広島電鉄800形電車 (初代)
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広島電鉄800形電車(初代) | |
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荒手車庫 2002年10月撮影 | |
基本情報 | |
製造所 | ナニワ工機 |
主要諸元 | |
軌間 | 1435 mm |
車両定員 |
80(着席34)人(ワンマン改造車) 80(着席38)人(ワンマン未改造車) |
車両重量 |
15.60t(ワンマン改造車) 15.30t(ワンマン未改造車) |
全長 | 11,950 mm |
全幅 | 2,430 mm |
全高 | 3,465 mm |
台車 | ブリル77E形 |
主電動機 | MB-245-L |
主電動機出力 | 38kW×2 |
駆動方式 | 吊り掛け式 |
制御装置 | KR-8 直接式 |
制動装置 | SM-3 直通制動 |
備考 |
半鋼製 スペックデータ、各車状況は『ローカル私鉄車両20年 路面電車・中私鉄編』P.157及び『私鉄の車両3 広島電鉄』、『いこま 16 広島電鉄』P.31に基づく |
広島電鉄800形電車(ひろしまでんてつ800かたでんしゃ)は、1951年に広島電鉄で登場、以前在籍していた路面電車車両である。現在活躍中の800形については広島電鉄800形電車 (2代)を参照のこと。
概要
[編集]1951年にナニワ工機で10両製造された。
京都市電800形の基本設計をベースとしており、同じ形式となった。外観的には前後扉で、前面の中央上部には小型の行先表示器が、それを挟み込む様に両側に通風機が設けられた。
機構的にも全車共通で、直接制御・吊り掛け式が採用され、電動機はMB-245-L形(38kW×2)が、台車はブリル77E形が採用された。
前後扉でワンマン対応することが困難で、ほとんどの車両はワンマン化改造は行われずに、1972年3月には805-810号の5両が、1976年1月には801・802・804・805号の4両が廃車になった。
しかし、1975年の千田車庫の火災で車両不足になったため、その不足を補うために803号のみは前中扉、以前の後扉部は締切窓になり、ワンマンカーに改造され801に改番された。
正面には黄色菱形の警戒塗装がされ、また塗り分け色のテストにも使われたが、不具合が多く長期休車になり、1983年9月に廃車された。
廃車後も、長い間荒手車庫で倉庫代わりに使われていたが、2003年10月に解体された。
各車状況
[編集]車番 | 竣工 | ワンマン改造 | 廃車 | 備考 |
801 | 1951年3月 | 未実施 | 1976年1月31日 | 初代 |
802 | ||||
803 | 1976年7月26日 | 1983年9月15日 | ワンマン改造後 801(2代)に改番 | |
804 | 未実施 | 1976年1月31日 | ||
805 | ||||
806 | 1972年3月31日 | |||
807 | ||||
808 | ||||
809 | ||||
810 |
参考文献
[編集]- 寺田裕一『ローカル私鉄車両20年 路面電車・中私鉄編』、JTBパブリッシング〈JTBキャンブックス〉ISBN 4-533-04718-1
- 長船友則『広電が走る街今昔』、JTBパブリッシング〈JTBキャンブックス〉 ISBN 4-533-05986-4
- 飯島巌『私鉄の車両3 広島電鉄』、保育社 ISBN 4-586-53203-3
- 大阪産業大学鉄道研究部『いこま 16 広島電鉄』非売品
- 『広島の路面電車65年』(毎日新聞ニュースサービス社・広島電鉄)
etc