弦楽五重奏曲第2番 (ドヴォルザーク)
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弦楽五重奏曲第2番 ト長調 作品77 (B. 49) は、アントニーン・ドヴォルジャークが1875年5月初旬に完成させた室内楽曲。「わが国に」献呈されている。
2つのヴァイオリンと、ヴィオラ、チェロ、コントラバスのために作曲され、1876年3月18日にプラハにおいて初演された。当初は作品18番であったが、1888年に心持ち改訂され、同年フリッツ・ジムロック社より出版された際に現在の作品番号に変えられた。ある作曲コンクールに入賞して賞金5ドゥカートを獲得している。
楽曲構成
[編集]当初は5楽章から成る作品であったが、緩徐楽章が2つあると作品が冗長になりかねないとの見方から、「間奏曲」と題された第2楽章を後で除外した。これはその後に改作され、《弦楽合奏のためのノットゥルノ ロ長調》作品40(B. 47)として再出版された。現在では、当初の5楽章に復元し、「間奏曲」込みで《弦楽五重奏曲 第2番》を演奏する場合がある。
現行版は次の4楽章から成る。
- アレグロ・コン・フォーコ
- 「スケルツォ」。アレグロ・ヴィヴァーチェ
- ポコ・アンダンテ
- 「終楽章」。アレグロ・アッサイ
参考文献
[編集]- Dvořák Quintet in G Major, Opus 77. New York: International Music Company
- Eshima, Shinji; David Kadarauch (1989). Dvořák Intermezzo. San Francisco, California: Agogic>Systems Music Publishers
- The Chamber Music Society of Lincoln Center: Dvorak Serenade. Perf. Joseph Silverstein, Ani Kavafian, Paul Neubauer, Gary Hoffman, Edgar Meyer. CD. Delos, 1995.