日野・A09Cエンジン
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A09Cエンジンは、日野自動車が製造するディーゼルエンジンである。同社の大型トラック「プロフィア」(SS以外)、大型観光バス「セレガ」(QRG車〈360PS〉並びにハイブリッド車)、梯子付消防車「MH-II 」(BDG車以降〈360PS〉)並びにいすゞ自動車の大型観光バス「ガーラ」(QRG車〈360PS〉)、連節バスであるブルーリボン ハイブリッド 連節バス並びにエルガデュオに搭載されている。
概要
[編集]- 内径112mm×行程150mmの直列6気筒(排気量8,866cc)、SOHC24バルブ(1気筒あたり4バルブ)式である。
- 可変ノズルターボ、クールドEGR、DPR、コモンレール燃料噴射システムなどを採用し、平成17年排出ガス規制以後の自動車排出ガス規制に適合している。
- E13Cよりコンパクトなため、キャブ位置の低い車型やショートキャブ仕様のセミトラクタへの搭載にも対応している。
2022年3月、排気ガス性能の劣化耐久性試験においてデータ不正が発覚し、出荷を停止した。1951年の道路運送車両法施行後初の型式指定の取り消しとなった[1][2][3]。
ラインアップ
[編集]すべてインタークーラーターボ付きである。A09C-1M系は電動機との併用によるハイブリッド方式である。
分類 | 最高出力(ネット値) [kW (PS) / rpm] |
最大トルク(ネット値) [N·m (kgf·m) / rpm] |
搭載車種 | 製造期間 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
A09C〈AT-I〉 | 221(300)/1800 | 1177(120)/1100 | FH GN |
2007- | |
A09C〈AT-II〉 | 235(320)/1800 | 1569(160)/1100 | FH FN(フルトラクタ除く) FR FS(ダンプ・ミキサーのみ) |
2007-2017 | |
A09C〈AT-III〉 | 243(330)/1800 | 1569(160)/1100 | FH FS(ダンプ・ミキサー・タンクローリー) FR(ダンプ・ミキサーのみ) |
2007-2010年 | |
A09C〈AT-IV〉 | 257(350)/1800 | 1569(160)/1100 | FQ FN(フルトラクタ除く) GN FW FR FS(フルトラクタ除く) SH |
2007-2011年 | |
A09C-1M〈AT-VI〉 | 257(350)/1800 | 1569(160)/1100 | RU(平成17年排出ガス規制適合車) | 2008-2010年 | |
A09C〈AT-VIII〉 | 265(360)/1800 | 1569(160)/1100-1600 | FQ FW FR(カーゴのみ) FS(フルトラクタ除く) SH RU(平成21年排出ガス規制適合車<QRG車>) |
2011- | |
A09C-UU〈AT-IX〉 | 235(320)/17002 | 1569(160)/1100-1600 | FH
FQ FN FS(ダンプ・ミキサーのみ) FR |
2017- | |
A09C-VA〈AT-X〉[4] | 279(380)/1700 | 1765(180)/1100-1400 | FS(フルトラクタ除く)
FR FW(フルトラクタ除く) |
2017- |
脚注
[編集]- ^ 日野自動車、排ガスデータ改ざん 最大11万台基準満たず - 日本経済新聞 2022年3月4日
- ^ 日野自動車エンジン型式取り消し 国交省、排ガス不正で - 日本経済新聞 2022年3月29日
- ^ 日野自動車エンジン不正、03年以前から 対象56万台に - 日本経済新聞 2022年8月2日
- ^ “燃費性能”. 日野自動車. 2019年3月2日閲覧。