忿
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仏教用語 忿 | |
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サンスクリット語 | krodha |
チベット語 |
ཁྲོ་བ་ (Wylie: khro ba; THL: khroba) |
日本語 |
忿 (ローマ字: fun) |
英語 |
fury rage indigation |
忿(ふん)(梵: krodha、クローダ)は、仏教が教える煩悩のひとつ。 瞋に付随して起こる。
怒り[1]。いきどおり[2]。自分の気に入らぬことに激怒して、杖で人を打とうとするぐらい激しい感情になる心をさす。 この心は粗暴な言動を生み出す。
説一切有部の五位七十五法のうち、小煩悩地法の一つ[2]。唯識派の『大乗百法明門論』によれば、随煩悩位に分類され、そのうち小随煩悩である。
脚注
[編集]出典
[編集]- ^ 櫻部・上山 2006, p. 115.
- ^ a b 中村 2002, p. 96.
参考文献
[編集]- 櫻部建、上山春平『存在の分析<アビダルマ>―仏教の思想〈2〉』角川書店〈角川ソフィア文庫〉、2006年。ISBN 4-04-198502-1。(初出:『仏教の思想』第2巻 角川書店、1969年)
- 中村元『龍樹』講談社学術文庫、2002年。ISBN 4-06-159548-2。