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府中市

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

府中市(ふちゅうし)は、日本にあるの名称。「府中」という名称は「国府の中」に由来しており、国府所在地を意味する。

自治体

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令制国の国府所在地である事を表しており、東京都広島県に同名の市がある[1]。東京都府中市は武蔵国府が置かれていた地で1954年4月1日に市制施行、広島県府中市は備後国府が置かれていたとされる地で前日の同年3月31日に市制施行した[1]

広島県府中市に国府があったと推定されているが、2024年現在「備後国府」が具体的にどこにあったのかわかっていない。 東京都府中市においては国衙跡が発見保存されており、国庁も発掘されて国史跡として保護されている。鎌倉街道や甲州街道などの交通の要所であり、徳川将軍家二代将軍秀忠との対面が行われたり、鷹狩などで利用されて府中御殿跡全体が保存されている。

昭和30年ごろの当時、同名の市は避ける行政指導が行われていたが、今尾恵介は「年度を跨いだためスキをつかれた形なのだろうか。」と分析している[1]。なお広島県には府中を名乗る自治体として府中市のほかに安芸郡府中町(旧安芸国)があるが、こちらは安芸国府が置かれていた地に由来している[1]

脚注

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  1. ^ a b c d 今尾恵介. “地名散歩 第54回 明治に入って改称した都市名”. 土地家屋調査士 2016年9月号(日本土地家屋調査士会連合会). 2023年7月24日閲覧。

関連項目

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