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新宿アルタ

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新宿ダイビルから転送)
新宿ダイビル(新宿アルタ館)

地図
新宿アルタの位置(東京都区部内)
新宿アルタ
情報
用途 店舗劇場
旧用途 スタジオ
設計者 戸田建設
施工 戸田建設
建築主 三越
管理運営 三越伊勢丹スタジオアルタ
構造形式 鉄骨鉄筋コンクリート構造
敷地面積 1,282.87 m²
延床面積 11,254.82 m²
階数 地上8階、地下3階
竣工 1980年3月26日
所在地 160-0022
東京都新宿区新宿三丁目24番3号
座標 北緯35度41分33.7秒 東経139度42分4.6秒 / 北緯35.692694度 東経139.701278度 / 35.692694; 139.701278 (新宿ダイビル(新宿アルタ館))座標: 北緯35度41分33.7秒 東経139度42分4.6秒 / 北緯35.692694度 東経139.701278度 / 35.692694; 139.701278 (新宿ダイビル(新宿アルタ館))
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新宿アルタ(しんじゅくアルタ、Shinjuku ALTA)は、かつて東京都新宿区新宿三丁目の新宿駅東口駅前で営業していたファッションビル2000年ダイビルが所有権を取得したことから現在のビルの正式名称は「新宿ダイビル」となる。主に商業施設が入居するほか、7階にはかつてテレビスタジオスタジオアルタ」として、バラエティ番組『笑っていいとも!』の公開生放送などが行なわれていた多目的劇場KeyStudio」がある。単に「アルタ」と呼ばれる事が多い。1980年の開業から45年後、2025年2月28日20:30の営業終了をもって閉館した[1]スタジオアルタアルタビジョンは、最新トレンドについての宣伝と併せて芸能人が多数出演したことで、日本の文化発信地として1つの時代を築き上げ、芸能志望者の憧れの地でもあった。分かりやすいランドマークであったため、新宿で待ち合わせをする際は『待ち合わせはアルタの前で』が定番のフレーズであった。

概要

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名称由来は「オルタナティブALTernAtive)」で、「既存のものに対する新しいもの、常に新しいモノを発信する」という意味合いで名付けられた。

1980年、新宿3丁目24番にて竣工。当時の名称は「新宿情報ビル・スタジオアルタ」。当初から7階にテレビ放送に対応したスタジオを有し、新宿駅東口に面した壁面には日本初の大型街頭ビジョンアルタビジョン)を設置した。街頭ビジョンではスポーツ中継パブリックビューイングニュース番組交通情報などが放映されていた[2][3][4]。設置当初からバブル期までは白熱電球による橙色系のモノクロ表示だったが、後にカラー化されてハイビジョン化された。

新宿アルタのCMキャッチコピーは「アルタDEデート」。

当地にはかつて、三越(現:三越伊勢丹)が出資していた1926年創業の「二幸食品店[注 1]と呼ばれる食料品専門のショッピングセンターがあり、そのビルを三越主導で建て替え・再開発した[注 2]。建て替え・再開発にあたっては、フジテレビジョンテレビ東京(建物建設当時は東京12チャンネル)が資本参加しており[注 3]多目的スタジオの設置も計画された。それがスタジオアルタであり、三越やその提供番組の『レディス4』とのつながりもあり、完成当初はテレビ東京もスタジオアルタを番組制作に多く利用していた。

新宿アルタ

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地下2 - 地上6階以下のスペースは、三越伊勢丹プロパティ・デザインが運営するテナントビルで、主に若年女性向けの衣料雑貨店がテナントして入り、2005年には全店舗が女性向けのテナントとなっていた。

しかし、その後に新宿駅東口と直結するルミネエスト新宿の開業や、周辺にファストファッション店が相次ぎ出店したことから、若年顧客が離れた。また2014年3月末で『笑っていいとも!』の放送が終了したことも逆風となり、スタジオや機材の使用料収入が減った[5]。そうした経営環境を踏まえ、運営会社の親会社である三越伊勢丹ホールディングスは、「新宿アルタは、トレンドへの関心が高い幅広い世代にターゲットを拡大するため、2018年夏ごろまで(テナント入れ替えなどの)再構築を進めていく」とし[6]、テナント入れ替えの第一弾として、同年6月22日に40代以上を主な顧客とする衣料品カタログ販売の「DoCLASSE(ドゥクラッセ)」とコンフォートシューズブランド「fitfit(フィットフィット)」のブランド併合の旗艦店が1階にオープンした[7]

1・2階は街頭イベントが行うことができる構造となっており、待ち合わせのスポットとしても用いられる。地上2階の「バルコニーステージ」では、ビデオサインと連動した東北新幹線開通記念式典1982年6月20日)、薬師丸ひろ子セーラー服と機関銃」ヒロコDEデート1981年11月29日)、西城秀樹「ハウスグラノラバー プレゼント大会」(1981年12月27日)、岩崎良美バレンタインINアルタ」(1982年2月14日)などのイベントが行われた。

2024年3月21日三越伊勢丹ホールディングスは、子会社の三越伊勢丹が運営する新宿アルタについて、翌2025年2月28日で営業を終了すると発表した[8]。報道によると近年は、新型コロナ禍で客足が減ったことやJR新宿駅周辺の商業施設との競争が激しく営業赤字が続いていたという[9]

2025年2月28日の閉館セレモニーでは長年に渡って本館にて製作及び放送されてきた『笑っていいとも!』に因んで、店長の掛け声により、「いいともー!」のコールで締めた[4]

スタジオアルタ

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地上7 - 8階の多目的スタジオでは、コマーシャルテレビ番組制作、映画収録撮影などが行われ貸スタジオとして利用されていた。1982年10月4日から2014年3月31日まで『森田一義アワー 笑っていいとも!』(フジテレビ)の公開生放送に使用されていた。

番組初期はテレフォンショッキングのゲストへの電話の際に、未だ知名度の低かった新宿アルタがわからない場合に備えて「昔の二幸(にこう)」などとタモリが案内することが多かった。

2016年3月31日を以て休止、スタジオとしては36年の歴史に幕を降ろした(新宿アルタそのものは営業を継続)[10]

KeyStudio

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2016年11月3日、スタジオアルタ跡は劇場「アルタシアター(ALTA THEATER)」に衣替えしてリニューアルオープン[11][12]。杮落とし公演は「lol LIVE 3D」であった。しかし、アルタシアターは2018年4月8日を以て営業終了。同6月にはKeyStudio(運営はKeyHolder子会社のKeyStudio)として改装オープンした。

2025年2月28日、新宿アルタ閉館にともない閉場となった。最後の公演は、『LAST DAY keystudio最後の日』で、最後の出演者はオトメルキュールであった[13]

ギャラリー

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脚注

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  1. ^ 「二幸」とは「海の幸、山の幸をお客様に提供する」に由来する。
  2. ^ 1960年に増築した二幸の北側部分は建て替え時に解体されず現在も残っている。
  3. ^ テレビ東京も株主であるが、フジテレビと比べると極端に持株数は少なかった。

出典

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  1. ^ “集結したファンが「いいとも!」で締め、新宿アルタ45年の歴史に幕 タモリら惜別メッセージ”. スポーツ報知. https://hochi.news/articles/20250228-OHT1T51226.html?page=1 
  2. ^ 【凱旋門賞】地上波での生中継に加え、新宿アルタビジョンとHUBでパブリックビューイング開催”. netkeiba. 株式会社ネットドリーマーズ (2018年9月22日). 2025年3月1日閲覧。
  3. ^ フジテレビ (2025年2月28日). “【感謝】今夜「新宿アルタ」閉館45年の歴史に幕 「笑っていいとも!」「待ち合わせ場所」「街のシンボル」…ビジョンに映し出された昭和・平成・令和の歴史「さみしい」”. FNNプライムオンライン. 2025年3月1日閲覧。
  4. ^ a b 新宿アルタ閉館 「いいともー!」大合唱で45年の歴史に幕 惜しむ人が新宿駅東口前に殺到”. スポーツニッポン (2025年2月28日). 2025年3月1日閲覧。
  5. ^ “新宿アルタ、変わっていいとも! 大人のファッションビルへ”. 日本経済新聞. (2018年6月20日). https://www.nikkei.com/article/DGXMZO32001390Q8A620C1000000/ 2018年6月26日閲覧。 
  6. ^ “あの新宿アルタに登場した「中高年店」の勝算 40代以上向けのアパレル専門店がオープン”. 東洋経済オンライン. (2018年6月23日). https://toyokeizai.net/articles/-/226350 2018年6月26日閲覧。 
  7. ^ “新宿アルタに「ドゥクラッセ」「フィットフィット」 40~50代狙う”. 新宿経済新聞. (2018年6月5日). https://shinjuku.keizai.biz/headline/2672/ 2018年6月26日閲覧。 
  8. ^ 新宿アルタ 営業終了のお知らせ”. 新宿アルタ. 2024年3月21日閲覧。
  9. ^ “「新宿アルタ」営業終了、25年2月末 三越伊勢丹”. 日本経済新聞. (2024年3月22日). https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC226BF0S4A320C2000000/ 2024年3月23日閲覧。 
  10. ^ “いいとも“聖地”スタジオアルタ、3月いっぱいで休止 新宿アルタは継続”. スポーツ報知. (2016年3月3日). オリジナルの2016年3月3日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20160303123050/http://www.hochi.co.jp/entertainment/20160303-OHT1T50120.html 
  11. ^ ““新宿アルタ/スタジオアルタ跡地に「アルタシアター」をオープン”. 流通ニュース. (2016年8月26日). http://ryutsuu.biz/topix/i082612.html 
  12. ^ “新宿アルタが「アルタシアター」として復活! ムービー上映のほかライブなども実施”. RO69 (ロッキング・オン). (2016年11月2日). https://rockinon.com/news/detail/150893 2016年11月2日閲覧。 
  13. ^ @KeyStudio_info (2025年2月28日). "本日の公演情報". X(旧Twitter)より2025年3月1日閲覧

関連項目

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外部リンク

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