尾張森岡駅
尾張森岡駅 | |
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駅入口(2018年2月) | |
おわりもりおか Owari-Morioka | |
◄CE00 大府 (1.7 km) (1.4 km) 緒川 CE02► | |
愛知県知多郡東浦町大字森岡字前田23 | |
駅番号 | CE 01 |
所属事業者 | 東海旅客鉄道(JR東海) |
所属路線 | ■武豊線 |
キロ程 | 1.7 km(大府起点) |
電報略号 | モリ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 1面1線 |
乗車人員 -統計年度- |
643人/日(降車客含まず) -2019年- |
開業年月日 | 1933年(昭和8年)12月7日 |
備考 | 無人駅 |
尾張森岡駅(おわりもりおかえき)は、愛知県知多郡東浦町大字森岡字前田にある、東海旅客鉄道(JR東海)武豊線の駅である。駅番号はCE01。
大府駅と武豊駅を結ぶ武豊線の中間駅(途中駅)の一つ。東浦町北部の森岡地区に位置する。駅名は岩手県盛岡市の盛岡駅と区別するため旧国名の「尾張」が付く。
歴史
[編集]1886年(明治19年)の武豊線開通から40年以上経った1933年(昭和8年)12月に開業した。1930年代前半に開通した知多鉄道(現・名鉄河和線)への対抗策として実施された気動車列車の運転開始・列車増便(1933年8月実施)にあわせて新設された駅の一つである[1]。同時に開業した他の駅と同じく旅客専用の駅で、なおかつ取り扱う旅客にも制限が付いていた。しかし太平洋戦争中における気動車列車削減によって駅の間隔を広げる必要性が出たため、尾張森岡駅は1944年(昭和19年)11月に休止された。
戦後、休止された駅の復活を求める声が多くなり、1953年ごろからは駅復活を求める陳情活動が行われた。その結果1956年(昭和31年)10月に駅の設置が認可され、翌1957年(昭和32年)4月に再開業した[2]。休止前と異なり再開業後は旅客の取り扱い制限は付かなかったが、同様に旅客専門の駅である。以降、旅客専門のまま1987年(昭和62年)の国鉄分割民営化を迎え、JR東海へと継承されている。
年表
[編集]- 1933年(昭和8年)12月7日:国有鉄道武豊線の駅として、大府 - 緒川間に開業。旅客のみを取り扱い、荷物や貨物は取り扱わなかった[3]。
- 1939年(昭和14年)7月21日:上記各駅に加え、中央本線大曽根駅・千種駅・鶴舞駅を発着する旅客の取り扱いも開始[3]。
- 1944年(昭和19年)11月11日:前日限りで運輸営業休止[4]。
- 1957年(昭和32年)4月15日:営業再開。上記の旅客の取扱制限は付かず[3]。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により、東海旅客鉄道(JR東海)が継承[3]。
- 2006年(平成18年)11月25日:ICカード「TOICA」の利用が可能となる。
駅構造
[編集]単式ホーム1面1線の地上駅。線路が1線のみなので、列車交換は不可能である。駅舎はなく、駅への出入りはホーム端(踏切横)から行うことになる。
大府駅管理の無人駅(駅員無配置駅)である[5]。なお、JR東海は2013年10月1日より線内の6駅に「集中旅客サービスシステム(現・お客様サポートサービス)」を導入したが、当駅はその対象外となっている[6][7]。自動券売機はなく、TOICAおよび相互利用が可能な各種ICカードは簡易改札機によって対応している。
番線 | 路線 | 方向 | 行先 |
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武豊線 | 上り | 大府・名古屋方面[注釈 1] | |
下り | 武豊方面[注釈 1] |
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簡易TOICA改札機(2019年4月)
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ホーム(2022年11月)
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駅名標(2019年4月)
利用状況
[編集]「愛知県統計年鑑」および「知多半島の統計」によれば、1日平均の乗車人員は以下の通りであった。
1日平均の乗車人員の推移 | ||
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年度 | 乗車人員 | 出典・備考 |
1958年度 | 107人 | [8] |
1959年度 | 106人 | [9] |
1960年度 | 116人 | [10] |
1961年度 | 130人 | [11] |
1962年度 | 159人 | [12] |
1963年度 | 167人 | [13] |
1964年度 | 174人 | [14] |
1965年度 | 195人 | [15] |
1966年度 | 不明 | (記載なし)[16] |
1967年度 | 270人 | [17] |
1968年度 | 279人 | [18] |
1969年度 | 268人 | [19] |
1970年度 | 263人 | [20] |
1971年度 | 不明 | (記載なし)[21] |
1972年度 | 不明 | (記載なし)[22] |
1973年度 | 不明 | (記載なし)[23] |
1974年度 | 不明 | (記載なし)[24] |
1975年度 | 不明 | (記載なし)[25] |
1976年度 | 357人 | [26] |
1977年度 | 350人 | [27] |
1978年度 | 342人 | [28] |
1979年度 | 335人 | [29] |
1980年度 | 324人 | [30] |
1981年度 | 319人 | [31] |
1982年度 | 276人 | [32] |
1983年度 | 244人 | [33] |
1984年度 | 253人 | [34] |
1985年度 | 265人 | [35] |
1986年度 | 250人 | [36] |
1987年度 | 261人 | [37] |
1988年度 | 257人 | [38] |
1989年度 | 270人 | [39] |
1990年度 | 293人 | [40] |
1991年度 | 311人 | [41] |
1992年度 | 327人 | [42] |
1993年度 | 330人 | [43][44] |
1994年度 | 329人 | [45][44] |
1995年度 | 311人 | [46][44] |
1996年度 | 317人 | [47][48] |
1997年度 | 327人 | [49][48] |
1998年度 | 311人 | [50][51] |
1999年度 | 320人 | [52][53] |
2000年度 | 346人 | [53] |
2001年度 | 343人 | [53] |
2002年度 | 321人 | [54] |
2003年度 | 363人 | [54] |
2004年度 | 357人 | [54] |
2005年度 | 399人 | [55] |
2006年度 | 458人 | [55] |
2007年度 | 527人 | [55] |
2008年度 | 514人 | [56] |
2009年度 | 509人 | [56] |
2010年度 | 529人 | [56] |
2011年度 | 525人 | [57] |
2012年度 | 536人 | [58] |
2013年度 | 549人 | [58] |
2014年度 | 576人 | [59] |
2015年度 | 571人 | [60] |
2016年度 | 591人 | [61] |
2017年度 | 608人 | [62] |
2018年度 | 622人 | [62] |
2019年度 | 643人 | [63] |
2020年度 | 540人 | [64] |
2021年度 | 547人 | [64] |
2022年度 | 583人 | [64] |
停車列車
[編集]尾張森岡駅には、全列車が停車するが、2018年3月改正まで運行されていた、快速列車は停車しなかった。[65]
駅周辺
[編集]周辺の施設
[編集]- 海印寺
- あいち知多農業協同組合森岡支店
- ゲンキー東浦店
- ドミー東浦店
バス路線
[編集]駅西方に「森岡駅西」バス停留所(バス停)があり、東浦町運行バス(う・ら・ら)が発着している。東浦町運行バスには4つの路線があるが、そのうち武豊線緒川駅と町内にある国立長寿医療研究センターを結ぶ路線が経由している。
隣の駅
[編集]脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ 『新修半田市誌』本文篇中巻、353-358頁
- ^ 『新編東浦町誌』本文編、718・719頁
- ^ a b c d e 『停車場変遷大事典』2、114頁
- ^ 大蔵省印刷局(編)「運輸通信省告示 第557号」『官報』第5348号、国立国会図書館デジタルコレクション、1944‐11-10。
- ^ 「「武豊線の駅業務体制の見直しについて」提案される」(PDF)『業務ニュース名古屋』第218号、JR東海労働組合名古屋地方本部、2012年11月15日。
- ^ 『武豊線 集中旅客サービスシステムの使用開始について』(PDF)(プレスリリース)東海旅客鉄道、2013年8月22日。オリジナルの2016年9月25日時点におけるアーカイブ 。2020年12月19日閲覧。
- ^ 『武豊線への集中旅客サービスシステムの導入について』(PDF)(プレスリリース)東海旅客鉄道、2012年11月15日。オリジナルの2016年3月4日時点におけるアーカイブ 。2020年12月19日閲覧。
- ^ 『愛知県統計年鑑』昭和35年度刊、292頁
- ^ 『愛知県統計年鑑』昭和36年度刊、260頁
- ^ 『愛知県統計年鑑』昭和37年度刊、324頁
- ^ 『愛知県統計年鑑』昭和38年度刊、296頁
- ^ 『愛知県統計年鑑』昭和39年度刊、298頁
- ^ 『愛知県統計年鑑』昭和40年度刊、262頁
- ^ 『愛知県統計年鑑』昭和41年度刊、238頁
- ^ 『愛知県統計年鑑』昭和42年度刊、262頁
- ^ 『愛知県統計年鑑』昭和43年度刊、192頁
- ^ 『愛知県統計年鑑』昭和44年度刊、196頁
- ^ 『愛知県統計年鑑』昭和45年度刊、204頁
- ^ 『愛知県統計年鑑』昭和46年度刊、228頁
- ^ 『愛知県統計年鑑』昭和47年度刊、236頁
- ^ 『愛知県統計年鑑』昭和48年度刊、216頁
- ^ 『愛知県統計年鑑』昭和49年度刊、214頁
- ^ 『愛知県統計年鑑』昭和50年度刊、220頁
- ^ 『愛知県統計年鑑』昭和51年度刊、224頁
- ^ 『愛知県統計年鑑』昭和52年度刊、216頁
- ^ 『愛知県統計年鑑』昭和53年度刊、231頁
- ^ 『愛知県統計年鑑』昭和54年度刊、233頁
- ^ 『愛知県統計年鑑』昭和55年度刊、221頁
- ^ 『愛知県統計年鑑』昭和56年度刊、227頁
- ^ 『愛知県統計年鑑』昭和57年度刊、239頁
- ^ 『愛知県統計年鑑』昭和58年度刊、223頁
- ^ 『愛知県統計年鑑』昭和59年度刊、223頁
- ^ 『愛知県統計年鑑』昭和60年度刊、241頁
- ^ 『愛知県統計年鑑』昭和61年度刊、235頁
- ^ 『愛知県統計年鑑』昭和62年度刊、223頁
- ^ 『愛知県統計年鑑』昭和63年度刊、223頁
- ^ 『愛知県統計年鑑』平成元年度刊、225頁
- ^ 『愛知県統計年鑑』平成2年度刊、223頁
- ^ 『愛知県統計年鑑』平成3年度刊、225頁
- ^ 『愛知県統計年鑑』平成4年度刊、229頁
- ^ 『愛知県統計年鑑』平成5年度刊、221頁
- ^ 『愛知県統計年鑑』平成6年度刊、221頁
- ^ 『愛知県統計年鑑』平成7年度刊、239頁
- ^ a b c 『知多半島の統計』平成9年版、47頁
- ^ 『愛知県統計年鑑』平成8年度刊、241頁
- ^ 『愛知県統計年鑑』平成9年度刊、243頁
- ^ 『愛知県統計年鑑』平成10年度刊、241頁
- ^ a b 『知多半島の統計』平成11年版、47頁
- ^ 『愛知県統計年鑑』平成11年度刊、241頁
- ^ 『愛知県統計年鑑』平成12年度刊、239頁
- ^ 『知多半島の統計』平成12年版、47頁
- ^ 『愛知県統計年鑑』平成13年度刊、240頁
- ^ a b c 『知多半島の統計』平成15年版、47頁
- ^ a b c 『知多半島の統計』平成18年版、115頁
- ^ a b c 『知多半島の統計』平成21年版、43頁
- ^ a b c 『知多半島の統計』平成24年版、43頁
- ^ 『知多半島の統計』平成25年版、43頁
- ^ a b 『知多半島の統計』平成27年版、43頁
- ^ 『知多半島の統計』平成28年版、43頁
- ^ 『知多半島の統計』平成29年版、43頁
- ^ 『知多半島の統計』平成30年版、43頁
- ^ a b 『知多半島の統計』令和元年版、43頁
- ^ 『知多半島の統計』令和2年版、43頁
- ^ a b c 『知多半島の統計』令和5年版、43頁
- ^ JR東海 2018年3月ダイヤ改正
参考文献
[編集]- 半田市『新修 半田市誌』 本文篇中巻、半田市、1989年。
- 『停車場変遷大事典 国鉄・JR編』JTB、1998年。ISBN 978-4-533-02980-6。
- 東浦町誌編さん委員会『新編東浦町誌』 本文編、東浦町、1998年。
- 東海旅客鉄道『東海旅客鉄道20年史』東海旅客鉄道、2007年。
- 川島令三『東海道ライン全線・全駅・全配線』 第4巻 豊橋駅-名古屋エリア、講談社〈【図説】日本の鉄道〉、2009年。ISBN 978-4-06-270014-6。
- 愛知県編 『愛知県統計年鑑』各年度版
- 知多統計研究協議会編 『知多半島の統計』各年版