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平澤智之

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ひらさわ ともゆき
平澤 智之
別名義 平澤トモユキ
生年月日 (1977-09-19) 1977年9月19日(47歳)
出身地 埼玉県
国籍 日本
民族 日本人
職業 俳優
ジャンル 舞台
活動期間 2001年~現在
活動内容 シェイクスピア劇
配偶者

甲斐田裕子( 2006年- 2010年) 一般女性( 2017年- 2020年)

現在は独身
所属劇団

シェイクスピア・シアター( 2001年- 2011年)

演劇ユニットキングスメン(2023年 - 現在)
公式サイト https://kingsmen2023.amebaownd.com/pages/7417998/menu
主な作品
『ロミオとジュリエット』『マクベス』『ハムレット』『リア王』『夏の夜の夢』『から騒ぎ』『じゃじゃ馬ならし』『十二夜』『ヴェローナの二紳士』『ヴェニスの商人』など
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平澤 智之(ひらさわ ともゆき、1977年9月19日 - )は、日本の舞台俳優、演出家。埼玉県出身。演劇ユニット キングスメン代表。

来歴・人物

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城北埼玉高等学校卒業。早稲田大学人間科学部卒業。大学卒業後、一般企業に勤めるが退社し、演出家の出口典雄が主宰する劇団シェイクスピア・シアターに2002年に入団し、その後長く同劇団の主演俳優として活動した。2011年に劇団を退団し、一般向けの演劇カルチャースクール 平澤シェイクスピアアカデミーを主宰した。退団後は俳優活動を休止していたが、2023年9月に観客として訪れた公演[1]で、当日に急病人が出たことから急遽代役を頼まれ、14年ぶりに舞台に出演した。同年にシェイクスピア作品を上演する劇団 演劇ユニットキングスメンを俳優の絵里と共に立ち上げ、俳優業に復帰した。現在は同劇団の演出と主演俳優を務める。

エピソード

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• 学生時代から演劇や音楽を鑑賞することが好きだったが、自分が俳優になることは考えておらず、大学生の時は小学校教員になりたいと思っていた。就職先は一般の企業だったが、その時に劇団シェイクスピアシアターの芝居を観て、「ただ淡々と台詞を言っているだけという感覚がかえって新鮮」と感銘を受けて、入団を決めた。

• 好きな芸術家はシェイクスピアモーツァルトラファエロ。「俳優をやりたいのではなく、シェイクスピアをやりたい」という動機で演劇を始めたので、自分を役者であるとは認識していない。劇団員時代から「誰よりも多く長く稽古をしなければ間に合わない」という危機感を覚え、台詞を一日中唱え続けていた。

• 最初の結婚相手は、当時劇団シェイクスピア・シアターの研究生だった声優の甲斐田裕子。2006年に結婚、2010年に離婚。2017年に一般女性と再婚するが2020年に離婚。

• 2011年の劇団退団から2023年まで、自ら舞台に立つことは全く考えていなかった。2023年5月に劇団シェイクスピアシアターの稽古場を見学に訪れ、後に共同で演劇ユニットキングスメンを立ち上げることになる俳優・絵里の演技を見て、初めて「自分と感性が同じ役者と芝居ができる」と感じて、俳優を再開することを決める。同年9月には観客として観に行った劇団シェイクスピア・シアター公演『夏の夜の夢[2]で、当日体調不良となった俳優の代役で急遽ボトム役を演じ、この公演が俳優復帰の第一作となった。奇しくもこの公演に客演としてタイテーニア役で出演していた絵里とは初共演となる。同劇団の現代表の高山健太は、劇団員時代の後輩である。

出演

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舞台

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2024年12月~2025年1月 演劇ユニットキングスメン『ロミオとジュリエット[3]@彩の国さいたま芸術劇場/座・高円寺2/せんがわ劇場 ロミオ役/乳母役/大公役/サムソン役

2024年9月 演劇ユニットキングスメン『るつぼ』[4]@座・高円寺2/せんがわ劇場 ジョン・プロクター役

2024年8月 演劇ユニットキングスメン『マリアの首』@旧国立駅舎 第四の男役/医者役

2024年8月 演劇ユニットキングスメン『父と暮せば』@旧国立駅舎 竹造役

2024年5月 演劇ユニットキングスメン『マクベス[5]@座・高円寺2 マクベス役

2023年9月 劇団シェイクスピア・シアター『夏の夜の夢』@早稲田大学演劇博物館野外劇場 ボトム役

2010年10月 劇団シェイクスピア・シアター『王子と乞食』@紀伊國屋ホール ヘイトン役

2010年10月 劇団シェイクスピア・シアター『お気に召すまま』@紀伊國屋ホール オーランドー役

2009年10月 劇団シェイクスピア・シアター『ハムレット』@紀伊國屋ホール ハムレット役

2009年5月 劇団シェイクスピア・シアター『じゃじゃ馬ならし』@あうるすぽっと ベネディック役

2009年5月 劇団シェイクスピア・シアター『じゃじゃ馬ならし』@あうるすぽっと ペトルーチオ役

2009年5月 劇団シェイクスピア・シアター『夏の夜の夢』@あうるすぽっと オーベロン/シーシュース役

2009年5月 劇団シェイクスピア・シアター『間違いの喜劇』@俳優座劇場 アンティフォラス役

2008年11月 劇団シェイクスピア・シアター『マクベス』@俳優座劇場 マクベス役

2008年5月 劇団シェイクスピア・シアター『ヴェニスの商人』@俳優座劇場 バッサーニオ役

2007年11月 劇団シェイクスピア・シアター『ペリクリーズ』@俳優座劇場 ペリクリーズ役

2007年11月 劇団シェイクスピア・シアター『冬物語』@俳優座劇場 リオンティーズ役

2007年6月 劇団シェイクスピア・シアター『ヴェローナの二紳士』@俳優座劇場 ヴァレンタイン役

2007年6月 劇団シェイクスピア・シアター 夏目漱石『こころ』@俳優座劇場 「私」役

2006年9月 劇団シェイクスピア・シアター『十二夜』@俳優座劇場 マルヴォーリオ役

2006年9月 劇団シェイクスピア・シアター『ハムレット』@俳優座劇場 ハムレット役

2006年6月 劇団シェイクスピア・シアター『から騒ぎ』@俳優座劇場 ベネディック役

2006年6月 劇団シェイクスピア・シアター『マクベス』@俳優座劇場 マクベス役

2005年9月 劇団シェイクスピア・シアター『シェイクスピア・リハーサル』@俳優座劇場 劇団員役

2005年9月 劇団シェイクスピア・シアター『十二夜』@俳優座劇場 マルヴォーリオ役

2005年5月 劇団シェイクスピア・シアター『間違いの喜劇』@俳優座劇場 アンティフォラス役

2005年5月 劇団シェイクスピア・シアター『冬物語』@俳優座劇場 リオンティーズ役

2004年9月 劇団シェイクスピア・シアター『恋の骨折り損』@俳優座劇場 ビローン役

2004年9月 劇団シェイクスピア・シアター『から騒ぎ』@俳優座劇場 ペトルーチオ役

2004年6月 劇団シェイクスピア・シアター『ヴェローナの二紳士』@俳優座劇場 バレンタイン役

2004年6月 劇団シェイクスピア・シアター『エビスくん』@俳優座劇場 級長役

2003年11月 劇団シェイクスピア・シアター『マクベス』@俳優座劇場 バンクォー役

2002年2月 劇団シェイクスピア・シアター『ハムレット』@東京グローブ座 レアティーズ役

外部リンク

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脚注

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  1. ^ 劇団シェイクスピアシアター公演『夏の夜の夢』於・早稲田大学演劇博物館野外ステージ (2023年9月30日 国際シンポジウム「文化交流としてのシェイクスピアの翻訳」提携公演)”. 2023年9月30日閲覧。
  2. ^ 国際シンポジウム「文化交流としてのシェイクスピアの翻訳」特別公演『夏の夜の夢』”. 2023年9月30日閲覧。
  3. ^ 「情報解禁!演劇ユニット Kingʼs Men『ロミオとジュリエット』上演決定 シェイクスピアシアター出身俳優が複数のキャラクターを華麗に演じ分ける」”. 2024年11月18日閲覧。
  4. ^ “「多様性のある役者の共演をめざす新生演劇ユニット King’s Men アーサー・ミラーの名作『るつぼ』を上演」”. エキサイトニュー. (2024年8月2日) 
  5. ^ “「演劇ユニットキングスメンが新たな世界観で描き出す傑作古典 『マクベス』ビジュアル解禁」”. エキサイトニュース. (2024年3月15日)