彩画
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彩画(さいが、繁体字中国語: 彩畫、ピンイン: cǎihuà)とは、中国に起源を持ち、漢字圏の仏教建築・宮殿・霊廟などの格式ある木造建築に施された、豪華絢爛な装飾画のことを指す[1][2]。
中国では彩絵(さいえ)、日本では彩色(さいしき)[3][4]とも称される。
概要
[編集]色鮮やかな彩画は、中国建築体系における重要な特徴の1つである。柱や梁、斗拱、桁、窓、懸魚、壁、天井、隅木、欄干などに施され、特に梁と桁に多く見られる。
起源は春秋時代に遡り、六朝から隋唐時代にかけて(222年~907年)、約700年間にわたり最盛期を迎えていた。
彩画は一般的に「漆の層」「下地の層」「顔料の層」という三層構造で作られている。また、単なる飾りではなく、木材の傷を隠す役割や、木材を湿気から守り、長期間保存する実用的な機能も持っている。使用される色は地域ごとの気候や風習、文化、伝統、四季折々に応じて、赤・黄・白・緑・黒といった色が「五行思想」に基づいて選ばれ、施されてきた。
中国の各時代の彩画
[編集]- 唐王朝の彩画:
- 宋王朝の彩画:
- 明王朝の彩画:
出典
[編集]- ^ 孫大章 (2006). 中国古代建築建筑彩画. 建築工業出版社
- ^ 趙双成 (2006). 中国建築建筑彩画図案. 天津大学出版社
- ^ “【東建コーポレーション】彩色|建築用語辞書”. www.token.co.jp. 2025年2月12日閲覧。
- ^ “彩色|一般社団法人 社寺建造物美術保存技術協会”. shabikyo.com. 2025年2月12日閲覧。