コンテンツにスキップ

嶮暮帰島

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
嶮暮帰島
嶮暮帰島
嶮暮帰島の空中写真。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成(1978年)
所在地 日本の旗 日本
所在海域 太平洋
座標 北緯43度3分0秒 東経145度6分23秒 / 北緯43.05000度 東経145.10639度 / 43.05000; 145.10639 (嶮暮帰島)座標: 北緯43度3分0秒 東経145度6分23秒 / 北緯43.05000度 東経145.10639度 / 43.05000; 145.10639 (嶮暮帰島)
面積 0.71 km²
海岸線長 4.5 km
最高標高 59 m
嶮暮帰島の位置(北海道内)
嶮暮帰島
嶮暮帰島の位置(日本内)
嶮暮帰島
     
プロジェクト 地形
テンプレートを表示
アゼチの岬より見る嶮暮帰島(後方の島。手前の島は、小島)
嶮暮帰島(後方のテーブル状の島)

嶮暮帰島(けんぼっきとう)は、北海道厚岸郡浜中町字嶮暮帰にある隆起海食性台地の厚岸道立自然公園に含まれる。

概要

[編集]

東西2km、南北0.7km、周囲4.5km、面積71ha、最高地点標高59m。琵琶瀬漁港の沖合約600m(琵琶瀬湾)にあり、かつては干潮時には本土との間が陸繋砂州となって徒歩で渡ることができた[1]。現在は島全域が町有地で、定住者がいない無人島である。

島名

[編集]

「けんぼつけ」「けんぼっけ」「けねほく」ともいう。島名の由来は、アイヌ語で「ハンノキあるいはアカダモ(ハルニレ)-の下」を意味するケネ-ポク(kene-pok)から[2]

歴史

[編集]

1876年岩手県出身者が移住し、コンブ漁を営んだという記録がある。その後長らく定住者はなく、コンブ漁期に漁師が来島する程度だが、動物作家のムツゴロウこと畑正憲1971年から約1年間定住した。

  • 1889年(明治22年)5月7日 - それまで浜中村の飛び地であった字嶮暮帰が琵琶瀬村に編入される[3]

自然

[編集]

海鳥繁殖地として知られ、大黒島 (厚岸町)に次ぐ国内2位のコシジロウミツバメ生息地とされる。ウミウオオセグロカモメなどが多いほか、絶滅危惧種で日本では特に稀少となっているエトピリカの姿も確認されることがある。

観光

[編集]

入島には指定されたガイドの同行が必要となっている[4]

脚注

[編集]
  1. ^ 『北海全道水産要覧』北海全道水産要覧発行所、1923年、748頁。doi:10.11501/930834 
  2. ^ 『アイヌ語地名解 : 北海道地名の起源』北書房、1966年、293頁。doi:10.11501/2985550 
  3. ^ 『北海道庁布令全書 明治二十二年児一月至十二月』北海道庁、1890年。doi:10.11501/2938468 
  4. ^ 嶮暮帰島|観光情報|浜中町ホームページ”. www.townhamanaka.jp. 2025年2月18日閲覧。

関連項目

[編集]