小笠倫弘

来歴

阪神競馬場の近くで育ち、高校生のころにサッカーボーイやオグリキャップの活躍を見て競馬に興味を持つ^[2]。東京大学文学部卒で在学中は馬術部に所属した^[3]^[4]。東大馬術部の先輩に現在競馬評論家として活動している須田鷹雄が居る^[5]。

東京競馬場で放馬止めのアルバイトをするうちに段々と競馬への思いが強くなり周囲の反対を押し切って1997年にJRA競馬学校厩務員課程に入学する^[4]。同年10月から山田要一厩舎で調教厩務員を務め、1999年6月から2005年2月まで嶋田潤厩舎で調教助手を務めた。

2005年にJRA調教師免許試験に合格。初の東京大学出身のJRA調教師となった。翌2006年に美浦トレセンで厩舎を開業した。

2008年 1月16日に大井競馬場で行われたTCK女王盃でラピッドオレンジが勝ち開業3年目で重賞初制覇^[6]。2010年 9月12日に行われた京成杯オータムハンデキャップでファイアーフロートが勝ちJRA重賞も初制覇する^[7]。

2012年 3月3日の中山2Rの勝利でJRA通算100勝を達成^[8]、2019年 8月25日の札幌6Rの勝利でJRA通算200勝を達成した^[9]。

	日付	競馬場・開催	競走名	馬名	頭数	人気	着順
初出走	2006年3月11日	2回中山5日3R	3歳未勝利	トーセンラブソング	14頭	12	13着
初勝利	2006年4月9日	1回福島4日6R	4歳以上500万下	ブルーベレッタ	15頭	3	1着
重賞初出走	2006年9月30日	2回札幌7日11R	札幌2歳ステークス	マイネルビジュー	12頭	9	7着
重賞初勝利	2008年1月16日	17回大井3日11R	TCK女王盃	ラピッドオレンジ	14頭	6	1着
GI初出走	2009年2月22日	1回東京8日11R	フェブラリーステークス	ナンヨーヒルトップ	16頭	13	13着

^ ^a ^b ^c ^d 調教師名鑑. JRA. 2023年7月3日閲覧
^ 『優駿』2010年11月号、139頁。
^ “松永昌博調教師らが厩舎開業”. netkeiba. 2023年7月3日閲覧。
^ ^a ^b “【秋華賞】大穴バローズ！東大卒小笠師理想の追い”. デイリースポーツ. 2009年10月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年7月3日閲覧。
^ 須田鷹雄の日常・非日常 2003年1月29日
^ “オレンジ“下克上”成功／TCK女王盃”. スポーツニッポン. 2023年7月3日閲覧。
^ “ファイアーフロートが優勝　京成杯オータムハンデキャップ”. 日本経済新聞. 2023年7月3日閲覧。
^ “東大卒の小笠調教師が100勝”. デイリースポーツ. 2012年3月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年7月3日閲覧。
^ “小笠倫弘調教師がJRA通算200勝を達成”. netkeiba. 2023年7月3日閲覧。