コンテンツにスキップ

川原秀城

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
川原 秀城
人物情報
生誕 (1950-03-15) 1950年3月15日
日本の旗 日本福岡県
出身校 京都大学理学部文学部、文学研究科
学問
研究分野 中国思想儒学朝鮮儒学中国科学中国数学、朝鮮数学、和算術数学西学東漸
研究機関 岐阜大学東京大学ほか
称号 東京大学名誉教授
テンプレートを表示

川原 秀城(かわはら ひでき、1950年3月15日 - )は、日本の東洋学者東京大学名誉教授[1]。専門は中国朝鮮思想史・東アジア科学史[1]

経歴

[編集]

福岡県生まれ[2]京都大学理学部数学科に入学し、1972年卒業[3]。同年、京都大学文学部哲学科(中国哲学史専攻)に編入学、1974年卒業[3]。1980年同大学院文学研究科博士課程単位取得退学[3]。京大では湯浅幸孫薮内清らに学ぶ[4]

1980年より岐阜大学教育学部(社会科・哲学研究室)助教授[3]。1984年から翌年まで中国科学院自然科学史研究所中国語版に勤務、杜石然らに学ぶ[5]

1992年より東京大学文学部助教授、1995年より教授[6]山口大学立正大学中央大学講師等を兼任[3][7]。2015年に東京大学を定年退職[3]

著訳書

[編集]

単著

[編集]
  • 『中国の科学思想 両漢天学考』創文社、1996年
  • 『毒薬は口に苦し 中国の文人と不老不死』大修館書店、2001年
  • 『朝鮮数学史 朱子学的な展開とその終焉』東京大学出版会、2010年
  • 『数と易の中国思想史 術数学とは何か』勉誠出版、2018年
  • 『朝鮮朱子学 退渓心学と栗谷道学』東京大学出版会、2024年8月

編著

[編集]
  • 『朝鮮朝後期の社会と思想』勉誠出版、2015年
  • 『西学東漸と東アジア』岩波書店、2015年
  • 『中国の音楽文化 三千年の歴史と理論』勉誠出版、2016年
  • 『漢学とは何か 漢唐および清中後期の学術世界』勉誠出版、2020年

訳書

[編集]

[編集]
  • 『荻生徂徠全集』第13巻、池田末利 共編、みすず書房、1987年 NDLJP:12223768
  • 『関流和算書大成 関算四伝書』一~三期、東アジア数学史研究会 編、勉誠出版、2008~2011年

関連文献

[編集]
  • 「川原秀城教授の略歴と研究業績目録」『中国哲学研究』第28号、東京大学中国思想文化学研究室、2015年。
  • 王雯璐「理文兼修的东亚学——日本学者川原秀城访谈录」『国际汉学』2017(4)、2017年。doi:10.19326/j.cnki.2095-9257.2017.04.003 (インタビュー)

脚注

[編集]
  1. ^ a b 漢学とは何か”. bensei.jp. 勉誠出版. 2023年3月4日閲覧。
  2. ^ 川原秀城”. みすず書房. 2023年3月4日閲覧。
  3. ^ a b c d e f 2014-2015年度における各教員の活動”. 東京大学文学部・大学院人文社会系研究科. 2023年3月4日閲覧。
  4. ^ 王 2017.
  5. ^ 川原秀城「現代中国における中国数学史研究」『数学史研究』第110号、日本数学史学会、1986年。48頁。
  6. ^ 『現代日本人名録』2002年
  7. ^ “2010-2011年度における各教員の活動””. 東京大学文学部・大学院人文社会系研究科. 2024年7月20日閲覧。