コンテンツにスキップ

引き潮 (曲)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

引き潮」(Ebb Tide)は、ポピュラー音楽スタンダード・ナンバー

1953年にアメリカ合衆国ハープ奏者のロバート・マックスウェル英語版が作曲。作詞家カール・シグマン英語版が歌詞を後からつけた。歌曲としてもスタンダード化しているが、インストゥルメンタルでのムード音楽定番曲として広く知られる。

オルガン奏者ケネス・W・グリフィンは英語版、テレビドラマ「マッドメン」の5thシーズンのプレミアで演奏した[1]

録音

[編集]

最もよく知られているバージョンはフランク・チャックスフィールド・オーケストラ(1953)、ヴィック・ダモーン(1953)、ロイ・ハミルトン(1954年)、フランク・シナトラ(1958)、プラターズ(1960)、レニー・ウェルチ(1964)とライチャス・ブラザーズ(1965)。

インスト版

[編集]
  • 1953年に、フランク・チャックスフィールド・オーケストラ盤が、全米の週間ヒットチャートに於いて、最高位2位[2]、年間のそれに於いては、第12位[3]という大ヒットを記録した。
  • 作曲者であるロバート・マックスウェル自身も、米MGMや米デッカに、録音を残している。[4]

ボーカル版

[編集]
  • 最も成功したのがライチャス・ブラザーズで、全米ヒットチャート最高位5位を記録している。メンバーのボビー・ハットフィールドはこの曲のリードを歌った。それは、フィル・スペクターがライチャス・ブラザーズのために制作した最終曲だった。この曲はまた、ロイ・ハミルトンが録音したヒット曲「アンチェインド・メロディ」の次の曲だった。
  • セルジオ・フランキは、彼の1964年のRCAビクターのアルバム「ウェブスター・ホール」でこの曲を録音した。セルジオ・フランキのエキサイティングな声が特徴。
  • 1966年にイタリアのポップスター「ミナ」は彼女のバージョンをアルバム『Studio Uno 66』に収録。
  • ジェリー・コロンナ、アール・グラント、マット・モンロー、サント&ジョニーとデル・サテン、ジョニー・マエストロも録音。
  • 1968年にエラ・フィッツジェラルドは、彼女のコロンビアでのアルバム『30 by Ella』で歌った。
  • 「引き潮」は、デビッド・ローズ&ヒズ・オーケストラがA面シングルとして発表したが、裏面の『ストリッパー』がナンバー1ヒットとなったため、B面あつかいとなった。
  • Erasureは2003年作「Other People's Songs」でカバー。
  • Bonnie 'Prince' Billyの2006年作「The Letting Go」では隠しトラックだった。
  • トランペットのバージョンが、フェデリコ・フェリーニの映画『道化師』のラストシーンで2人の道化により演奏される。

参照

[編集]

外部リンク

[編集]