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惑星 (玉置浩二のアルバム)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『惑星』
玉置浩二スタジオ・アルバム
リリース
録音 ソニー・ミュージックスタジオ
ジャンル ロック
ポップス
AOR
時間
レーベル Sony Music Records
プロデュース 玉置浩二
矢萩渉
安藤さと子
チャート最高順位
玉置浩二 アルバム 年表
06 PRESENT TOUR LIVE 発散だー!!
2006年
惑星
(2007年)
KOJI TAMAKI ’07 LIVE ☆惑星☆
2008年
EANコード
『惑星』収録のシングル
  1. 惑星
    リリース: 2007年6月27日
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惑星』(わくせい)は、日本のミュージシャンである玉置浩二の12枚目のオリジナル・アルバム

2007年8月1日Sony Music Recordsからリリースされた。オリジナルアルバムとしては前作『PRESENT』(2006年)以来約1年4ヶ月振りとなる作品である。作詞はほぼ全曲松井五郎が行い、作曲は全曲玉置が行っている他、一部の曲で安全地帯のギタリストである矢萩渉が担当している。プロデューサーは玉置および矢萩、安藤さと子が担当している。

レコーディングは東京にあるソニー・ミュージックスタジオにて行われた。全編に渡りギターサウンドをメインとした音使いの「大人のロック」を目指した音楽性となっている。

先行シングルとしてリリースされ、TBS系生活情報番組2時っチャオ!』(2006年 - 2009年)の8、9月度エンディングテーマとして試用された「惑星」が収録されている。

オリコンチャートでは最高位30位となった。本作のリリース後に玉置は音楽活動を休止する事となり、後にレコード会社を移籍して安全地帯として復活する事となったため、本作はSony Music Records所属時の最後のオリジナルアルバムとなった。

背景

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前作『PRESENT』(2006年)リリース後、玉置は4月5日の和光市民文化センターサンアゼリアから6月30日東京国際フォーラム ホールAまで「Koji Tamaki Concert Tour 2006 - PRESENT -」と題したコンサートツアーを開催、34都市全35公演が行われた[2]。同年12月6日には1986年に玉置と不倫関係にあるとして報道された女優の石原真理が著書『ふぞろいな秘密』を発表する。また発売と同時に石原は東京都内で記者会見を開き、芸能生活25周年を記念して執筆した事を述べ、過去に関係のあった男性13名の実名を公開する事となった経緯を述べた[3]。同書には玉置との関係を記述した箇所があったが、玉置の所属事務所はコメントを差し控える通達を出し、また石原は会見で玉置側からの返答がなかった事を述べた[4]

2007年に入り、石原は著書と同名の映画『ふぞろいな秘密』の監督を務める事となり、キャスティングの決定や脚本のチェックなどを行った[5]。この映画では実名は伏せられ、玉置の名前は「山置洋二」となり、バンド名も安全地帯を英語読みした「セーフティーゾーン」に置き換えられた。

リリース

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本作のリリースの告知は2007年7月5日にWeb媒体にて行われ、また同時に全国ツアーの予定も発表された[6]

その後、同年8月1日Sony Music RecordsよりCDにてリリースされた。初回限定盤は紙ジャケットエコパック仕様の上、シングル「惑星」のPVと、北海道でのドキュメントを収録したDVDが付属され2枚組でリリースされた[6]

2018年8月15日にはBlu-spec CD2、紙ジャケット仕様でソニー・ミュージックダイレクトのGT musicレーベルより再リリースされた[7][8]

ツアー

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本作を受けてのコンサートツアー「玉置浩二 コンサートツアー2007 ☆惑星☆」は、同年9月1日の和光市民文化センターサンアゼリアから11月30日東京国際フォーラム ホールAまで30都市全34公演に及んで開催された[9][10]

しかしツアー終了後にはキーボディストとしてツアーにも参加していた妻の安藤さと子12月2日に離婚を宣言する事となった[11][12]。さらに、2008年には急性膵炎による体調不良のために音楽活動を停止する事となった[13]

批評

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専門評論家によるレビュー
レビュー・スコア
出典評価
CDジャーナル肯定的[14][15]
TOWER RECORDS ONLINE肯定的[16][17]
  • 音楽情報サイト『CDジャーナル』では、安全地帯の作品に作詞家として参加していた松井五郎が本作にも参加している事に触れた上で、歌の透明感やミステリアスな雰囲気は当時から変わっていない事を指摘し、「彼独特の世界を作り上げている」、「またしっとりした中に、強さも感じられる作品」と肯定的に評価した他、本作が「大人のロック・サウンドにあふれた曲」が多く収録されており、玉置の魅力が余すところなく詰め込まれていると指摘し、「優しく響くヴォーカルも素晴らしい」と称賛した[14]。その他、全編に渡りギターサウンドが響き渡るとした上で、「優しさと包容力に満ちた大人のロック・アルバムとなっている」と総括した[15]
  • 音楽情報サイト『TOWER RECORDS ONLINE』では、「ギターサウンドによる大人ロック」が反映されていると指摘し、「優しい作品に仕上がっています」と肯定的に評価した[16]。また、全編に渡り優しさや包容力が感じられるとした上で、「ソロ活動の円熟期を迎えた作品」と総括した[17]

チャート成績

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オリコンチャートでは最高位30位、登場回数7回となり、売り上げ枚数は1.0万枚となった。

収録曲

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CD

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全作詞: 松井五郎(特記除く)、全作曲: 玉置浩二(特記除く)。
#タイトル作詞作曲・編曲時間
1.からっぽの心で松井五郎(特記除く)玉置浩二(特記除く)
2.遠雷松井五郎(特記除く)玉置浩二(特記除く)
3.惑星松井五郎(特記除く)玉置浩二(特記除く)
4.はじまり松井五郎(特記除く)玉置浩二(特記除く)
5.Barbarian Dance(作曲:玉置浩二、矢萩渉)松井五郎(特記除く)玉置浩二(特記除く)
6.ピラニア松井五郎(特記除く)玉置浩二(特記除く)
7.Woo Woo松井五郎(特記除く)玉置浩二(特記除く)
8.いつか帰ろう松井五郎(特記除く)玉置浩二(特記除く)
9.愛がある松井五郎(特記除く)玉置浩二(特記除く)
10.歩く男(作曲:玉置浩二、矢萩渉)松井五郎(特記除く)玉置浩二(特記除く)
11.なんか変だ(作曲:玉置浩二、矢萩渉)松井五郎(特記除く)玉置浩二(特記除く)
12.だんだんとわかるさ(作詞:松井五郎、玉置浩二)松井五郎(特記除く)玉置浩二(特記除く)
13.からっぽの心で (Instrumental)松井五郎(特記除く)玉置浩二(特記除く)
合計時間:

DVD

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  1. 惑星 (VIDEO CLIP)
  2. Document in Hokkaido 2007

スタッフ・クレジット

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参加ミュージシャン

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  1. からっぽの心で
  2. 遠雷
    • 玉置浩二 - アコースティック・ギター、ボーカル
    • 渡嘉敷祐一 - ドラムス
    • コモブチキイチロウ - ベース
    • カルロス菅野 - パーカッション
    • 土方隆行 - エレクトリックギター、ギターソロ
    • 矢萩渉 - エレクトリックギター、プログラミング
    • maichi - コーラス
  3. 惑星
    • 玉置浩二 - アコースティック・ギター、ボーカル
    • 渡嘉敷祐一 - ドラムス
    • コモブチキイチロウ - ベース
    • カルロス菅野 - パーカッション
    • 土方隆行 - エレクトリックギター
    • 矢萩渉 - エレクトリックギター、ギターソロ、プログラミング
    • 安藤さと子 - ウーリッツァー
  4. 「はじまり」
    • 玉置浩二 - アコースティック・ギター、ボーカル
    • 渡嘉敷祐一 - ドラムス
    • カルロス菅野 - パーカッション
    • 土方隆行 - エレクトリックギター
    • 矢萩渉 - エレクトリックギター
    • 安藤さと子 - アコースティック・ピアノキーボード、プログラミング
    • 佐野聡 - トロンボーン・ソロ
    • 竹内ストリングス - ストリングス
    • 竹内純 - ストリングス・アレンジメント
  5. Barbarian Dance
    • 玉置浩二 - アコースティック・ギター、ボーカル
    • 渡嘉敷祐一 - ドラムス
    • 岡沢章 - ベース
    • カルロス菅野 - パーカッション
    • 土方隆行 - エレクトリックギター
    • 矢萩渉 - エレクトリックギター、ギターソロ
    • maichi - コーラス
  6. ピラニア
    • 玉置浩二 - アコースティック・ギター、ボーカル
    • 渡嘉敷祐一 - ドラムス
    • コモブチキイチロウ - ベース
    • カルロス菅野 - パーカッション
    • 土方隆行 - エレクトリックギター、ギターソロ
    • 矢萩渉 - エレクトリックギター、プログラミング
    • maichi - コーラス

  1. Woo Woo
    • 玉置浩二 - アコースティック・ギター、ボーカル
    • 渡嘉敷祐一 - ドラムス
    • コモブチキイチロウ - ベース
    • カルロス菅野 - パーカッション
    • 土方隆行 - エレクトリックギター
    • 矢萩渉 - エレクトリックギター、ギタ-ソロ、プログラミング
    • 佐野聡 - ホルンフルート
    • maichi - コーラス
  2. いつか帰ろう
    • 玉置浩二 - アコースティック・ギター、ボーカル
    • 渡嘉敷祐一 - ドラムス
    • コモブチキイチロウ - ベース
    • カルロス菅野 - パーカッション
    • 土方隆行 - エレクトリックギター
    • 矢萩渉 - エレクトリックギター、ギタ-ソロ、プログラミング
  3. 愛がある
    • 玉置浩二 - アコースティック・ギター、ボーカル
    • 渡嘉敷祐一 - ドラムス
    • 岡沢章 - ベース
    • カルロス菅野 - パーカッション
    • 土方隆行 - エレクトリックギター、ギターソロ(ブリッジ
    • 矢萩渉 - エレクトリックギター、ギターソロ(インタールード
    • 安藤さと子 - フェンダーローズ、プログラミング
    • maichi - コーラス
  4. 歩く男
    • 玉置浩二 - アコースティック・ギター、ボーカル
    • 渡嘉敷祐一 - ドラムス
    • 岡沢章 - ベース
    • 土方隆行 - エレクトリックギター
    • 矢萩渉 - エレクトリックギター、ギターソロ
    • 安藤さと子 - ウーリッツァー
  5. なんか変だ
    • 玉置浩二 - アコースティック・ギター、ボーカル
    • 渡嘉敷祐一 - ドラムス
    • 岡沢章 - ベース
    • カルロス菅野 - パーカッション
    • 土方隆行 - エレクトリックギター、ギターソロ
    • 矢萩渉 - エレクトリックギター、プログラミング
    • maichi - コーラス
  6. だんだんとわかるさ
    • 玉置浩二 - ボーカル
    • 渡嘉敷祐一 - ドラムス
    • 岡沢章 - ベース
    • 土方隆行 - エレクトリックギター、アコースティック・ギター
    • 矢萩渉 - エレクトリックギター
    • 佐野聡 - ホルン、ハーモニカ
  7. からっぽの心で (Instrumental)
    • 竹内ストリングス - ストリングス
    • 竹内純 - ストリングス・アレンジメント

スタッフ

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  • 玉置浩二 - プロデューサー
  • 矢萩渉 - コ・プロデューサー
  • 安藤さと子 - コ・プロデューサー
  • 高山浩也 - アシスタント・エンジニア
  • 奥田裕亮 - アシスタント・エンジニア
  • 波多腰英靖 - アシスタント・エンジニア
  • 森真樹 - アシスタント・エンジニア
  • 野口泰弘 - アシスタント・エンジニア
  • 阿部博(ソニー・ミュージックスタジオ) - アシスタント・エンジニア
  • アンクルオニオン - マネージメント・オフィス
  • 福谷京子(アンクルオニオン) - マネージメント・デスク
  • 阿部健次(アンクルオニオン) - アーティスト・サポート
  • 島尻一成(ソニー・ミュージックコミュニケーションズ) - アート・ディレクション、デザイン
  • 吉田恒星 (JUNK LAND) - 写真撮影
  • 鍋田由美 - スタイリスト
  • 宮内直人 (SUGAR) - ヘアー&メイク・アップ
  • 鈴木理奈(ソニー・ミュージックコミュニケーションズ) - プロダクト・コーディネーション
  • 志倉幸代(ソニー・ミュージックレコーズ) - A&R
  • 高木伸二(ソニー・ミュージックレコーズ) - A&Rチーフ
  • 伊藤一臣 - スペシャル・サンクス
  • 関正春 - スペシャル・サンクス
  • 柳澤敏幸 - スペシャル・サンクス
  • 柳澤美保子 - スペシャル・サンクス
  • Mon Tou Tou - スペシャル・サンクス
  • ヤマ犬猫病院 - スペシャル・サンクス

リリース履歴

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No. 日付 レーベル 規格 規格品番 最高順位 備考
1 2007年8月1日 Sony Music Records CD+DVD
CD
SRCL-6592~3(初回盤)
SRCL-6594(通常盤)
30位 初回限定盤のみDVD付属
2 2018年8月15日 GT music Blu-spec CD2 MHCL-30530 - 紙ジャケット仕様

脚注

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  1. ^ ORICON STYLE”. オリコン. 2013年5月17日閲覧。
  2. ^ 玉置浩二 -Koji Tamaki Concert Tour 2006 - PRESENT -”. LiveFans. SKIYAKI APPS. 2020年3月2日閲覧。
  3. ^ 石原真理子、タブーを問われ会見打ち切り!”. オリコンニュース. オリコン (2006年12月6日). 2020年5月2日閲覧。
  4. ^ 石原真理子“暴露本”、玉置浩二は「知らない…」”. オリコンニュース. オリコン (2006年12月6日). 2020年5月2日閲覧。
  5. ^ 福住佐知子 (2007年6月11日). “『ふぞろいな秘密』石原真理子監督 単独インタビュー”. シネマトゥデイ. シネマトゥデイ. 2020年5月2日閲覧。
  6. ^ a b [玉置浩二] シングルに続きアルバム「惑星」発売”. 音楽ナタリー. ナターシャ (2007年7月5日). 2020年5月2日閲覧。
  7. ^ mio (2018年5月24日). “玉置浩二 オリジナルアルバム 紙ジャケットコレクション発売” (日本語). TOWER RECORDS ONLINE. タワーレコード. 2019年9月7日閲覧。
  8. ^ 玉置浩二のソロアルバム13作品を紙ジャケ再発”. 音楽ナタリー. ナターシャ (2018年8月15日). 2019年2月3日閲覧。
  9. ^ [玉置浩二] 全国12ヶ所を巡るツアー決定”. 音楽ナタリー. ナターシャ (2007年5月9日). 2020年5月2日閲覧。
  10. ^ 玉置浩二 -玉置浩二コンサートツアー2007☆惑星☆”. LiveFans. SKIYAKI APPS. 2020年5月2日閲覧。
  11. ^ 玉置浩二が歌手安藤さと子と離婚”. Nikkansports.com. 日刊スポーツ (2007年12月2日). 2020年1月2日閲覧。
  12. ^ 志田歩「2010年版のためのまえがき」『玉置浩二 幸せになるために生まれてきたんだから(Kindle版、位置No. 33/3537)』イースト・プレス、2010年10月5日。ISBN 9784781604831 
  13. ^ 玉置浩二さんが「大腸憩室炎」で緊急入院~男性は40歳以降で注意したい"お腹の病気"”. エキサイトニュース. エキサイト (2016年5月10日). 2020年5月2日閲覧。
  14. ^ a b 玉置浩二 / 惑星”. CDジャーナル. 音楽出版. 2020年5月2日閲覧。
  15. ^ a b 玉置浩二 / 惑星 [紙ジャケット仕様] [Blu-spec CD2] [限定]”. CDジャーナル. 音楽出版. 2020年5月2日閲覧。
  16. ^ a b JMD (2010年6月14日). “玉置浩二/惑星 [CD+DVD]<初回限定盤>” (日本語). TOWER RECORDS ONLINE. タワーレコード. 2020年5月2日閲覧。
  17. ^ a b JMD (2018年6月4日). “玉置浩二/惑星<完全生産限定盤>” (日本語). TOWER RECORDS ONLINE. タワーレコード. 2020年5月2日閲覧。

外部リンク

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