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嶺貞子

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』
嶺 貞子
生誕 (1936-05-04) 1936年5月4日
出身地 日本の旗 日本 長野県 下水内郡 飯山町（現: 飯山市）
死没 (2018-10-13) 2018年10月13日（82歳没）
日本の旗 日本
学歴 東京藝術大学
キジアーナ音楽院
ジャンル クラシック音楽
職業 声楽家（ソプラノ）
オペラ歌手
音楽教育者
著名使用楽器
声楽
ウィキポータル クラシック音楽
ポータル クラシック音楽

嶺 貞子（みね さだこ、1936年（昭和11年）5月4日[1] - 2018年（平成30年）10月13日）は、日本の音楽家。声楽家（ソプラノ）、オペラ歌手、音楽教育者。イタリア古典歌曲の権威。イタリア歌曲の第一人者であった。本名は峰村貞子[2][3]。

略歴

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長野県下水内郡飯山町（現: 飯山市）出身。長野県飯山北高等学校を経て、東京藝術大学声楽科卒業。同学大学院独唱科修了。在学中に安宅賞、野村学芸財団あらえびす賞受賞[2]。長坂好子に師事。1970年（昭和45年）よりイタリア、スペイン、西ドイツ、イギリスなどに留学し、キジアーナ音楽院（イタリア、シエーナ）歌曲コースディプロマ取得。ハイドンのオラトリオ『天地創造』の独唱者としてデビュー[2]。以来、宗教曲を主要オーケストラと共演し、室内合奏団とのバロックや古典派声楽曲の公演を多く務めた。リサイタルでは本邦初演を含む古典から現代までのイタリア歌曲を中心に、イタリア歌曲の第一人者として活動した。

オペラにおいてもイタリア語の古典歌劇を中心に73歳までステージに立っている[4]。

教育活動においては、1973年（昭和48年）愛知県立芸術大学、お茶の水女子大学などの講師を経て、1974年（昭和49年）東京藝術大学講師、のち教授。2004年（平成16年）から名誉教授[5]。聖徳大学音楽学部では客員教授として活動をしていた。

元二期会幹事、二期会ではイタリア歌曲研究会代表を務めていた[6]。日本声楽アカデミー会員、日本音楽コンクール等の審査員。日本ロッシーニ協会会員。日伊の文化交流にも貢献した。日伊声楽コンコルソの特別賞として「歌曲賞（岡部多喜子・嶺貞子賞）」が設けられている[7]。

2018年（平成30年）10月13日に慢性腎不全のため死去。82歳没[3]。死去時、飯山市名誉市民[8]。

2019年（令和元年）9月8日には故郷の飯山市で「嶺貞子さんを偲ぶ音楽会&チャペルコンサート」開催。門下生が出演した。出演者は行天祥晃、佐竹由美、原田泉、山﨑岩男。ピアノは三ツ石潤司[8]。

2020年（令和2年）1月23日に東京文化会館小ホールにおいて、門下生による「嶺貞子先生 追悼コンサート」が開催された。出演者は以下の通り。飯島香織、井上充代、岩見真佐子[9]、王真紀、大屋省子、岡里美幸、黒木真弓、作山玲子、佐竹由美、清水順子、鈴木江美、五月女智恵、武井愛、竹之内淳子、中山眞理子、間瀬田紗代、松永知子、牟田紀子、本岩潤子、柳沢亜紀、辻裕久[10]、本岩孝之、薮内俊弥。ピアノは多田聡子、山岸茂人[11][12]。

他の門下生も数多く、西村文乃[13]、越後桂[14]、背戸裕子[15]、高島敦子[16]、川村純子[17]、西松亜紀子[18]、藤田理恵[19]、小野壽子[20]、大井手浩子[21]、山田広美[22]、秋永佳世[23]、栗原未和[24]、淡野桃子[25]、小坂井直美[26]、吉川みちる[27]、林望[28]、土屋広次郎[29]、及川響子[30]、宮本まゆみ[31]、川上明里子[32]、味蓼志穂里[33]、髙橋喜久子[34]、早坂知子[35]、横内桂子[36]、蓼原道子[37]、阿部ゆう子[38]、鳥井俊之[39]、成田淳子[40]、篠原里佳[41]、奧田昌世[42]、藤田理恵[43]、角南有紀[44]、吉田由衣[45]、丹羽理英子[46]、原雅巳[47]、井上素子[48]、濱野織[49]、水ノ江友吏子[50]、柚木たまみ[51]、酒井あゆみ[52]、大隅智佳子[53]、背戸裕子[53]、林満理子[54]、小針絢子[55]、大澤希佳[56]、川村純子[57]、戸邉祐子[58]、東由子[59]、花嶋千香代[60]、兎束康雄[61]、淡野太郎[62]、SONOCO[63]、渡辺愛[64]、納谷知佐[65]、五月女智恵[66]、金沢貴恵[67]、中巻寛子[68]、原田和代[69]、間瀬田紗代[70]などがいる。

主な受賞歴

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著書

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ディスコグラフィー

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  • CD イタリア近代歌曲 1995
  • CD CONCONE 25 LESSONS OP.10 MEDIUM VOICE/コンコーネ25番（中声用） 2002
  • CD イタリア古典歌曲集 1 2006
  • CD イタリア古典歌曲集 2 2006
  • CD イタリア近代歌曲集 1 2006
  • CD イタリア近代歌曲集 2 2006
  • CD スカルラッティ: アリア集 2008
  • CD 舞踏への誘い 2013
  • CD カンポガッリアーニ/幻の城 2013
  • CD ファヴァレット/アリアンナの嘆き 2014
  • CD モーツァルト: アリア集 2015
  • CD 嶺貞子 イタリア・スペインを歌う 2016

脚注

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  1. ^ 『読売年鑑 2016年版』（読売新聞東京本社、2016年）p.524
  2. ^ a b c d e “嶺貞子 - TOWER RECORDS ONLINE”. tower.jp. 2021年6月16日閲覧。
  3. ^ a b “嶺貞子さん死去：朝日新聞デジタル”. 朝日新聞デジタル. 2021年6月16日閲覧。
  4. ^ “検索結果 - 嶺貞子 | 昭和音楽大学オペラ研究所 オペラ情報センター”. opera.tosei-showa-music.ac.jp. 2021年6月16日閲覧。
  5. ^ “嶺 貞子、鈴木寛一、實相寺昭雄東京芸術大学教授退官記念コンサート ～ 春 釭 歌 楽 ～”. archive.geidai.ac.jp. 2021年6月16日閲覧。
  6. ^ “オペラの散歩道（二期会blog） | 嶺貞子”. www.nikikai21.net. 2021年6月16日閲覧。
  7. ^ “応募要項 | 日伊声楽コンコルソ”. www.nichii-concorso.com. 2021年7月10日閲覧。
  8. ^ a b “『嶺貞子さんを偲ぶ音楽会&チャペルコンサート『桐の花のブログ・１０２２』』”. 桐の花のブログ. 2021年6月16日閲覧。
  9. ^ “ミリオンコンサート協会”. www.millionconcert.co.jp. 2021年6月17日閲覧。
  10. ^ “Shin Musica シン・ムジカ”. shinmusica.com. 2021年6月17日閲覧。
  11. ^ “嶺貞子先生 追悼コンサート | 東京文化会館”. www.t-bunka.jp. 2021年6月16日閲覧。
  12. ^ “合唱 - 石川県立金沢辰巳丘高等学校”. cms1.ishikawa-c.ed.jp. 2021年6月17日閲覧。
  13. ^ “西村 文乃”. www.jvf.gr.jp. 2021年6月17日閲覧。
  14. ^ “山形オペラ協会：演奏会員プロフィール”. yamagata-opera.jp. 2021年6月17日閲覧。
  15. ^ “第２期生”. www.nntt.jac.go.jp. 2021年6月17日閲覧。
  16. ^ “高島敦子｜声楽（ソプラノ）｜音楽｜信州新世代のアーティスト支援事業｜next｜”. www.n-bunka.jp. 2021年6月17日閲覧。
  17. ^ “川村 純子（ソプラノ）”. oikawa-classic.com. 2021年6月17日閲覧。
  18. ^ ラミューズ音楽教室. “講師紹介 | 豊洲・月島勝どき・晴海のラミューズ音楽教室”. www.lamuse215.com. 2021年6月17日閲覧。
  19. ^ “所属アーティスト｜オペラサロントナカイ｜オペラとディナーのマリアージュ”. www.opera.co.jp. 2021年6月17日閲覧。
  20. ^ “日本ヘンデル協会”. www.handel-institute-japan.org. 2021年6月17日閲覧。
  21. ^ “大井出浩子”. www.srl.im.dendai.ac.jp. 2021年6月17日閲覧。
  22. ^ “美濃加茂市文化会館 文化会館のまど”. www.forest.minokamo.gifu.jp. 2021年6月17日閲覧。
  23. ^ “子どもの村ミニコンサート”. 黒田映李. 2021年6月18日閲覧。
  24. ^ “栗原未和”. spaceshowermusic. 2021年6月18日閲覧。
  25. ^ “淡野桃子 Momoko Tanno - スタッフプレイヤー - Musica poetica”. www.musicapoetica.jp. 2021年6月17日閲覧。
  26. ^ “一般社団法人 中川法人会”. www.nakagawa-ho.or.jp. 2021年6月17日閲覧。
  27. ^ “講師・アーティスト 出演情報 (ZALA COMPANY ザーラカンパニー 音楽教室(ピアノ,フルート,バイオリン,アルパ,声楽,和楽器)・フラワーアレンジメント・リトミックスクール[溝の口、高津、梶ヶ谷、世田谷)]”. zala.xsrv.jp. 2021年6月17日閲覧。
  28. ^ “せんくら2006 出演者プロフィール”. sencla.com. 2021年6月17日閲覧。
  29. ^ “土屋 広次郎 | 創企画舎” (2020年9月18日). 2021年6月17日閲覧。
  30. ^ seigakuka (2019年9月7日). “9/30 アルテリーベフレッシュコンサート Sante!～秋空に寄せて～”. 日声協 offcial blog. 2021年6月17日閲覧。
  31. ^ “声楽科・ボイストレーニング | 音楽総合クープラン”. couperin.jp. 2021年6月17日閲覧。
  32. ^ “川上明里子”. www.gyokusui.com. 2021年6月17日閲覧。
  33. ^ “Xmasコンサート”. 東京ビッグサイト TFTビル. 2021年6月18日閲覧。
  34. ^ “上田女子短期大学”. Piacere. 2021年6月18日閲覧。
  35. ^ “独唱と朗読による音楽と言葉の幸福な結婚 パート4”. 福井大学. 2021年6月18日閲覧。
  36. ^ “横内 桂子｜富山県音楽協会”. 富山県音楽協会. 2021年6月17日閲覧。
  37. ^ “蓼原道子ソプラノリサイタル”. 2021年6月18日閲覧。
  38. ^ “横浜国立大学混声合唱団 | 先生方紹介”. ynukonsei. 2021年6月17日閲覧。
  39. ^ “新中学校校歌の完成”. 飯山市. 2021年2月18日閲覧。
  40. ^ “成田勝美＆成田淳子 デュオリサイタル”. 東京二期会. 2020年6月18日閲覧。
  41. ^ “活水学院創立130周年記念演奏会”. 2020年6月18日閲覧。
  42. ^ “岡山県演奏家協会＞会員紹介＞声楽”. www.o-ennsouka.jp. 2021年6月17日閲覧。
  43. ^ “ニュース・イベント詳細｜HUB金融戦略・経営財務 [一橋ビジネススクール]”. www.fs.hub.hit-u.ac.jp. 2021年6月17日閲覧。
  44. ^ “音楽の泉コンサート”. アートヴィレッジ大崎. 2021年6月18日閲覧。
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  47. ^ “古楽情報誌「アントレ」”. www.em-entree.jp. 2021年6月17日閲覧。
  48. ^ “「音楽（声楽）」のブログ記事一覧-ソプラノ素子の日記♪”. 「音楽（声楽）」のブログ記事一覧-ソプラノ素子の日記♪. 2021年6月17日閲覧。
  49. ^ “コレクション30のテーマⅠ期 過去のイベント メナード美術館”. メナード美術館公式ホームページ. 2021年6月17日閲覧。
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  51. ^ “柚木たまみ | 京都フランス歌曲協会”. 2021年6月17日閲覧。
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  59. ^ “wp-content Profile”. 東邦音楽大学. 2021年6月18日閲覧。
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  61. ^ “カンタータ・ムジカ・Tokyo”. カンタータ・ムジカ・Tokyo. 2021年6月17日閲覧。
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  63. ^ “about me - ＳＯＮＯＣＯ”. sites.google.com. 2021年6月17日閲覧。
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  66. ^ “発声指導者”. 東京アカデミー合唱団. 2021年6月17日閲覧。
  67. ^ “きえさんのプロフィールページ”. profile.ameba.jp. 2021年6月17日閲覧。
  68. ^ mariko_yamamoto. “パリゾッティ版”. 音楽学 山本まり子のブログへようこそ. 2021年6月17日閲覧。
  69. ^ “原田和代 プロフィール”. tsutikure.web.fc2.com. 2021年6月17日閲覧。
  70. ^ “Pumehana 4th Concert Early Autumn Concert～一足先に芸術の秋はいかが？～”. THEGLEE. 2021年6月17日閲覧。
  71. ^ a b c d 株式会社ローソンエンタテインメント. “嶺貞子｜プロフィール｜HMV&BOOKS online”. HMV&BOOKS online. 2021年6月16日閲覧。
  72. ^ “信毎文化事業財団”. www.shinmai.co.jp. 2021年6月16日閲覧。

外部リンク

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