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小林雄一

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
小林 雄一 Portal:陸上競技
選手情報
フルネーム こばやし ゆういち
ラテン文字 Yuichi Kobayashi
国籍 日本の旗 日本
競技 陸上競技 (短距離走)
種目 100m, 200m
所属 NTN陸上競技部
大学 法政大学
生年月日 (1989-08-25) 1989年8月25日(35歳)
出身地 東京都板橋区
身長 172cm
体重 60kg
成績
世界選手権 200m 予選7組4着 (2013年)
4x100mR 予選2組4着 (2011年)
地域大会決勝 アジア選手権
200m 5位 (2013年)
4x100mR 2位 (2013年)
国内大会決勝 日本選手権
200m 2位 (2013年)
自己ベスト
100m 10秒38 (2016年)
200m 20秒46 (2013年)
獲得メダル
陸上競技
日本の旗 日本
アジア選手権
2011 神戸 4x100mR
2013 プネー 4x100mR
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小林 雄一(こばやし ゆういち、1989年8月25日 - )は、東京都板橋区出身の陸上競技選手。専門は短距離走100mで10秒38、200mで20秒46の自己ベストを持つ。2011年大邱世界選手権2013年モスクワ世界選手権日本代表

経歴

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東京都板橋区出身。O型。保善高等学校法政大学卒業。NTNの陸上競技部所属。

高校生時代まで

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父親は陸上のインターハイ400mチャンピオン。母親は陸上の200m元日本記録保持者で、1979年アジア選手権の200mと4×100mリレーで金メダルを獲得した貝原澄子(旧姓)[1]。姉も弟も陸上選手という陸上一家で育つ。しかし、本人は小中学校時代は陸上に興味がなく、小学生の時はサッカーと水泳、中学生の時は硬式テニスをしていた。硬式テニスは全くの初心者から始め、3年の時に「都でベスト16くらい」の実績を残したという。中学3年の時に偶然観に行った陸上の大会で保善高校の監督から誘いを受け、高校から陸上を始めることとなった。最初の頃は練習を抜けることばかり考えていて、高校時代は一応陸上を続け、卒業後は昔からの夢だった美容師になるために専門学校に進もうとも考えていた。しかし、陸上を始めてから半年後に出場した国体少年B200mで8位に入る。この時に初めて悔しい気持ちになり、負けず嫌いの性格に火がついた。2年時には日本ジュニア選手権200mで2位に入り(優勝した石塚祐輔と0秒15差の2位)、インターハイは200mで8位に入った。3年時にはインターハイの100mと200mを制して短距離2冠を達成すると、国体少年A100mと日本ジュニア選手権200mも制した。

大学生時代

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2008年4月に法政大学に進学。同年7月の世界ジュニア選手権に出場すると、100mは予選敗退に終わったが、アンカーを務めた4×100mリレーでは4位入賞に貢献した。

2009年6月の日本選手権200mに初出場を果たし、決勝では20秒79の自己ベストをマークして6位入賞を果たした。

2010年9月の日本インカレ200mにおいて、世界ジュニア選手権200m金メダリストの飯塚翔太を破り初優勝を果たした[2]

2011年5月の関東インカレ200mで20秒59を記録し、2011年大邱世界選手権の参加標準記録Aを突破。同年6月の日本選手権200m予選で再び20秒59を記録し、決勝は2位の齋藤仁志と同タイム(20秒62)の3位に入った。この結果を受けてアジア選手権日本代表に選出され、シニアで初めて日の丸を背負うことになった[3]。同年7月のアジア選手権には200mと4×100mリレーに出場すると、大会2日目の4×100mリレー予選では1走を務め、予選2組1着の決勝進出に貢献した。しかし、大会3日目の200m予選で足を攣り、大会4日目の4×100mリレー決勝は欠場した。大会終了後に大邱世界選手権の日本代表に選出。同年8月の大邱世界選手権でシニア世界大会デビューを果たしたが、出場した200mと4×100mリレーの両種目で予選敗退に終わった。

社会人時代

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2012年4月にNTNに入社。

2013年6月の日本選手権200mにはモスクワ世界選手権の参加標準記録Bを突破済みの状態で臨むと、2年ぶりに決勝へ進出した。迎えた決勝では20秒46の自己ベストをマークして2位に入り、この結果を受けてアジア選手権とモスクワ世界選手権の日本代表に選出された。同年7月のアジア選手権に2大会連続となる出場を果たすと、200mは5位入賞、前回は予選のみの出場に終わった4×100mリレーでは予選と決勝の両方で1走を務め、銀メダル獲得に貢献した。2大会連続の出場となった同年8月のモスクワ世界選手権200mは、予選の組3着までに入れば着順で準決勝に進出だったが、結果は3着と0秒12差の4着に終わり、タイムでも拾われずに予選で敗退した。

2014年5月の世界リレー4×200mに出場して1走を務めたが、日本は2-3走間のバトンミスが響き0秒12差で決勝進出を逃した。

自己ベスト

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記録欄の( )内の数字は風速m/s)で、+は追い風を意味する。

種目 記録 年月日 場所 備考
100m 10秒38 (+1.5) 2016年5月22日 日本の旗 新潟市
200m 20秒46 (+0.9) 2013年6月9日 日本の旗 東京都 三重県記録

主要大会成績

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備考欄の記録は当時のもの

国際大会

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大会 場所 種目 結果 記録 備考
2006 アジアジュニア選手権 マカオの旗 マカオ 200m 7位 22秒07 (-0.9)
2008 世界ジュニア選手権 ポーランドの旗 ブィドゴシュチュ 100m 予選9組4着 10秒97 (-0.7)
4x100mR 4位 39秒89 (4走)
2011 アジア選手権 日本の旗 神戸 200m 予選3組7着 32秒11 (+2.1)
4x100mR 予選2組1着 38秒92 (1走) 決勝進出[4]
世界選手権 大韓民国の旗 大邱 200m 予選3組7着 21秒27 (-1.1)
4x100mR 予選2組4着 38秒66 (1走)
2013 アジア選手権 インドの旗 プネー 200m 5位 21秒02 (+0.7)
4x100mR 2位 39秒11 (1走)
世界選手権 ロシアの旗 モスクワ 200m 予選7組4着 20秒97 (+0.2)
2014 世界リレー バハマの旗 ナッソー 4x200mR 予選2組4着 1分23秒87 (1走)

日本選手権

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4x100mRは日本選手権リレーの成績

大会 場所 種目 結果 記録 備考
2009 日本選手権 広島市 200m 6位 20秒79 (+1.3) 自己ベスト
2010 日本選手権 横浜市 4x100mR 予選失格 DQ (1走)
2011 日本選手権 熊谷市 200m 3位 20秒62 (0.0)
2012 日本選手権 大阪市 200m 予選3組3着 20秒91 (0.0)
2013 日本選手権 調布市 200m 2位 20秒46 (+0.9) 自己ベスト
2014 日本選手権 福島市 200m 予選1組6着 21秒02 (+1.9)
2015 日本選手権 新潟市 200m 予選1組7着 23秒29 (+0.6)
2016 日本選手権 名古屋市 100m 予選2組5着 10秒86 (-1.3)
200m 予選1組4着 21秒03 (-0.1)
2017 日本選手権 大阪市 100m 予選5組6着 10秒72 (+0.2)
200m 予選1組5着 21秒19 (-0.2)

その他

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大会 場所 種目 結果 記録 備考
高校生時代
2005 国民体育大会 岡山市 200m 8位 22秒55 (-0.9)
4x100mR 3位 40秒33 (4走)
2006 日本ジュニア選手権 出雲市 100m 予選2組4着 10秒80 (-0.6)
200m 2位 21秒21 (-0.1)
インターハイ 大阪市 100m 準決勝棄権 DNS 予選10秒58 (+1.6)
200m 8位 25秒19 (0.0)
国民体育大会 神戸市 4x100mR 準決勝棄権 DNS (1走) 予選40秒88 (2走)
2007 インターハイ 佐賀市 100m 優勝 10秒56 (+0.7)
200m 優勝 21秒98 (-4.3)
4x100mR 予選1組2着 41秒84 (2走) 準決勝進出[5]
国民体育大会 秋田市 100m 優勝 10秒35 (+4.1)
4x100mR 優勝 40秒51 (4走)
日本ジュニア選手権 大分市 200m 優勝 21秒27 (-0.5)
大学生時代
2008 関東インカレ 東京都 100m 予選1組5着 10秒88 (-1.1)
日本学生個人選手権 平塚市 100m 予選6組5着 10秒72 (+1.4)
日本インカレ 東京都 4x100mR 予選3組5着 40秒78 (2走)
2009 関東インカレ 東京都 100m 8位 10秒76 (+0.4)
200m 3位 20秒84 (+0.8)
4x100mR 予選2組4着 40秒72 (2走)
日本インカレ 東京都 200m 3位 21秒04 (+0.4)
4x100mR 予選1組4着 40秒59 (2走)
国民体育大会 新潟市 200m 4位 21秒11 (-0.5)
2010 静岡国際 袋井市 200m 3位 20秒91
関東インカレ 東京都 100m 7位 35秒48 (-0.4)
4x100mR 予選2組3着 40秒55 (2走) 決勝進出[6]
日本インカレ 東京都 200m 優勝 20秒52 (+3.8)
4x100mR 予選4組2着 40秒30 (2走)
2011 静岡国際 袋井市 200m 4位 20秒86
関東インカレ 東京都 100m 準決勝棄権 DNS 予選10秒48 (-0.6)
200m 2位 20秒59 (0.0)
4x100mR 4位 40秒06 (1走)
日本学生個人選手権 平塚市 200m 優勝 20秒90 (+0.8)
日本インカレ 東京都 4x100mR 5位 39秒65 (1走)
社会人時代
2012 静岡国際 袋井市 200m 5位 20秒87 (-0.3)
4x100mR 4位 39秒08 (3走)
ゴールデングランプリ川崎 川崎市 4x100mR 4位 39秒57 (3走)
全日本実業団選手権 福岡市 100m 準決勝棄権 DNS 予選10秒69 (+1.6)
200m 6位 21秒18 (-0.4)
2013 織田記念国際 広島市 100m B決勝7位 10秒47 (+2.3)
静岡国際 袋井市 200m 3位 20秒54 (+1.4)
全日本実業団選手権 熊谷市 100m 準決勝2組6着 10秒71 (+0.7)
国民体育大会 調布市 100m 4位 10秒81 (-1.9) 1組8着
4x100mR 準決勝1組7着 40秒76 (2走)
2014 織田記念国際 広島市 100m B決勝5位 10秒46 (+1.8)
静岡国際 袋井市 200m 8位 20秒94 (+0.8)
ゴールデングランプリ東京 東京都 200m 8位 21秒52 (-1.2)
全日本実業団選手権 山口市 200m B決勝7位 21秒99 (-0.4)
4x100mR 5位 41秒08 (3走)
2015 全日本実業団選手権 岐阜市 100m 3位 10秒50 (+0.5)
200m 決勝棄権 DNS 予選20秒92 (+0.6)
4x100mR 4位 40秒61 (3走)
2016 出雲陸上 出雲市 100m 4位 10秒68 (-0.7)
静岡国際 袋井市 200m 5位 20秒94 (+1.0)
全日本実業団選手権 大阪市 100m 準決勝3組7着 10秒80 (-0.2)
200m 7位 21秒30 (0.0)
4x100mR 3位 39秒58 (3走)
2017 織田記念国際 広島市 100m 予選1組7着 10秒77 (+1.2)
静岡国際 袋井市 200m 予選1組4着 21秒68 (-1.1)
全日本実業団選手権 大阪市 200m B決勝棄権 DNS 予選21秒43 (-1.1)

参考文献

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  • マイプライバシー、『月刊陸上競技』第44巻第12号、講談社、2010年11月号、214頁。

脚注

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  1. ^ 母に負けずリレー金を/陸上”. 日刊スポーツ (2011年7月9日). 2015年1月18日閲覧。
  2. ^ 小林雄一V!飯塚翔太が失速2位/陸上”. 日刊スポーツ (2010年9月12日). 2015年1月18日閲覧。
  3. ^ 男子400リレー順調に決勝進出/陸上”. 日刊スポーツ (2011年7月3日). 2015年1月18日閲覧。
  4. ^ 予選のみ出場。日本は決勝を39秒18で優勝
  5. ^ 予選のみ出場。保善高校は準決勝1組7着で敗退
  6. ^ 予選のみ出場。決勝の法政大学は40秒71の8位

外部リンク

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