房州びわ
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房州びわ(ぼうしゅうびわ)は、千葉県の南房総地域で栽培されているビワのブランド。みずみずしく、大粒であることが特徴[1][2]。主に南房総市(旧:安房郡富浦町)・館山市・鋸南町などで生産されている。「房州びわ」の名称は、安房農業協同組合の申請により、2007年(平成19年)3月2日に地域団体商標に登録された[3][2][注釈 1]。
概要
[編集]市町村名 | 結果樹面積 (ha) |
収穫量 (トン) |
出荷量 (トン) |
出荷量の割合 (%) |
---|---|---|---|---|
南房総市 | 146 | 424 | 389 | 86 |
館山市 | 18 | 53 | 48 | 11 |
鋸南町 | 5 | 13 | 12 | 3 |
計 | 169 | 490 | 449 | 100 |
房総半島でのビワ栽培開始は宝暦元年(1751年)とされ、江戸時代中期に江戸の市場に出荷された記録も残っている[1]。千葉県内の2006年(平成18年)の結果樹面積は169ヘクタールであり、うち南房総市は146ヘクタールで県全体の86%を占めている[1][注釈 2]。収穫期はハウスびわが5月、露地びわが6月となっている[2]。
びわの主産地である南房総市(旧・富浦町)が出資して作った第三セクター「枇杷倶楽部」では、収穫期間の短いビワを年間楽しめるように、ビワの加工品の販売にも力を入れている[1]。「房州びわゼリー」を始め、「びわ缶詰」、「びわジャム」、「びわアイス」、「びわシャンプー」など30種類以上のびわ関連商品が開発されている[1]。
皇室献上品
[編集]皇室献上は、1909年(明治42年)6月20日に安房郡富浦町南無谷(現・南房総市富浦町南無谷)の木村兼吉(きむらかねきち)によって始められ、以来第二次世界大戦中の一時期を除き、今日まで続けられている[1]。2014年には献上100回目を迎えた[4]。
おもな品種
[編集]- 大房(おおふさ)
- 田中(たなか)
- 富房(とみふさ)
- 瑞穂(みずほ)
- ハウス(温室)栽培。収穫・出荷時期はおおむね4月上旬〜5月下旬。ハウス栽培における面積割合は20%。1果75から85 gと極大果で、果肉は柔らかく、食味がよい。農林省園芸試験場で育成され、1936年(昭和11年)発表[5]。
- 房光(ふさひかり)
- 瑞穂と田中の交雑種。千葉県暖地園芸試験場の育成品種で、1982年(昭和57年)に品種登録[5]。
- 希房(きぼう)
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]関連項目
[編集]- 茂木びわ - 長崎県のびわブランド。