巴慰祖
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巴 慰祖(は いそ、1743年 - 1793年)は、中国清朝中期の篆刻家・書画家である。新安印派の程邃・汪肇龍・胡唐らと「歙四家」と称揚される。
略伝
[編集]程邃の印法を継承しながら、朱簡の刀法に強く影響され、「渋刀」を多用した。門弟に外甥の胡唐や子の巴樹穀や巴樹烜がいる。書籍や器物の収蔵家としても知られる。
『董巴胡王会刻印譜』は当初、巴慰祖の他に董洵・王振声・胡唐の印譜と思われたが、実際にはすべて巴慰祖の作品であることが濃厚である。
著書
[編集]- 『四香堂摹印』(『集古印譜』の模刻)
- 『董巴胡王会刻印譜』
出典
[編集]- 沙孟海 『篆刻の歴史と発展』中野遵・北川博邦共訳 東京堂出版、昭和63年、ISBN 4490201443。
- 銭君匋・葉潞淵『篆刻の歴史と鑑賞』高畑常信訳 秋山書店<秋山叢書>、昭和57年。
- 銭君匋共著『印と印人』北川博邦・蓑毛政雄・佐野栄輝共訳 二玄社<藝林叢書>選訳I、1982年。