日守新一
表示
この記事の主題はウィキペディアにおける独立記事作成の目安を満たしていないおそれがあります。 (2023年11月) |
ひもり しんいち 日守 新一 | |
---|---|
『限りなき鋪道』 | |
本名 | 守山 一雄(もりやま かずお) |
生年月日 | 1907年1月10日 |
没年月日 | 1959年9月12日(52歳没) |
出生地 | 日本 東京府東京市(現在の東京都) |
死没地 | 日本 神奈川県鎌倉市 |
職業 | 俳優 |
ジャンル | 演劇、劇映画(現代劇・時代劇、サイレント映画・トーキー) |
活動期間 | 1924年 - 1959年 |
主な作品 | |
『一人息子』 『生きる』 |
日守 新一(ひもり しんいち、1907年(明治40年)[注釈 1]1月10日 - 1959年(昭和34年)9月12日)は戦前、戦中、戦後と主に松竹映画で活躍した日本の俳優。本名:守山 一雄(もりやま かずお)。
略歴・人物
[編集]東京生まれ。神田の錦華尋常小学校を卒業後は、病弱の為に自宅で療養する。のちに文学を志し、武者小路実篤の陶酔を受けたといわれる。
1924年(大正13年)、松竹蒲田撮影所に入社、大部屋俳優をへて、1929年の小津安二郎の『大学は出たけれど』で初めて重要な役を貰ってからは小津に認められて、主役ないしは準主役として活躍。また、五所平之助の日本初のトーキー映画『マダムと女房』にも出演している。1931年には準幹部に昇進、1936年、小津の『一人息子』に母親に東京での貧しい生活を隠す若者役で主演。戦中・戦後も松竹映画には欠かせない名バイプレイヤーとして多くの映画に出演し、特に生活に疲れて、どこか覇気が無いサラリーマンを演じさせたら右に出るものはいなかった。1952年に黒澤明の『生きる』で志村喬の部下である市役所の市民課職員役で出演、脇ながらも重要な役柄だった。その後も多くの喜劇やメロドラマに出演し活躍した。
1959年9月12日午前7時、心臓麻痺のため、神奈川県鎌倉市の自宅[注釈 2]で急逝。松竹は河村黎吉についで戦後2度目の社葬を営んだ。また友人でも逢った監督の吉村公三郎は自著の中で「知的でとぼけた味があり、話術が巧みな俳優だったが、喘息が持病で結局はこの病気で亡くなった。惜しまれた名優の一人である」と綴っている。
出演作品
[編集]映画
[編集]- 乃木大将伝(1925年、松竹) - 渡辺中尉
- お坊ちゃん(1926年、松竹) - 支那博士
- 学生ロマンス 若き日(1929年、松竹) - スキー部主将・畑本
- 浮草娘旅風俗(1929年、松竹) - 薬行商人・清吉
- 大学は出たけれど(1929年、松竹) - 洋服屋
- 若者よなぜ泣くか(1930年、松竹) - 新聞記者
- マダムと女房(1931年、松竹) - 見知らぬ男
- 金色夜叉(1932年、松竹) - 浜作の主人
- 忠臣蔵(1932年、松竹) - 幇間狸六
- 君と別れて(1933年、松竹) - 客
- 僕の丸髷(1933年、松竹) - 社員小山
- 大学の若旦那(1933年、松竹) - ラグビー選手三宅
- 女学生と与太者(1933年、松竹) - 近藤の秘書
- 大学の若旦那・武勇伝(1934年、松竹) - 友人・落合
- 限りなき鋪道(1934年、松竹) - 山村真吉
- 若旦那 春爛漫(1935年、松竹) - 学生
- 春琴抄 お琴と佐助(1935年、松竹) - 幇間
- 花婿の寝言(1935年、松竹)
- 若旦那 百万石(1936年、松竹) - 味噌店の若旦那・平太郎
- 家族会議(1936年、松竹) - 番頭
- 一人息子(1936年、松竹) - 野々宮良助
- 金色夜叉(1937年、松竹) - 実業家
- 花形選手(1937年、松竹) - 森
- 浅草の灯(1937年、松竹) - 太公
- 按摩と女(1938年、松竹) - 三沢福市
- 子供の四季 春夏の巻(1939年、松竹) - 俊一
- 子供の四季 秋冬の巻(1939年、松竹) - 俊一
- 南風(1939年、松竹) - 人事課長
- 花のある雑草(1939年、松竹) - 秋山先生
- 五人の兄妹(1939年、松竹) - 次男要二
- 新しき家族(1939年、松竹) - 秋山
- 暖流(1939年、松竹) - 絲田
- 信子(1940年、松竹) - 泥棒
- 歌女おぼえ書(1941年、松竹) - 医者
- 暁の合唱(1941年、松竹) - 萩村運転手
- 簪(1941年、松竹)- 広安
- 父ありき(1942年、松竹) - 内田実
- 男の意氣(1942年、松竹) - 久どん
- 歓呼の町(1944年、松竹) - 印刷屋
- 待ちぼうけの女(1946年、松竹) - 杉原市郎次
- 象を喰った連中(1947年、松竹)
- 深夜の市長(1947年、松竹) - 銀行員
- 安城家の舞踏会(1947年、松竹) - 由利武彦
- 懐しのブルース(1948年、松竹) - 小田切進
- 踊る龍宮城(1949年、松竹)- 町長多井氏
- 小原庄助さん(1949年、新東宝) - 吉田次郎正
- 帰郷(1950年、松竹) - 小野崎公平
- 醜聞(1950年、松竹) - 編集員朝井
- 女優と名探偵(1950年、松竹) - 探偵
- 生きる(1952年、東宝) - 木村
- カルメン純情す(1952年、松竹) - 野村
- 日本の悲劇(1953年、松竹) - 一造
- 君の名は 第2部(1953年、松竹) - 仁科
- 家族会議 東京篇・大阪篇(1954年、松竹) - 尾上惣八
- この広い空のどこかに(1954年、松竹) - 今井
- 陽のあたる家(1954年、松竹) - 山田徳二
- 千万長者の恋人より 踊る摩天楼(1956年、松竹) - 爺や=五十嵐半太夫
- ボロ家の春秋(1958年、松竹) - 古畑団長
- オンボロ人生(1958年、松竹) - 御前
- 三人姉妹(1959年、松竹) - 父・京太
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]