 3:26
- マイ・リトル・タウン - My Little Town - 3:51
- きみの愛のために - I Do It For Your Love - 3:35
- 恋人と別れる50の方法 - 50 Ways to Leave Your Lover - 3:37
- ナイト・ゲーム - Night Game - 2:58
- Side 2
- 哀しみにさようなら - Gone at Last - 3:40
- ある人の人生 - Some Folks' Lives Roll Easy - 3:14
- 楽しくやろう - Have a Good Time - 3:26
- 優しいあなた - You're Kind - 3:20
- もの言わぬ目 - Silent Eyes - 4:12
2004年デジタル・リマスター盤ボーナストラック
[編集]- スリップ・スライディン・アウェイ(デモ) - Slip Slidin' Away (demo) - 5:30
- 哀しみにさようなら(デモ) - Gone at Last (demo) - 4:39
カヴァー
[編集]- 「時の流れに」は、カレン・カーペンターのソロ・アルバム『遠い初恋 (Karen Carpenter)』(発表はカレンの没後の1996年)、レイ・チャールズのアルバム『ア・ソング・フォー・ユー (My World)』(1993年)等でカヴァーされた。
- 「きみの愛のために」は、ビル・エヴァンスのアルバム『アフィニティ (Affinity)』(1979年)等でカヴァーされた。
- 「恋人と別れる50の方法」は、ローズマリー・クルーニー『Nice to Be Around』(1977年)、ブラッド・メルドー『Day is Done』(2005年)等でカヴァーされた。
参加ミュージシャン
[編集]- ポール・サイモン - ボーカル、アコースティック・ギター、エレクトリックギター
- アート・ガーファンクル - ボーカル(on 2.)
- ピート・カー - エレクトリックギター
- ヒュー・マクラッケン - エレクトリックギター
- ジョン・トロペイ - エレクトリックギター
- ジョー・ベック - エレクトリックギター
- バリー・ベケット - ピアノ、エレクトリックピアノ
- ケニー・アスチャー - エレクトリックピアノ
- リチャード・ティー - ピアノ
- ボブ・ジェームス - エレクトリックピアノ、ストリングス・アレンジ
- レオン・ペンダーヴィス - ピアノ
- デヴィッド・フッド - ベース
- トニー・レヴィン - ベース
- ゴードン・エドワーズ - ベース
- ロジャー・ホーキンス - ドラムス
- スティーヴ・ガッド - ドラムス
- グラディ・テイト - ドラムス
- ラルフ・マクドナルド - パーカッション
- マイケル・ブレッカー - サックス
- デイヴィッド・サンボーン - サックス
- エディ・ダニエルス - サックス
- フィル・ウッズ - サックス
- トゥーツ・シールマンス - ハーモニカ
- シヴーカ - アコーディオン
- フィービ・スノウ - バッキング・ボーカル
- ヴァレリー・シンプソン - バッキング・ボーカル
- パティ・オースティン - バッキング・ボーカル
- The Jessy Dixon Singers - バッキング・ボーカル
- The Chicago Community Choir - バッキング・ボーカル
- デイヴィッド・マシューズ - ホーン・アレンジ
脚注
[編集]- ^ Still Crazy After All These Years - The Paul Simon Official Site
- ^ a b 『KAWADE夢ムック 文藝別冊 [総特集] サイモン&ガーファンクル』(河出書房新社、2003年、ISBN 4-309-97650-6)p.120, 164
- ^ Shampoo (1975) - Soundtracks - IMDb
先代 ジェファーソン・スターシップ 『レッド・オクトパス』 |
Billboard 200 ナンバーワンアルバム 1975年12月6日(1週) |
次代 シカゴ 『シカゴIX (偉大なる星条旗)』 |
外部リンク
[編集]- Still Crazy After All These Years - Discogs (発売一覧)