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岩撫安彦

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

岩撫 安彦 (いわなで やすひこ、1953年-) は日本楽器製作者、著述家企業経営者

略歴

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1953年東京生まれ。1973年青山学院大学在学中に「ブーメラン」のギタリストとして黒住憲五丹波博幸らと共にデビュー、シングルを2枚発表するが翌年グループは解散。その後楽器店勤務を経た後、1979年に自身のギター・ブランド「Guitarix (ギタリックス)」を興す[1]ヴィンテージ期のフェンダー社製ギターを強く意識した製品が主であった。同時にヴィンテージ・ギターおよびアンプの輸入販売・修理にも携わり、それらについての記事をギター雑誌等に執筆。

Guitarix製ギターを楽器ショウへ出展する為の渡米中にヘッドハントされ、1980年代後半にフェンダー・ミュージカル・インストゥルメンツ社に入社。その知識と技術を認められ、入社直後からフェンダー・カスタム・ショップでマスター・ビルダーを務めた[2]。この時期製作のギターは日本国外では「"Yas" Iwanade」作として知られている。1993年に退社し日本に帰国。

その後、楽器メーカーのコンサルタントや代理店のアドバイザー業務に携わり、1994年開始の山野楽器によるフェンダー・カスタム・ショップの日本限定企画、「Fender Retrospective Grear」(1998年より「Fender Master Grade」と呼び名が変わる)を監修した[3]2002年には再び自身のギター・ブランド「Tone Arts」を興した。このブランドは短命に終わったが、これもフェンダー社のスタイルを踏襲したギターが主であった[4]。また、1994年から2000年代初頭にかけてはリットーミュージック社刊『ギター・マガジン』に「Guitar Talk」というコラムを連載した。同時期に上梓した『The Beauty of the 'Burst』はギブソン・レスポールのギター・グラフとして、また、楽器の構造およびPAFピックアップの経年変化を解説した書籍の嚆矢として評価が高い[5]

2003年に米国ギブソン社に入社、国際営業部長を務める。2007年、ギブソン・ギター・コーポレーション・ジャパン設立と共に社長に就任した。

著書

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  • 『History of Electric Guitars - エレクトリック・ギターの歴史を温<たず>ねて』 (1985年、プレイヤー・コーポレーション) 「海外編」編集・執筆

以下はリットーミュージック刊。

  • 『フェンダー・ストラトキャスター』 (1987年) 監修・執筆
    • 『ザ・フェンダー1 ストラトキャスター』 (1992年) 新装版として再刊
    • 『フェンダー・ストラトキャスター 新装増補版』 (2004年) 再・再刊 ISBN 4845611244
  • 『ザ・フェンダー2 テレキャスター & アザー・ギターズ』 (1993年) 監修・執筆
  • 『ザ・ビューティ・オブ・ザ・バースト』 (1996年)
  • 『ザ・ギャラクシー・オブ・ストラト』 (1998年)
    • 英語タイトル "The Galaxy of Strats: Custom Color, Blonde and Sunburst Stratocasters 1954-1971"
    • 2014年再刊 ISBN 4845624354

脚注

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  1. ^ Tone Artsウェブサイト、プロフィール紹介”. 2003年8月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年4月9日閲覧。
  2. ^ フェンダー・カスタム・ショップは1987年設立。初期のメンバーであるが、創立メンバーではない。
  3. ^ 『Fender Custom Shop』 (リットーミュージック、2010年) ISBN 9784845617852 pp.124-125
  4. ^ Tone Artsウェブサイト、製品紹介”. 2003年8月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年4月9日閲覧。
  5. ^ Yas Iwanade Interview

外部リンク

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