岩代石
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岩代石 | |
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分類 | 酸化鉱物 |
シュツルンツ分類 | 7.GA.10 |
Dana Classification | 8.1.2.4 |
化学式 | YTaO4 |
結晶系 | 単斜晶系 |
モース硬度 | 6 |
密度 | 7.1 g/cm3 |
文献 | [1][2] |
プロジェクト:鉱物/Portal:地球科学 |
岩代石(いわしろせき[3]、iwashiroite-(Y))は、鉱物(酸化鉱物)の一種。化学組成は YTaO4、結晶系は単斜晶系。
産出地
[編集]福島県川俣町の水晶山で発見された日本産新鉱物。水晶山は南東側の第1水晶山と、北西側の第2水晶山からなるが、岩代石は第1水晶山から産出した。
福島県川俣町水晶山から船引高校教諭の小林寿宣が1999年に採集した不明鉱物は、鉱物科学研究所の堀秀道に送られ、同所の分析で新鉱物の可能性があることが分かり、その後国立科学博物館の調査で新鉱物であることが確認された。岩代石は旧岩代國にちなみ堀秀道が命名した。
性質・特徴
[編集]琥珀褐色〜黒色をなし、ガラス光沢をもつ。結晶は板状で、1mm程の小さなものが多いが、1.5cmに達するものもある(鉱物科学研究所に持ち込まれた結晶。)。鉄雲母、角閃石、石英、方解石などの鉱物からなる母岩から産出し、βフェルグソン石、阿武隈石(ブリト石)と共出することが多い。
脚注
[編集]- ^ Iwashiroite-(Y) (英語), MinDat.org, 2011年10月24日閲覧。
- ^ Iwashiroite-(Y) (英語), WebMineral.com, 2011年10月24日閲覧。
- ^ 松原聰、宮脇律郎『日本産鉱物型録』東海大学出版会〈国立科学博物館叢書〉、2006年、60頁。ISBN 978-4-486-03157-4。
参考文献
[編集]- 宮脇律郎、松原聰・横山一己「福島県水晶山産Formanite-(Y)類縁鉱物,YTaO4,の結晶構造」『日本鉱物学会2003年度年会』、日本鉱物学会、2003年、doi:10.14824/kobutsu.2003.0.137.0。
- Hidemichi HORI; et al. (2006). “Iwashiroite-(Y), YTaO4, a new mineral from Suishoyama, Kawamata Town, Fukushima Prefecture, Japan” (PDF). Journal of Mineralogical and Petrological Sciences (Japan Association of Mineralogical Sciences) 101 (4): 170-177. doi:10.2465/jmps.101.170. ISSN 1345-6296. NAID 10017532566 .
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- “岩代石”. ALBEDO 0.39. 2011年10月24日閲覧。
- “福島県川俣町水晶山産新鉱物の岩代石”. 最新鉱物産地情報(2001~2002年). 2011年10月24日閲覧。