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新生児死亡率

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

新生児死亡率(しんせいじ しぼうりつ、英語: neonatal mortality rate、NMR)とは、年間の出生千対の新生児(生後28日未満の児)の死亡数である。 年間の出生千対の早期新生児(生後7日未満の児)の死亡数は早期新生児死亡率、年間の出生千対の乳児(生後1歳未満の児)の死亡数は乳児死亡率と呼ばれる。

概要

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医療衛生状態による国・地域ごとの差が大きい。国際連合児童基金(ユニセフ)の2017年時点推計による1000人当たりの死亡数で、最も高いグループは184位のパキスタン(45.6人)、183位の中央アフリカ共和国(42.3人)、182位のアフガニスタン(40.0人)。低いのは3位のシンガポール(1.1人)、2位のアイスランド(1.0人)で、「赤ちゃんが最も安全に生まれる国」は日本(0.9人)。

世界全体では約260万人の新生児が死亡し、うち約100万人が生まれたその日に死んだとみられる。死因は早産や出産時の合併症、肺炎などの感染症が多く、清潔な消毒剤があれば防げた事例が多かった[1]

目標

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SDGs では、ターゲット 3.2 として

全ての国が新生児死亡率を少なくとも出生1,000件中12件以下まで減らし、5歳以下死亡率を少なくとも出生1,000件中25件以下まで減らすことを目指し、 2030年までに、新生児及び5歳未満児の予防可能な死亡を根絶する。

を掲げている[2]

統計

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日本における早期新生児・新生児・乳児死亡率の推移[3]
出生数 早期新生児死亡数 新生児死亡数 乳児死亡数 早期新生児死亡率
(出生千対)
新生児死亡率
(出生千対)
乳児死亡率
(出生千対)
1950年 2,337,507 35,184 64,142 140,515 15.1 27.4 60.1
1955年 1,730,692 22,621 38,646 68,801 13.1 22.3 39.8
1960年 1,606,041 17,040 27,362 49,293 10.6 17.0 30.7
1965年 1,823,697 14,949 21,260 33,742 8.2 11.7 18.5
1970年 1,934,239 12,810 16,742 25,412 6.6 8.7 13.1
1975年 1,901,440 10,245 12,912 19,103 5.4 6.8 10.0
1980年 1,576,889 6,154 7,796 11,841 3.9 4.9 7.5
1985年 1,431,577 3,737 4,910 7,899 2.6 3.4 5.5
1990年 1,221,585 2,337 3,179 5,616 1.9 2.6 4.6
1995年 1,187,064 1,832 2,615 5,054 1.5 2.2 4.3
2000年 1,190,547 1,519 2,106 3,830 1.3 1.8 3.2
2005年 1,062,530 1,091 1,510 2,958 1.0 1.4 2.8
2010年 1,071,305 878 1,167 2,450 0.8 1.1 2.3
2013年 1,029,817 752 1,026 2,185 0.7 1.0 2.1
2014年 1,003,609 711 952 2,080 0.7 0.9 2.1
2015年 1,005,721 665 902 1,916 0.7 0.9 1.9
2016年 977,242 677 875 1,928 0.7 0.9 2.0
2017年 946,146 626 833 1,761 0.7 0.9 1.9
2018年 918,400 614 801 1,748 0.7 0.9 1.9
2019年 865,239 578 755 1,654 0.7 0.9 1.9
2020年 840,835 552 704 1,512 0.7 0.8 1.8

関連項目

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脚注

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出典

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  1. ^ 赤ちゃん誕生 日本が最も安全/死亡率で最低 ユニセフ、支援訴え『日本経済新聞』夕刊2018年2月20日社会面掲載の共同通信
  2. ^ SDGグローバル指標(SDG Indicators) 3: すべての人に健康と福祉を”. 外務省. 2022年10月18日閲覧。
  3. ^ 人口動態調査”. e-Stat. 2021年9月28日閲覧。

外部リンク

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