寺田京子
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寺田 京子(てらだ きょうこ、1922年1月11日 - 1976年6月22日)は、北海道札幌市出身の俳人、放送作家。本名・寺田キヤウ。
来歴
[編集]1939年、旧満州国鞍山女学院に入学。病のため1942年に札幌に戻り 以後結核のため闘病生活を送る。1944年、栗木重光の指導による「狭霧句会」にて句作を開始。1946年から49年にかけて「水声」「水輪」「壺」に参加し、それぞれ同人となる。1948年加藤楸邨に師事し、1954年「寒雷」同人。1959年より放送作家としてNHKや北海道の民放でドラマ作品を発表。1968年、第15回現代俳句協会賞受賞。1970年「杉」創刊同人。
いわゆる療養俳人として出発し、持病との闘いの中で自己をみつめる句を多く作った。生への葛藤や女性の情念などを主題とし、鋭敏な言語感覚とリアリズムを融合させた独自の作風で知られた[1]。句集に『冬の匙』『日の鷹』『鷺の巣』『雛の晴』がある。1976年6月22日、慢性呼吸不全による心肺不全により死去。54歳。自宅に近かった札幌市の旭山記念公園に句碑がある。
2019年6月、宇多喜代子、林桂らの尽力により、『寺田京子全句集』が刊行された[2]。
句集
[編集]- 冬の匙 (1956)
- 日の鷹 (1967)
- 鷺の巣 (1975)
- 雛の晴 (1983)
- 寺田京子全句集 (2019)
参考文献
[編集]- 『現代俳句大事典』 三省堂
- デジタル版 日本人名大辞典+Plus
関連文献
[編集]出典
[編集]- ^ 「寺田京子」『現代俳句大事典』三省堂、2005年、359-360頁。
- ^ 詩歌の森へ:『寺田京子全句集』=酒井佐忠 毎日新聞、2019年9月10日