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明治神宮競技大会剣道競技

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明治神宮競技大会における剣道競技

概要

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明治神宮競技大会における剣道競技は、第1回(1924年)から第13回(1942年)まで実施された(第14回は太平洋戦争戦局悪化により地方予選のみ)。明治神宮競技大会は現在の国民体育大会に相当する大会であり、野球サッカーなどスポーツ競技が実施されたが、剣道を統括する大日本武徳会優勝試合方式に反対し、最初は不参加の意向を表明していた。この大会に剣道が参加したことで、剣道が競技としての性格を持つようになった。

結果

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第1回

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名称:第1回明治神宮競技大会
主催:内務省
期日:1924年大正13年)11月1日から11月3日
会場:明治神宮内苑 北鳥居内の仮設道場
部門 優勝
青年団員優勝試合 相原勝雄(広島県
在郷軍人高点試合 大麻勇次佐賀支部)

第2回

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名称:第2回明治神宮競技大会
主催:内務省
期日:1925年大正14年)10月31日から11月3日
会場:明治神宮外苑 日本青年館講堂
部門 優勝 第2位
青年団優勝試合 東京府(6点)[1] 山口県秋田県(4点)
青年団個人優勝試合 高山時之助(東京府 藤本光治(山口県
在郷軍人軍刀術優勝試合 斎藤角太郎(青森支部) 森田文蔵(奉天支部)
中等学校選手優勝試合 桜井泰三郎(福島商業 舟久保四郎(豊島師範
大学、高専校優勝試合 岡村健二(山口高商 館野覚治(浦和高校
25歳以下一般優勝試合 渡辺喜久男(山梨県 菅原松三郎(宮城県
35歳以下一般優勝試合 荒木敬二(東京府 八木槇衛(群馬県
36歳以上一般優勝試合 山本文吾(神奈川県 芦田長一(島根県
現役陸海軍人優勝試合 加藤文一(戸山学校 青木定次郎(戸山学校)

第3回

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名称:第3回明治神宮体育大会
主催:明治神宮体育会
期日:1926年大正15年)10月31日から11月3日
会場:明治神宮外苑 日本青年館講堂
部門 優勝 第2位
中等学校優勝試合 橘川登喜(神奈川師範 川本宗男(明倫中)
25歳以下一般優勝試合 高津誠(北海道 川島長英(群馬県
35歳以下一般優勝試合 津崎兼敬(京都府 市毛正平(東京府
36歳以上一般優勝試合 岩地外松(石川県 北原広智(長野県
青年団優勝試合 北村博学(埼玉県 藤村孝治(岡山県
現役陸海軍人優勝試合 星野順二(戸山学校 長谷川平記(士官学校
在郷軍人軍刀術優勝試合 南川清一(久留米 園部栄(神戸
大学、高専校優勝試合 横田正行(東京高師 井上一美(関西学院

第4回

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名称:第4回明治神宮体育大会
主催:明治神宮体育会
期日:1927年昭和2年)10月31日から11月3日
会場:明治神宮外苑 日本青年館講堂
部門 優勝 第2位
25歳以下優勝試合 木村茂夫(朝鮮 藤川善海(大阪府
35歳以下優勝試合 牧田真正(台湾 十二所常意(福島県
36歳以上優勝試合 大野熊雄京都府 武田滉(栃木県
現役陸海軍人優勝試合 萩原清三郎(戸山学校 白井陸治(戸山学校)
在郷軍人軍刀術優勝試合 川又清(大邱 佐藤重蔵(奉天
中等学校優勝試合 井原鶴造(早実 奈良安蔵(前橋中
大学、高専校優勝試合 松本敏夫関西学院 森田可夫(松山高商
青年団優勝試合 鳥取県 鹿児島県熊本県神奈川県

第5回

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名称:第5回明治神宮体育大会
主催:明治神宮体育会
期日:1929年昭和4年)10月31日から11月3日
会場:明治神宮外苑 日本青年館講堂
部門 優勝 第2位
警察官優勝試合 田中正人(大阪府 十二所常意(福島県
一般少年部優勝試合 榊修吾(青森県 松下元吉(群馬県
一般成年部優勝試合 土田仲治(東京府 本間七郎(茨城県
在郷軍人軍刀術優勝試合 鈴木克己(和歌山 佐藤重蔵(姫路
青年団優勝試合 松本敏夫兵庫県 古川良水(宮崎県
現役陸海軍人優勝試合 浅野慶三郎(戸山学校 藤彌作(戸山学校)
中等学校優勝試合 安藤昌二(安房中 大野董(不動岡中
大学、高専校優勝試合 田中龍太郎(早大 和田金次(早高

第6回

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名称:第6回明治神宮体育大会
主催:明治神宮体育会
期日:1931年昭和6年)11月1日から11月3日
会場:明治神宮外苑 日本青年館
部門 優勝 第2位
青年団優勝試合(個人) 大倉卓夫(岡山県 岩村(愛媛県
青年団優勝試合(団体) 岡山県(8点) 大阪府鹿児島県岩手県秋田県(7点)
大学、高専校優勝試合 永井勝二郎(彦根高商 島田
在郷軍人軍刀術優勝試合 安部正雄(山形 今野(旭川
現役陸海軍人優勝試合 外城純(工科学校 汲田静雄(士官学校
中等学校優勝試合 野間寅雄巣鴨中 福田(糸島中
一般少年部優勝試合 大橋肇(群馬県 間中(埼玉県
一般成年部優勝試合 手島浪雄(宮城県 葛西(青森県
警察官優勝試合 伊藤雅二警視庁 田中(福岡県

第7回

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名称:第7回明治神宮体育大会
主催:明治神宮体育会
期日:1933年昭和8年)11月1日から11月3日
会場:明治神宮外苑 日本青年館
部門 優勝 第2位
青年団優勝試合(個人) 植田一香川県 真はな[2]尚次(岡山県
青年団優勝試合(団体) 香川県 岡山県
現役陸海軍人優勝試合 作道圭二(戸山学校 一瀬嘉蔵(呉防備隊
在郷軍人軍刀術優勝試合 大倉卓夫(姫路 宇貫元雄(高崎
一般20歳未満優勝試合 中尾巖(大阪府 雲丹亀忠義(兵庫県
一般30歳未満優勝試合 植芝盛博東京府 高橋要(宮城県
一般30歳以上非専門家優勝試合 玉利三之助(東京府 笈沼喜七(茨城県
一般30歳以上専門家優勝試合 石田秀之助(大阪府 大野操一郎島根県

第8回

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名称:第8回明治神宮体育大会
主催:明治神宮体育会
期日:1935年昭和10年)11月1日から11月3日
会場:明治神宮外苑 日本青年館
部門 優勝 第2位
青年団優勝試合(個人) 川添一夫(香川県 長野孝(群馬県
青年団優勝試合(団体) 愛知県 鹿児島県
現役陸海軍人優勝試合 池田茂馬(足柄 細川寿治(戸山学校
在郷軍人軍刀術優勝試合 植田一丸亀 美馬(徳島
一般少年部優勝試合 浅海武夫(東京府 井上(福岡県
一般青年部優勝試合 渡辺敏雄(東京府 荒木(千葉県
一般成年部優勝試合 鈴木温(栃木県 須藤(東京府
一般壮年非専門家優勝試合 安藤徳太郎(台湾 阿部(東京府
一般壮年専門家優勝試合 鹿島清孝(愛知県 小沢(東京府

第9回

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名称:第9回明治神宮体育大会
主催:明治神宮体育会
期日:1937年昭和12年)10月28日11月2日11月3日
会場:明治神宮外苑 日本青年館
部門 優勝 第2位
青年団優勝試合(個人) 森下敏一(大阪府 中尾勝教(熊本県
青年団優勝試合(団体) 鹿児島県 岩手県
一般少年部優勝試合 水谷健蔵(京都府 若林(栃木県
一般青年部優勝試合 河上忠雄(山口県 中尾巖(大阪府
一般成年部優勝試合 酒匂久(大阪府 奥沢弌郎(茨城県
一般壮年非専門家優勝試合 半沢金蔵(神奈川県 吉原(栃木県
一般壮年専門家優勝試合 永峰晃(静岡県 高山(新潟県

第10回

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名称:第10回明治神宮国民体育大会
主催:厚生省
期日:1939年昭和14年)10月31日から11月3日
会場:明治神宮外苑 日本青年館
部門 優勝 第2位
中等学校府県対抗試合 愛媛県 福岡県
在郷軍人支部対抗試合 野田慶春(錦州 大槻宇一(福知山
現役陸海軍人対抗試合(将校 作道圭二(戸山学校 酒井二郎(戸山学校)
現役陸海軍人対抗試合(准士官下士官 羽柴秀雄(輜一留 中川善喜(佐世保鎮守府
青年団府県対抗試合 愛知県 大阪市
大学、高専校優勝試合 森重雄(京都薬専 日高広為(鹿児島高商
警察官府県対抗試合 井上研吾(神奈川県 長野孝(警視庁
一般府県対抗試合 大阪府 千葉県

第11回

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名称:第11回明治神宮国民体育大会
主催:厚生省
期日:1940年昭和15年)10月31日から11月3日
会場:明治神宮外苑 日本青年館
部門 優勝 第2位
中等学校府県対抗試合 熊本県 福島県
在郷軍人支部対抗試合 泉川誠二(岐阜 小林正二(本郷[要曖昧さ回避]
青年団府県対抗試合 大分県 大阪府
現役陸軍下士官対抗試合 山崎新(近衛師団 田畑重義(戸山学校
現役陸軍将校対抗試合 高野義一(旭川師団 酒井二郎(戸山学校
大学、高専校優勝試合 斎村虎雄(早大 千葉隆造(大阪帝大
一般府県対抗試合 福島県 愛知県

第12回

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名称:第12回明治神宮国民体育大会
主催:厚生省
期日:1941年昭和16年)11月2日から11月3日
会場:明治神宮外苑 日本青年館
部門 優勝 第2位
青少年団府県対抗試合 愛知県 熊本県
中等学校府県対抗試合 熊本県 関東州
大学、高専校選抜試合 雨森勇(神戸商大 山本政弘(九州帝大
一般府県対抗試合 東京府 熊本県

第13回

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名称:第13回明治神宮国民錬成大会
主催:厚生省
期日:1942年昭和17年)10月31日から11月3日
会場:明治神宮外苑 日本青年館
部門 優勝 第2位
青少年団府県対抗試合 熊本県 宮城県
中等学校府県対抗試合 熊本県 朝鮮
大学、高専校選抜試合 伊保清次(東京高師 田島三郎(東高体専)
府県代表個人優勝試合 酒匂久(大阪府 小島主(満州
一般府県対抗試合 京都府 神奈川県

脚注

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  1. ^ 高山時之助、佐藤誠
  2. ^ 山部に鼻

参考文献

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関連項目

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