コンテンツにスキップ

悪魔城ドラキュラXX

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
悪魔城ドラキュラXX
ジャンル アクション
対応機種 スーパーファミコン (SFC)
開発元 コナミ
発売元 コナミ
プロデューサー 樹下國昭
ディレクター 山下和之
音楽 木村雅彦
上高治己
冨田朋也
岩田昌成
美術 山田章博
シリーズ 悪魔城ドラキュラシリーズ
人数 1人
メディア 16メガビットROMカセット[1]
発売日 日本 199507211995年7月21日
アメリカ合衆国 1995091995年9月
ヨーロッパ 199602221996年2月22日
対象年齢 日本 CEROB(12才以上対象)
アメリカ合衆国 ESRBE(6歳以上)
ヨーロッパ PEGI12
コンテンツアイコン 日本 暴力
アメリカ合衆国 Animated Violence
ヨーロッパ Violence
その他 型式:日本 SHVC-ADZJ-JPN
アメリカ合衆国 SNS-ADZE-USA
ヨーロッパ SNSP-ADZP-EUR
テンプレートを表示

悪魔城ドラキュラXX』(あくまじょうドラキュラ ダブルエックス、北米: Castlevania: Dracula X、欧州: Castlevania: Vampire's Kiss)は、コナミから1995年7月21日に発売されたスーパーファミコン用ソフトのアクションゲーム

PCエンジン SUPER CD-ROM2の『悪魔城ドラキュラX 血の輪廻』(1993年)を、ステージ構成やデモシーンなど内容を大きく変更してリメイク移植した作品。主人公リヒター・ベルモンドを操作し、ドラキュラ伯爵に攫われた恋人のアネットとその妹マリアを救出する事を目的としている。パッケージイラストは、イラストレーター山田章博が担当した。

任天堂ローソンによるスーパーファミコン用ゲームソフト書き換えサービス「ニンテンドウパワー」では、1997年9月30日のサービス開始時から書き換えソフトのラインナップに入っていた。後にバーチャルコンソール対応ソフトとして2014年Wii U2016年Newニンテンドー3DSにて配信された。

ゲーム内容

[編集]

横視点スクロールのステージクリア型アクション。ステージ数は全部で9で、ルート分岐によっては通らないステージもある。

『血の輪廻』と物語の内容に大差はないが、変更や追加されているシーンもある。新たにバック転やジャンプ中の方向転換などの新要素も追加された。容量上の問題(540MBを扱えるCD-ROMから2MB(16メガビット)のROMカセットになった)から、アニメーションが削減されたり、BGMが内蔵音源になるなどの制約を受けている。キャラクタードットは『血の輪廻』と同じものだが、ステージ背景は色数を増やして一新され、ラスタースクロールや透明処理の演出などが施されている。セーブ機能はなく、パスワード・コンティニュー方式。

マリアを救出してもプレイヤーキャラクターとして使えないほか、テラとイリスとシャフトは登場せず、リヒター自体の操作感覚も異なり、ステージ構造も新規に作られているなど、『血の輪廻』とはほとんど別物の独自作品として扱われる事が多い。

なお日本国外において、発売されなかった『血の輪廻』に代わって本作がリヒター・ベルモンドとドラキュラの戦いを描く最初の作品となった。

ステージ構成

[編集]
ステージ ステージ名 BGM ボス
1 燃える街 乾坤の血族 ケルベロス
ステージ1ボス戦前(ケルベロス戦前の曲)
2 悪魔城城門と玄関 Vampire Killer ジャイアントバット
3 大広間 血の涙(Bloody Tears) デュラハーン
4 地下牢 Cemetery ミノタウロス
4' 地下墓地 ゴースト(落下で分岐)
5 中庭 Op.13 ワーウルフ
5' 地下水没古代神殿 幽霊船の絵 サラマンダー
6 時計台 Beginning 死神
カーミラ(アネットを救出してない場合)
7 ドラキュラ伯爵 巣窟 ドラキュラ

スタッフ

[編集]
  • ディレクター:山下和之
  • プログラマー:小川光章
  • メインプログラマー:南方章宏
  • メインキャラクター(メインデザイナー):NAMACHUW
  • キャラクター(デザイナー):ASHENDEN(あしだたけし)、SEFU-HASO、HIRO(やまぐちひろと)
  • サウンドデザイン:冨田朋也、岩田昌成、上高治己木村雅彦
  • プロデューサー:樹下國昭
  • キャラクターイラスト:山田章博

移植版

[編集]
No. タイトル 発売日 対応機種 開発元 発売元 メディア 備考 出典
1 悪魔城ドラキュラXX 日本 199709301997年9月30日
スーパーファミコン コナミ コナミ フラッシュロムカセット(書き換え用)
ニンテンドウパワー
2 日本 悪魔城ドラキュラXX
アメリカ合衆国 Castlevania: Dracula X
ヨーロッパ Castlevania: Dracula X
日本 201404232014年4月23日
アメリカ合衆国 201410022014年10月2日
ヨーロッパ 201411132014年11月13日
Wii U KDE KDE ダウンロード
バーチャルコンソール
[2]
3 アメリカ合衆国 Castlevania: Dracula X
日本 悪魔城ドラキュラXX
アメリカ合衆国 201612292016年12月29日
日本 201708232017年8月23日
Newニンテンドー3DS KDE KDE ダウンロード
(バーチャルコンソール)
[3][4]
4 Castlevania
Advance Collection
INT 202109242021年9月24日
Nintendo Switch
PlayStation 4
Xbox One
PC(Steam)
M2 KDE ダウンロード 収録ソフトのひとつ
日本版、北米版、欧州版を収録
[5]

評価

[編集]
評価
レビュー結果
媒体結果
エレクトロニック・ゲーミング・マンスリー6.75/10点 (SFC)[6]
27/40点 (SFC)[7]
ファミ通24/40点 (SFC)[8]
Next Generation1/5stars (SFC)[9]
ファミリーコンピュータMagazine20.4/30点 (SFC)[10]
VG&CE7/10点 (SFC)[7]
Game Players64% (SFC)[7]

ゲーム誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」では、7・6・6・5の合計24点(満40点)[8]、『ファミリーコンピュータMagazine』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通り、20.4点(満30点)となっている[10]

項目 キャラクタ 音楽 お買得度 操作性 熱中度 オリジナリティ 総合
得点 3.7 3.6 3.3 3.4 3.3 3.2 20.4

脚注

[編集]
  1. ^ 前田尋之「Chapter 2 スーパーファミコンソフトオールカタログ 1995年」『G-MOOK176 スーパーファミコンパーフェクトカタログ』ジーウォーク、2019年9月28日、177頁。ISBN 9784862979131 
  2. ^ 津久井箇人 a.k.a. そそそ (2014年4月16日). “Wii Uバーチャルコンソール4月23日配信タイトル ― 『悪魔城ドラキュラXX』『ロックマン5 ブルースの罠!?』『クォース』の3本” (日本語). iNSIDE. イード. 2020年8月30日閲覧。
  3. ^ だび (2017年8月21日). “3DS/Wii U用ソフトのセールが8月23日から開催。New3DSのバーチャルコンソールには「FFIV」「V」「VI」などSFCの12タイトルが登場” (日本語). 4Gamer.net. Aetas. 2020年8月30日閲覧。
  4. ^ すしし (2017年8月23日). “New3DS向けVCで一挙12タイトルが配信開始!『FF 4・5・6』『ロマサガ2』『ゴエモン2・3』『ブレスオブファイア1・2』など” (日本語). iNSIDE. イード. 2020年8月30日閲覧。
  5. ^ 『キャッスルヴァニア アドバンス コレクション』がマルチプラットフォームで発表&本日より配信開始。GBA3作品+悪魔城ドラキュラXXの計4作品を収録” (日本語). ファミ通.com. KADOKAWA (2021年9月24日). 2021年9月24日閲覧。
  6. ^ “Review Crew: Dracula X”. Electronic Gaming Monthly (Ziff Davis) (75): 32. (October 1995). 
  7. ^ a b c Castlevania: Dracula X for SNES (1995)” (英語). MobyGames. Blue Flame Labs. 2020年8月30日閲覧。
  8. ^ a b 悪魔城ドラキュラXX まとめ [スーパーファミコン]” (日本語). ファミ通.com. KADOKAWA CORPORATION. 2020年8月30日閲覧。
  9. ^ “Castlevania: Dracula X”. Next Generation (Imagine Media) (10): 126. (October 1995). 
  10. ^ a b 「超絶 大技林 '98年春版」『Play Station Magazine』増刊4月15日号、徳間書店/インターメディア・カンパニー、1998年4月15日、158頁、ASIN B00J16900U 

外部リンク

[編集]