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庭鳥塚古墳

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
庭鳥塚古墳
所在地 大阪府羽曳野市東阪田
位置 北緯34度31分59.6秒 東経135度36分35.5秒 / 北緯34.533222度 東経135.609861度 / 34.533222; 135.609861
形状 前方後方墳
規模 墳丘長60m(復原長) 
埋葬施設 粘土槨 木棺
出土品 銅鏡 筒形銅器 鉄製武器
築造時期 4世紀後半頃
史跡 大阪府指定史跡「庭鳥塚古墳」
地図
庭鳥塚古墳の位置(大阪府内)
庭鳥塚古墳
庭鳥塚古墳
大阪府内の位置
地図
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庭鳥塚古墳(にわとりづかこふん)は、大阪府羽曳野市東阪田にある古墳。形状は前方後方墳。大阪府指定史跡に指定されている。

2005年(平成17年)に工事により存在が確認され、緊急調査により三角縁神獣鏡など様々な遺物が出土している。

概要

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2005年(平成17年)6月、羽曳野市東阪田遺跡の一画で整地工事によって削られた高さ3メートルの法面に粘土槨の断面を同市教育委員会の職員が確認した。当該地は「庭鳥塚」という小字が残る場所であった。直ちに緊急の調査が羽曳野市教育委員会によって実施され、墳丘規模を確認するための測量調査と発掘調査が行なわれた。また、2006年(平成18年)からは、3年計画で墳丘確認を目的とする調査が実施されている。それにより、墳形は前方後方墳であること、墳丘長は残存部で50メートル、復原長で60メートル以上であることが判明した。断面部だけが確認されていた粘土槨は東西6メートル、南北の残存部で6.5メートルの墓壙の中に設けられたもので、木棺を包み覆う構造で、深さは最大80センチを測った。木棺は木片が僅かに残るだけであったが、その痕跡から長さ2.7メートル以上、幅0.7メートル、高さ0.4メートル以上の規模に復原できるものであった。棺内の副葬品としては直径21.5センチの三角縁神獣鏡1面、 勾玉1、鉄刀1、鉄剣1が出土し、棺外からは筒型銅器2、鉄刀3、鉄剣2、鉄ヤリ3、鉄鏃135、銅族58の他、篭手2、鉄製工具類、漆塗弓1、漆塗靫1が出土している。

文化財

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大阪府指定文化財

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  • 有形文化財
    • 庭鳥塚古墳出土遺物 一括(考古資料) - 2017年(平成28年)4月5日指定[1]
  • 史跡
    • 庭鳥塚古墳 - 2017年(平成28年)4月5日指定[1]

脚注

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  1. ^ a b 大阪府内指定文化財一覧表(大阪府ホームページ)の大阪市ファイルより。

参考文献

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  • 『河内の前期古墳庭鳥塚古墳』 羽曳野市教育委員会編 株式会社学生社  2010年

関連項目

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真名井古墳

外部リンク

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